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Aachener Printen (ア~ヘンのプリンテン)

Aachener Printen (ア~ヘンのプリンテン)_e0141754_13143469.jpg クリスマスが近づいてくると、レープクーヘンのほかに「アーヘンのプリンテン」を思い出しますです。知人が住んでいる町がアーヘンにも近く、大きな買い物をする場合は車でアーヘンまで買い出しに行くそうなのです。で、毎年いただくクリスマスの小包にプリンテンがぎっちり入っておりました。レープクーヘンによく似たお味。そーです、例によってシナモンやクローブ、ジンジャーの香りがぷんぷん。ドイツドイツしたお菓子で、食べると中世の味がします(中世の味ってどんななのか本当は知らないんですが)。

 アーヘンやアーヘン近郊では、このプリンテン屋さんの看板をよく見かけました。最近はレープクーヘンのように柔らかく、チョコなどでコーティングしているものが主流との話ですが、本来はカッチカチやで~(← 分かる方には分かっていただけるかと・・・)ってくらい固くて素朴だったそうな。例によって Wiki からの受け売りで申し訳ないのですが、プリンテンを調べてしまいました・・・

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 Wiki によると、アーヘンのプリンテン(アーヘナー・プリンテン)のオリジンはベルギーにあるのでは、とのこと。近いですもんね。ベルギーのディナンという町の名物にクック・ド・ディナン(Couque de Dinant)というお菓子があります。これがまた、カッチカチやで~ってくらい固い。私も大昔、お土産にいただいたことがあります。小麦粉とハチミツで練り、型に入れて成形した上で焼いたもの。詳しいことは、コチラに書いてあります → 日本洋菓子協会サイト 古代ローマのころから存在し、ローマ兵も食べたんだとか。日持ちがするので、兵糧攻めに遭った際に威力を発揮したらしいです。

 Wiki には、15世紀にこのディナンからアーヘンにやってきた銅職人が、このクック・ド・ディナンを持ち込んだのが始まりじゃないか、とありました。最初は薬局で販売されていたんだそーです。ハチミツや香辛料には薬効があるとされていたからなんだとか。その後19世紀になり、ナポレオンが行った大陸封鎖のあおりをくらってアメリカ産のハチミツが入手困難となってしまいます(それまでイギリス経由で入ってきていたそうでして)。代用品としてテンサイから採ったシロップを使ったところ、具合がよかったので封鎖が解かれた後もシロップで甘みをつけるようになったんだそうです。ここが、ハチミツで甘みをつけるレープクーヘンとの違いなんだとか。

 今では様々なお菓子屋さんが、秘伝のレシピで焼いたプリンテンを売っているのですが、その製法は門外不出だそうです。 主に使われる香辛料は、シナモン、アニス、クローブ、カルダモン、コリアンダー、オールスパイス、オレンジピール、ジンジャーなどなど。先日のシュペクラーツィウスの香辛料とソックリ。

 ↓ 先日買ってきたプリンテンです。アーヘンのではなく、モンシャウの。これまたカッチカチでした。モンシャウで一番の老舗なんだそうです。創立当時のレシピを守っているとの話で、かなり素朴でした。スーパーなどで売られているプリンテンは、今風にアレンジしてありますので、コレ↓よりもっとモダンな感じみたいです。
Aachener Printen (ア~ヘンのプリンテン)_e0141754_1015244.jpg


 ↓ プリンテン屋さん
Aachener Printen (ア~ヘンのプリンテン)_e0141754_11461754.jpg

by Alichen6 | 2008-10-21 09:24 | ドイツのお菓子

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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