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ベルリン映画祭2019 その1

 おはようございますー。あちこちでしつこく作品の感想をUPしてしまってスミマセン💦 以下、簡単な感想その1です。


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 5月上旬にドイツのアカデミー賞と呼ばれるドイツ映画賞が発表されます。そのロングリストに載った作品がベルリン映画祭の「Lola at Berlinale」セクションで一挙に上映されるのです。それをまとめて見てきちゃいました。この中から数本がノミネートされ、授賞式でローラ像(トロフィーです。傷だらけではなくピカピカのローラ)が授与されるという仕組み。


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『25km/h』




最近、いろいろな作品で引っ張りだこのラース・アイディンガー(ブルーム・オブ・イエスタディで主演)の出演作。30年間没交渉だった兄弟が父親の葬儀で久しぶりに顔を合わせます。性格も生き方もまったく違う兄弟は、会った時から既にケンカ腰。ところが久しぶりに実家に戻った弟が古い地図を発見します。大きくなったらバイクでドイツ縦断の旅に出ようと2人で約束していたのでした。その約束を果たすべく、2人は葬式に出たそのままの格好で旅に出ます。いがみ合っていた兄弟が、旅を続けるうちに昔の心を取り戻し、やがて打ち解けていくというロードムービー。筋は単純なのですが、なぜか心が温まります。牧歌的で美しい景色、軽妙な会話、旅先で次々と起こる災難… お決まりの演出ですが飽きませんでした。ぬゎんと、フランカ・ポテンテ(ラン・ローラ・ランで赤い髪を振り乱して走っていたお姉さん)が出ていてビックリ。久しぶりに見たぞ。役柄でしょうが、なんとなく場末のおばさんっぽい雰囲気でした。アレクサンドラ・マリア・ララも出ています。相変わらず美しい…




『Ballon』

(直訳:気球)


コミカルな作品でドイツでは超がつく人気者、ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒの監督作品。手作りの熱気球で1979年に東ドイツから西へ亡命した2組の家族の実話を基にしています。結果は分かっていても、見ている間はハラハラドキドキ。シュタージ(国家保安省、いわゆる秘密警察)も市民の中に不審な動きをするものがいることをキャッチし、偵察を続けます。1回目の亡命は失敗するものの、2回目で成功。彼らは熱気球で国境を越え、西ドイツの森に着地したのでした。シュタージの中尉役を演じた初老の俳優さん、どっかで見たことあるなぁと思っていたらトーマス・クレッチマンだった!これまた役柄でしょうけれど、老けたなぁ…。いつものカッコよさを封印、ベテランで狡猾かつ陰湿なシュタージ役がよく合っていました。





『Das Ende der Wahrheit』
(直訳:真実の結末)



「東ベルリンから来た女」などの出演で知られるロナルト・ツェアフェルト主演作。ツェアフェルト演じるマーティンはBND(連邦情報局)に勤める敏腕諜報員。ミュンヘンのレストランがテロリストの襲撃を受け、客が惨殺されるという事件が発生しました。犠牲者の中にマーティンの恋人も。最初、彼女は偶然居合わせて被害に遭ったと思われていましたが、ジャーナリストだった彼女が何らかの情報をつかみ、取材していたために殺された疑いが浮上。マーティンが調べを進めるうちに衝撃の事実が発覚。敵は内部にいたのでした…。上昇志向が強くてイヤミな同僚役としてアレクサンダー・フェーリングも登場します。普段、その王子様フェイスゆえに良い役が多いように思いますが、今回はイヤミな同僚役を気持ちよさそうに(?)演じていました。ベルリン映画祭で上映された日は、BNDが本部をベルリンに移した日でもありました。最後までドキドキハラハラ。ロナルト・ツェアフェルトは温かみがあって熊みたいでカッコいいなぁ。(「カッコいい」と「熊みたい」が両立する稀有な存在です・笑)


by Alichen6 | 2019-02-23 10:04 | ドイツ映画

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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