オットマール・アンシュッツ
2016年 07月 17日
そして、展示されていたのが「elektrischer Schnellseher」なる機械のレプリカ。これは、かなり改良されたバージョンみたい。10ペニヒを入れると、向かって左の穴からしばし動画が見られたらしい。
これ(↓)は投稿者がアンシュッツの機械を手本にして作ったらしい。手動式ですが、Schnellseher の仕組みが分かりますので、載せさせてくださいっ。
初期のものは、こんな感じ(↓)だったらしい。1枚1枚の写真は9センチX13センチ、ぐるぐる回す円の直径は1.5メートルだったそうです。
前にも載せた動画で恐縮ですが、こーんな感じに見えたらしい… なかなかのクオリティ。
この「電動式シュネルゼーアー」、1891年にはフランクフルトの展覧会に出品されたとのこと。そして1892年にはパリやロンドンでお披露目され、翌93年にはシカゴでも披露されたんだそうです。その後、かのジーメンス社が製造を請け負い、実際に世界で販売することになったんだとか。さらに1894年には、6メートル×8メートルのスクリーンに投影することにも成功したそうですよ~ 映画の前身だ!
…しかし、1895年以降、ルミエール兄弟のシネマトグラフがあっという間に広まり、アンシュッツさんの「電動式シュネルゼーアー」も廃れてしまったんだそうです。。。。なんだか悲しいけれど、技術の発展ってそういうものなんでしょうね。
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