『モンサントの不自然な食べもの』
2012年 09月 26日
公式サイトは → コチラ
このドキュメンタリーが追っているのは、遺伝子組み換え作物(GMO)で有名なアメリカの企業「モンサント」。以下、ちょっと長くなってしまいますが本作の公式サイトから引用させていただきますね。
『モンサント社は、アメリカで1901年に設立され、世界46カ国に進出している多国籍バイオ科学メーカー。ポリ塩化ビフェニル(PCB)、枯れ葉剤、牛成長ホルモン、除草剤ラウンドアップ、遺伝子組み換え作物の開発企業として知られます。製品はどれも人体や環境への悪影響で世界中で問題を起こしてきました』
『世界の胃袋を握ること---それがモンサントのビジネス戦略。アメリカに本社を構えるアグロバイオ企業「モンサント社」、世界の遺伝子組み換え作物市場の90%を誇るグローバル企業の、クリーンなイメージに隠された裏の姿をカメラは追う。
遺伝子組み換え作物から、過去に発売された枯葉剤、農薬、PCB、牛成長ホルモン。1世紀にわたるモンサント社のヴェールに包まれた歴史を、貴重な証言や機密文書によって検証していく。
自然界の遺伝的多様性や食の安全、環境への影響、農業に携わる人々の暮らしを意に介さないモンサント社のビジネス。本作は、生物の根幹である「タネ」を支配し利益ばかりを追求する現在の「食」の経済構造に強い疑問を投げかける。「世界の食料支配、それはどんな爆弾より脅威である・・・」と作中で語られる、世界の食物市場を独占しようとするモンサントの本当の狙いとは?』
このモンサントという企業について知ったのは、同じく食を扱ったドキュメンタリー「フード・インク」(公式サイトは→コチラ)、「ありあまるごちそう」(公式サイトは→コチラ)、「セヴァンの地球のなおし方」(公式サイトは→コチラ)でした。最初の2本はDVDも出ています。食の安全を守るには、一人一人が高い意識を持ち、自分や自分の家族は自分で守るしかないんだなーと痛感した次第です。そして自然を破壊したり支配したりしようとせず、共存の道を探っていかないといけないんでしょうね。うーん、難しい問題だー。驕れるもの久しからず。ううぅ、怖い。食の安全性について、改めて考えてしまいます。
なお、字幕翻訳は仲良し&励ましあってきた仲間の横井和子さん。フランス語と英語が飛び交うドキュメンタリーですが、なんの違和感もなくすんなりドキュメンタリーの世界に入り込めました。とっても自然な字幕です。全国を巡回するようですので、ご興味のある方は劇場にGo!