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Leck mich ...(以下省略) 

 昨日はロイヤルウェディングで盛り上がりましたね~。ワタシもギョーザを作りながら(爆)テレビに目が釘付け。やっぱり伝統っていいなぁと感心しつつ楽しみました。30年前の故ダイアナさんの結婚式もよく覚えております。なんて美しいんだろう、これで英王室は安泰だな~なんて子供心に(「子供」ってトシじゃなかったけど^^;)思ったものでした。お母様の悲劇を乗り越え、ウィリアム王子とケイトさんには幸せになってほしいなぁと思います。お2人に幸あれ。

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 ロイヤルな話から一転するのですが、調べ物中にモーツァルトの「Bona nox」という歌に遭遇しました。歌詞を見てみたら、ありゃりゃ…(汗)。 モ~ツァルトは下ネタ趣味があるってよく言われますが、この歌詞もちょっとお下品^^;。ところが旋律がいいんですよねー。聞いているうちに耳にこびりついてしまって、料理しているときも「ぼ~な~の~っくす~」と頭の中に流れる始末。こんな時期にこんな日記で恐縮ですが、気分転換にご覧になってくださいませ。

Bona nox! by Mozart


日本語のウィキに解説が載っておりました。ウィキで申し訳ないのですが、引用させてくださいませ。(以下、引用いたします):
『1788年の9月2日にウィーンで作曲され、交響曲第41番「ジュピター」が完成したほぼ1か月後に、自作品目録にまとめて記載された10曲のカノンのひとつである。詳しい作曲の動機は不明であるが、「俺の尻をなめろ」K.231と同じく、親しい友人たちといっしょに歌うために作曲されたと考えられている。このカノンもスカトロジー的な言葉が目立つ作品で、ラテン語、イタリア語、フランス語、英語、ドイツ語の5つの言語の順に「お休みなさい」と言い、適当に語呂合わせの言葉(または文句)をくっつけ、最後はスカトロジックな言葉で締めくくるという作品である。

また青年時代のモーツァルトが書いた手紙の中にも同じような文言が見られ、モーツァルトが「お休み」という時には決まってこの言葉と共に言ったのではないかと考えられている。』

英語のウィキには、オリジナルの歌詞と、そのお上品バージョンが載っていましたので、オリジナルの歌詞とその英訳を引用させていただきますね。オリジナルの歌詞はおそらくモーツァルト自身によるものだとありました。(以下、英語のウィキから引用です):

Original version
Bona nox!
bist a rechta Ochs;
bona notte,
liebe Lotte;
bonne nuit,
pfui, pfui;
good night, good night,
heut müßma noch weit;
gute Nacht, gute Nacht,
scheiß ins Bett daß' kracht;
gute Nacht, schlaf fei g'sund
und reck' den Arsch zum Mund.

(英訳)
Good night!
You are quite an ox;
Good night,
My dear Lotte;
Good night,
Phooey, phooey;
Good night, good night,
We still have far to go today;
Good night, good night,
Shit in your bed with all your might;
Good night, sleep tight,
And stick your ass to your mouth.

なんだかなー・・・ Scheiss ins Bett dass kracht とか、reck' den Arsch zum Mund とか、いったいどう訳せばいいんだか^^;

調べているうちに、上にも書かれていた「俺の尻を~」(「Leck mich im Arsch」)という歌にも遭遇。これは以前、テレビで紹介されているのを見たことがありました。これもなぁ・・・ トホホなタイトルですな。

Leck mich im Arsch by Mozart


Leck mich im Arsch!
Lasst uns froh sein!
Murren ist vergebens!
Knurren, Brummen ist vergebens,
ist das wahre Kreuz des Lebens.
Drum lasst uns froh und fröhlich sein!
Leck mich im Arsch!

ウィキからの引用ばかりで恐縮ですが、訳詞が載っていましたのでこちらにも。「俺の尻を~」の部分は直訳のようですね。これについてはその下をご参照くださいませ(以下、歌詞は引用です):
俺の尻をなめろ
陽気にいこう
文句をいってもしかたがない
ブツブツ不平を言ってもしかたがない
本当に悩みの種だよ
だから陽気に楽しく行こう
俺の尻をなめろ


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 この「Leck mich ~」という言葉。普段でも映画やドラマではすっごくよく見かけますです。「ケツをなめろ~」という本来の言葉の意味は失われ、どちらかというと「くそったれ!」とか「消え失せろ!」的な言葉ですよね。お下品であることには変わらないけれど、しょっちゅう耳にしていると、別にどってことなくなっちゃう。旧ブログでチラっと書いた記憶があるのですが、これはもともとドイツ南部のシュヴァーベンで使われていた方言だとのこと。これをかのゲーテが戯曲「Götz von Berlichingen mit der eisernen Hand」の中で使ったところ、一気に有名になったとの話です。マスメディアが発達している現代と違い、方言というのは目新しく、また珍しかったんでしょうねぇ。。。耳にしたり、目にしたりする機会は少ないですもん。モーツァルトも別にス●●ロ的な目的で使ったわけではなく、子供が汚い言葉を使って喜ぶ感覚で使ったのかも。幼稚園児とか小学生とかって、このあたりの下ネタが大好きですもんねー。「ぬ、ぬ、ぬゎんと!お下品すぎる!」と騒ぐほどでもないかも。「負けるもんか、頑張ろう、元気を出そう~」的な意味でしょうね。

 ところで英語でも Kiss my ass! という言葉がありますが、これって語源はドイツ語・・?お詳しい方、ご教示びて。


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by Alichen6 | 2011-04-30 10:10 | ドイツのこと

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


by Alichen6
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