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日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


by Alichen6
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<   2017年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧



 皆様、7月ももうすぐ終わろうとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか?ここ数日、東京は先週のような凄まじい暑さは一服しました。一服しましたが、ムシムシ暑い…。どうにかなりませんかね、この暑さ。いや、言って涼しくなるもんでもないので言わないほうがマシか・・・

 今年はルターによる宗教改革500周年ということで、節目イヤ~ですね。ワタクシったら、すっかり忘れていたのですが、今年は別の節目イヤ~でもあったのです。そー、拙宅でも何度か話題にしたドイツの映画会社UFAの設立100周年だったんです…。うっかりしておりますた。ナチに深くかかわったということで、ある意味タブーでもあるのですが、歴史は歴史。過去の記事の転載で恐縮ですが、再び貼らせてください。すっかり放置状態の別ブログからコピペしちゃいます。あの頃、ワタシったらエネルギーがあったんだなー。こんなの書いちゃって。今じゃエネルギーがほとんど残っておらず、このブログも更新が滞りがち。それでも様子を見に来てくださる方々、本当にありがとうございます。


***************************  2013年の日記より  ***************************




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 サイレント映画など、戦前の古~い映画でよく見かける「
UFA」のロゴ。「ウーファ」映画会社はドイツの映画産業を支えたとともに、時代に翻弄された会社でもありました。ざざっと歴史を調べると、これがまた波瀾万丈。

 ウーファ は、Universum Film AG (ウニヴァーズム・フィルム株式会社)の略。その前身は、1917年1月13日にドイツ陸軍省内に設立されたBufa Bild- und Filmamt、写真・映画局)。設立の目的は、戦争用のプロパガンダを流し、戦意高揚に役立てることでした。第一次世界大戦のさなかでしたから。しかし参謀本部はBufa に満足せず、軍人 Ludendorff (ルーデンドルフ)が中心となって同年12月18日に大規模な映画会社を設立することになりました。それが ウーファで、政府の意を受けた化学資本(後のIGファルベン)、軍需資本(クルップ)、電気産業資本(AEG)、ドイツ銀行が資金を出しています。ウーファは有力映画会社を併合したほか、配給網や劇場も傘下に収めた大会社となりました。

 ウーファは記録映画、ニュース映画、文化映画、サイレント映画を作り始めます。ウーファによる「Kulturfilm(文化映画)」も見たことがありますが、今のNHKが作るような教育的な映画で、それなりに面白くためになる内容になっていました。

 その後の1921年に民営化され、娯楽映画の制作が中心となっていきます。ところが財政事情は悪化。何とか立て直すために1925年、アメリカのパラマウント社およびMGM 社と「Parufamet(パルファメット)」協定を締結。Parufamet とは、Paramount Par と、Ufa MGMMetro~のMet と結びつけた名前だそうです。その内容は、400万ドルの融資を受ける見返りとして、Parufamet という名の配給会社を設立、パラマウント社とMGM 社の映画を年に20本ずつ上映するというものでした。ドイツの映画もアメリカで上映してもらう約束でしたが、それには「アメリカサイドが断ることもできる」という条項つきで、事実上はアメリカ優位の不平等な協定だったそうな。その結果、ドイツの映画館ではハリウッド映画ばかりが上映され、ウーファの財政難はますます深刻に。このパルファメット協定は1927年まで続きました。この窮地を救い、倒産寸前のウーファを買い取ったのは、ドイツ国家人民党の党首にして企業家の Hugenberg (フーゲンベルク)。しかし彼は、ナチに従順かつ深くかかわった人物で、後に経済相として入閣しています。

 ナチ政権になってからはゲッベルスの宣伝戦略に利用され、他の映画会社と同様、国有化されてしまいました。ナチスが映画というメディアを駆使して巧みに宣伝を行い、国民を洗脳していったのは有名な話ですよね。ゲッベルスの指導に従い、当時大勢いたといわれるユダヤ系の映画人を率先して社から追放したそうですこれがドイツ映画界にとっての悲劇の始まり。「アーリア人条項」により人材は次々と海外に流出。

 ドイツの敗戦と戦後の混乱期。東側にあったスタジオは、DEFA となり、東ドイツのプロパガンダを垂れ流す映画会社へ。西側に残ったウーファは紆余曲折を経て1956年に再び民営化

 と、ざっと調べただけですがこんな感じでした。大変な時代を経てきたんですね。それにしても、才能ある映画関係者(監督、製作者、脚本家、カメラマン、映画音楽の作曲家、俳優など)が流出したのはイタかった・・・。レニ・リーフェンシュタールがナチス寄りの映画を作り続ける一方で、ナチスを嫌ってアメリカに渡った映画人たちはハリウッドで活躍する存在となっていきました。皮肉ですな。

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・・・というワケで、厳密には今年の12月で100周年になるんですね。うっかりしておりました。秋から、ベルリンのソニーセンター内にある KInemathek (Filmhaus)で特別展が開催されるみたい。見たいなー。

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by Alichen6 | 2017-07-30 18:03 | ドイツ映画 | Comments(2)

 ぬゎんと!! 先日のドイツ語圏お菓子同好会…もとい、ドイツ語圏映画同好会のお菓子を撮り忘れた!!!と嘆いていたら、当日来てくださったイケメン男子から画像をいただいてしまいましたよ!!! ドイツの隠れた名店「Leysieffer」のお菓子たちです。(ご協力:ドイツセンター サイトは → コチラ


私のイチオシ、レープクーヘン!
ドイツ人のセンスが炸裂★する芸術的な缶!写真でも分かるように、なんと凸凹になっています。
アーモンドもちゃーんと飛び出ているし、ピスタチオだってぴょこんと出てる。
どうです、このリアルな「ひしめきあってる感」! ぎっしり♥
しかも!なーんの仕切りもなく、ただザクザクと上等なお菓子を入れるこの感覚♥
やっぱりドイツ人のセンスって大好きです。
え? 目玉に見える?ミニオンズの目玉みたい? そ、そ、そんなことは…
とにかく!間違っても底上げとか、仕切りでごまかすとかしないのです。実質で勝負!

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さらに居並ぶシュトレン二兄弟。片方はまるちぱん(マジパン)入りでした。
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イケメン男子君のお皿。
暑い時期、ドイツからの長旅でチョコレートは少しだけ白っぽくなってしまいましたが、
お味に変化はない模様。
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・・・というわけで、楽しい会となりました。第三弾もできるといいなぁ…







by Alichen6 | 2017-07-27 13:21 | ドイツのお菓子 | Comments(0)

 ドイツ語圏映画同好会 第2弾@欧日協会が、無事終了いたしました。すっごくすっごく暑い中、渋谷まで来てくださいました皆様、ありがとうございました。拙いお話をお聞かせして申し訳なかったです。毎回そうなのですが、参加してくださる方々は皆様とてもフレンドリー。私なんかより、ずっとずっとドイツにお詳しいはずなのに、ニコニコ微笑みながらお話を聴いてくださいます。本当にありがとうございます。

 お茶を飲み、お菓子を食べながらの2時間半(☜ワタシの時間配分がへたくそで、長引いてしまいました)。ドイツのお菓子を輸入販売している友人にも話をしてもらいました。すっごく、すっごく楽しかったです。早口でしゃべり倒してしまって、すみませんでした。これに懲りず、またどうぞいらしてくださいね。ネタ切れになりそうですが、何とか頑張って仕込みます❣ 第3弾もいつかやれるといいなぁ。

 美味しいお菓子の写真を撮っておけばよかった!すっかり忘れておりました。仕方がないので、またチラシの画像を…

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by Alichen6 | 2017-07-23 23:44 | つぶやき | Comments(8)

NHK「やさしいドイツ語」


 昨夜、ぼんやり Twitter を眺めていましたら、訃報が目に飛び込んできました。私が1年に365日使っている小学館「独和大事典」編者のおひとり、岩崎英二郎先生が95歳でお亡くなりになったとのこと。軽々しい言葉を使うのは失礼だけど、ドイツ語界のレゲンデ(レジェンド)でいらした先生です。ドイツ語に関わっていらっしゃる方は必ずといってもいいほど岩崎先生の辞書にお世話になっていますよね。90歳を超えてもなお、毎日ドイツ語の研究を怠らず、分からないことや調べたいことがあると専門家の先生に早朝お電話でお尋ねになる…ということを、複数の方から伺いました。先生が教壇に立っておられたのはコンピューターが一般的ではなかった時代。ドイツ語の資料を取り寄せるのも困難な時代に、1つ1つ丁寧に文献に当たってカードに書き留め、ドイツ語の研究を重ねられた…という話もよく耳にしました。また、岩崎家の御曹司でしかもハンサム。筋骨隆々で逆三角形、女性の憧れの的でいらしたという話も…。心よりご冥福をお祈りします。


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 岩崎先生は、NHKのラジオやTVドイツ語講座に出ていらしたことでも有名だそうです。以前、ワタシも拙宅でテキストをゲットしてしまったことを書きました。(↓コチラ)

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(1962年4・5月号より)


岩崎先生のご著書でもう1つ有名なのが「副詞辞典」。こちらも以前、ブログに書きました。





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 さらにワタシったら、いつの間にか古いラジオ講座のテキストもゲットしていたのでした。いつ手に入れたんだろう… 全く覚えていない。昨日、本棚をゴソゴソしていたら見つけました。ブログにUPしたかどうかも覚えていません(検索しても出てこない…)。こちらはかなり汚れているので手袋着用。なんと!昭和28年のもの。1953年のテキストですね。今から64年も前。スゲー。

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 そもそも、NHKのこうしたドイツ語講座はいつから始まったんだろう?写真に載せたラジオのテキストは「昭和二十八年四月十五日 発行 第二巻 第五号」。ということは、この前年の昭和27年、すなわち1952年からラジオドイツ語講座がスタートしたと考えていいのかしら。スゴイなー。

 では、テレビのドイツ語講座はいつから?手元にある1962年のTVドイツ語講座のテキストは、「第四巻 第●号」とあります。一方、国会図書館のデータによると、1959年のテキストは「第一巻●号」となっているので、これがテレビの第一号と考えていいのかな。となると、1959年から放映されたことになりますね。これまたスゴイなー。NHKの放送開始が1953年ということですので、開始から6年後に始まったんですね。

 …ということで、ホコリまみれになりつつも、昨夜はぱらぱらと古いテキストをめくりつつ、こうした先生方のご尽力でドイツ語が少しずつ広まっていったんだなぁと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。それまではエリート中のエリートだけが、ドイツ語を理解できたのでしょうから…。






by Alichen6 | 2017-07-12 08:28 | ドイツ語 | Comments(0)

 ブルーノ・ガンツといえば、日本で最も名前を知られたドイツ語圏出身の俳優さんですよね。なぜ「ドイツ語圏」と書いたかといいますと、ガンツさんはスイス出身だからです…。映画情報を調べていたら、ガンツさんの最新作のニュースに遭遇。おお、これは面白そうではないですかー。春に発表されたドイツ映画賞では、ガンツさんもこの作品で主演男優賞にノミネートされていました。総統閣下~アルムおんじ…と来て、今度は筋金入りの共産主義者だった頑固なおじいさん役。

『In Zeiten des abnehmendes Lichts』
原作者:Eugen Ruge (オイゲン・ルーゲ)
監督:Matti Geschoneck(マッティ・ゲショネック)
出演:Bruno Ganz(ブルーノ・ガンツ)、Alexander Fehling(アレクサンダー・フェーリング)、Sylvester Groth(ジルヴェスター・グロート)



 タイトルを直訳すると、「光の翳りゆく時代」みたいな感じでしょうか。時は1989年10月1日、壁崩壊の約1か月前。物語の舞台は旧東ベルリン。ひいおじいさんのヴィルヘルムは今年で90歳。バリバリの共産主義者で東ドイツの繁栄を信じて疑わない頑固な老人なのだそうです。しかし子供や孫の世代はもっと現実的で東ドイツの未来には懐疑的。しかし皆、それを隠してヴィルヘルムの誕生日を祝います。ところがその場で、孫が東ドイツを捨てて西に逃亡したことが発覚するんだとか…。未見なのでよく分からないのですが、消えゆく東ドイツを各世代の目を通して描いたもののようです。これってモロ、私の好きなテーマじゃないですか~~ 見たい、見たいわ、見たすぎる!(できればご縁も…) 

 監督のマッティ・ゲショネックは、伝説のDEFA俳優、エルヴィン・ゲショネックの息子さんだそうです。エルヴィン・ゲショネックってものすごい人なのです。ナチ時代、反ナチ活動に参加してゲシュタポに逮捕され、強制収容所送りに。ザクセンハウゼン → ダッハウ → ノイエンガンメと収容所を転々とさせられ、挙句の果てにはカップ・アルコナ号という船で移送される途中に沈没。多くの収容者が命を落とした中、彼は生き延びたのでした~。そんな壮絶な人生を送りながらも101歳まで頑張ったというスゴイ人です。その息子さんなんですね。旧東独出身の監督なら、決して「上から…」ならぬ「西から目線」ではなく、東出身者ならではの眼差しでもっと深い部分を描いてくれるのではと期待。

 原作は同名の小説で、数年前のベストセラーだそうです。作者オイゲン・ルーゲはソ連で生まれ、2歳の時に東ドイツへ引っ越してきたのだそうです。父親は歴史家だとか。東ドイツ出身者でないと、こういう視点では書けなさそう。調べれば調べるほど、この作品が見たくなる…




by Alichen6 | 2017-07-04 10:34 | ドイツ映画 | Comments(12)