ほにゃく犬の字幕ほにゃく日記 deutschali.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


by Alichen6
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー

<   2015年 01月 ( 21 )   > この月の画像一覧



 また「これ見たい!」の続きでございます。もう食傷気味でしょうか。。。すみませんっ 私の「自分用のメモ」でもあります。もしよろしければ、お付き合いくださいね。これまたベルリン国際映画祭で上映される予定の新作です。

『Deutschland 83』 (直訳:ドイツ83年)
監督:Edward Berger (エどヴァルト・ベルガー)
出演:
Ulrich Noethen (ウルリッヒ・ネーテン)
Vladimir Burlakov (ウラディミール・ブラコフ)
Maria Schrader (マリア・シュラーダー)
Sylvester Groth (ジルヴェスター・グロート)

 時代は1983年。東ドイツの若き諜報員モーリッツ・シュタムは極秘指令を受けて西ドイツへ送られます。しかし経験不足ゆえに、任務とプライベートの板挟みに苦しむんだそ~です…。 まだ出来立てのホヤホヤらしく、公式サイトもなければ予告編もUPされていないのです。記事もまだ少なくてよ~分からん状態です。が、なんとなく私の大好物な予感がする…。見たい、見たいわ、見たすぎる!!!出演者も豪華。ウルリッヒ・ネーテン(ちまたでは、なぜか「ノエテン」と表記されるのですが、「ネーテン」だと思うんだけどなぁ)やジルヴェスター・グロート、マリア・シュラーダーは安定の名脇役。特にジルヴェスター・グロートって好きなんです。「わが教え子ヒトラー」「イングロリアス・バスターズ」でゲッベルス役を演じた俳優さんです。クセのある役をやらせると異常にうまい…。ソフト化されなかったのが残念なのですが、「ブッデンブローク家の人びと」でもえらく光っていました。見たいなぁ…。

 監督は日本ではあまり知られていませんが、私は好き。派手じゃないけれど丁寧に作品を作る監督さんです。

 ニュース記事は → コチラ
by Alichen6 | 2015-01-30 09:35 | ドイツ映画 | Comments(2)

 「これ見たい!」を勝手にシリーズ化しちゃっています。自己満足ですみません^^; ベルリン映画祭のプログラムが発表されたので、「どんなのが公開されるんだろう~?」と眺めておりました。先日ご紹介した作品以外にもいくつかありましたので、ご紹介しますね。

 「ハンナ・アーレント」のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の新作もそのうちの1つ。前回ハンナ役で熱演したバルバラ・スコヴァも出ています。

『Die abhandene Welt』(直訳:失われた世界)
監督:Margarethe von Trotta (マルガレーテ・フォン・トロッタ)
出演:
Barbara Sukowa (バルバラ・スコヴァ)
Katja Riemann (カーチャ・リーマン)
Matthias Habich (マティアス・ハビッヒ)

妻を亡くしたパウルは、娘ゾフィ―と一緒に暮らしていました。ある日、彼はインターネットでアメリカのオペラ歌手の画像を目にし、愕然とします。その歌手は亡くなった妻と瓜二つだったのです。それ以来、パウルはその歌手のことが忘れられなくなりました。娘ゾフィ―は亡き母との関係を調べるべく、アメリカへ渡ります。そのオペラ歌手はゾフィ―に、これまで知られていなかった過去について話すのでした…

 …とまあ、あらすじを読むとこんな感じのようです。でも冒頭部分しか書いていないから続きが気になる…。親の過去を紐解いていく・・・というテーマは、トロッタ監督が好きな題材みたい。確か「ローゼンシュトラッセ」もこうしたテーマだったような記憶が。カーチャ・リーマンはこのところ大活躍という印象を受けます。もちろん、昔から有名でしたが(「バンディッツ」でイケメンな女性を演じて脚光を浴びました)最近はさらにノリノリな感じ。「ゲーテなんてクソくらえ!」では、ぶっ飛んだ校長先生を好演。ものすごーく光っていました。バルバラ・スコヴァもマティアス・ハビッヒもベテランで安心できる俳優さん。きっと渋~い演技を見せているのだと思います。

 自分がトシを取るとともに、ベテラン俳優の演技が心に沁みるようになってきました。若い人も、もちろん素敵だなーと思うのですが、「いぶし銀」的な演技についつい惹かれちゃう。この作品も見たい!見たいです。まだ出来立てのホヤホヤで、HPも予告編もUPされていないみたい。なので、ネットの記事を下に貼り付けました。

記事は → コチラ
by Alichen6 | 2015-01-29 08:36 | ドイツ映画 | Comments(0)

 東ドイツで作られた映画 『Berlin Ecke Schönhauser』 (1957)をDVDで観ました。ウワサどおり、いろいろ考えさせてくれる作品でした。

Berlin Ecke Schönhauser
監督:Gerhard Klein (ゲアハルト・クライン)
脚本;Wolfgang Kohlhaase (ヴォルフガング・コールハーゼ)
出演:
Ekkehard Schall (エッケハート・シャル)
Ilse Pagé (イルゼ・パージ)
Harry Engel (ハリー・エンゲル)
Ernst-Georg Schwill (エルンスト=ゲオルク・シュヴィル)

<簡単なあらすじ>
 舞台は壁が建設される前の東ベルリン。東西両ドイツの建国から約7年が過ぎ、両国の溝は深まるばかり。ディーター、コーレ、カールハインツの3人は、いつもシェーンハウザー•アレーという通りの高架下でたむろしている不良グループ。西ドイツの1マルクを賭けてガス灯を割るなど、警察の世話になることもしばしばでした。ディーターは両親を戦争で失い、身内は警察官の兄だけ。コーレは母の再婚相手から常に暴力を受けていまいした。カールハインツは裕福な家庭に生まれたものの、東での生活に満足できず、西へ行って一山当てようともくろんでいます。そんなカールハインツは、ディーターをそそのかして盗みを働こうとするのでした。しかしアンゲラという少女を好きになったディーターは、悪への誘いを断るのでした。
 結局カールハインツは1人で西ベルリンへ行き、悪い大人にそそのかされて人を殺してしまいます。ディーターとコーレは、東へ逃げ帰ってきたカールハインツを殺してしまったと思いこみ、追いつめられて西ベルリンへ逃亡するのでした。そこでコーレは不慮の死を遂げます。一度は西へ逃げたディーターでしたが、残してきたアンゲラが恋しく、再び東へ戻ってきます。アンゲラはディーターの子を宿していました…

e0141754_2152522.jpg


…とまあ、あらすじを読むと安っぽい三文ドラマですな。はい、ストーリー自体はどってことないのです。面白いのは、この映画が撮られた時代と背景。ドイツが敗戦とともに戦勝4か国により分割統治されたのは有名な話。ベルリンも同様です。ソ連占領地区では、映画が共産化のための重要な手段と位置付けられ、早くから映画製作の基盤が作られました。終戦の翌年には、もうニュース映画や劇映画が公開されています。早っ  ソ連および社会主義の賛美のほか、ナチや帝国主義&資本主義の否定が映画の主要テーマ。

 …ところが1953年にソ連のスターリンが死亡すると、東ドイツも状況ががらっと変わります。文化政策への締め付けも(一時的ですが)緩くなるのでした。そんな時期だからこそ、この映画の製作が可能だったと思われます。だってさー、主人公は「理想的な社会主義ボーイ」からかけ離れた不良少年たち。彼らは西側、特にアメリカの文化に憧れています。高架下でダンスを踊り(何のダンスかよく分かりませんが、アメリカっぽい。たぶんブギウギ)、悪さばかりしています。彼らは東の現状 ― 復興の遅れ、経済の停滞、モノ不足など ― に不満を抱いています。東ドイツの青少年組織「FDJ」に入れと勧められても、むげに断っています。確かに、西側に憧れる若者からすると、FDJはダサく見えるのでしょう。本編の中で主人公の口から出る言葉が目を引きます。

Warum kann ich nicht leben, wie ich will. Warum habt ihr lauter fertige Vorschriften? Wenn ich an der Ecke stehe, bin ich halbstark, wenn ich das Hemd ueber der Hose trage, bin ich politisch falsch, und wenn ich Buggy (←Boogie のこと?)tanze, bin ich amerikanisch.

「なんで好きなように生きちゃいけないんだ? どうしてお仕着せの規則ばっかりなんだ?街角にタムロしていると不良と呼ばれる。シャツをズボンから出していると、政治的に間違っている(反社会主義という意味でしょうね)と言われる。ブギウギを踊っていると、アメリカかぶれと呼ばれる。」

 こういったセリフを映画の主人公にしゃべらせること自体、当時の東ドイツからすると「奇跡的」な気がします…。これは当時の若者の気持ちを代弁したものなんでしょうね。社会主義的に正しい若者は、シャツをズボンに「イン」しないといけない。労働者たるもの、街角でタムロするなんてとんでもない。ブギウギなんてアメリカ的なダンス、ありえなーーい! …そうお上から言われれば言われるほど、抵抗したくなるのが若者の常。これを脚本に盛り込んだ脚本家は偉い!

 いくらスターリンの死後で締め付けが緩んだといっても、やっぱり東ドイツは東ドイツ。とーぜん、企画の段階で物議をかもしたそうです。しかも主人公が恋する少女は西ドイツの女優。ギャラをValuta (東ドイツ用語で、外貨のこと)で払わなきゃいけないのもネックだったらしい。ところがちゃんと許可が下りるまえに、見切り発車で撮影が始まった模様。完成してからもイロイロあったようですが、この映画を試写で見たハンス・モドロウ(統一前後に旧東独の首相となった人)が当時、賞賛したんだとか。その後、この映画は無事公開にこぎつけ、観客から絶賛されたんだそうです。

 主人公は最後に恋人が待つ東ベルリンへと戻っていきます。この結末にはイデオロギー的な"あざとさ”も政治臭もなく、純粋に「自分が生まれ育った町」「自分が愛する人が待つところ」へ戻るというもの。ちょっとチャチいところもあるけれど、観てよかったなぁと思える作品でした。



by Alichen6 | 2015-01-27 21:50 | ドイツ映画 | Comments(0)

ご当地グミ~ちゃん


 皆様、また少しご無沙汰してしまいました。実はですねー、前からひいていた風邪が抜けず、鼻がガビガビ…。「鼻セレブ」で静かに鼻をかんでいたのですが、鼻の下が痛~い状態に…。悪いときには悪いことが重なるもの。先日、どこかで脚の付け根を「グキッ」とやったらしく、ここ数日は歩行困難に…(←冗談でなく、本当に) トホホ。そんなこんなで、またまた更新が滞ってしまいました。

 その間、ドイツから小包が届いたのです。浦島太郎の玉手箱!!開けてビックリいたしました。金銀財宝がざっくざく。おお!と思いましたのは、我らが(?)ハリボの「ご当地グミ」。袋は通常のグミの2倍サイズ!!

e0141754_22492838.jpg

e0141754_22494446.jpg


 観光地の名所がグミになってギッシリ詰まっています。左横はデトモルトのヘルマン記念碑(行ったことがないので、よく分からず…)。中央上は、かの有名なノイシュヴァンシュタイン城。中央下は、ケルンの大聖堂。これは分かりやすいですよね。右上はフランクフルトのレーマー、右中央がトリアーのポルタニグラ。そして右下がベルリンのブランデンブルク門。よくできていますよねー。ワタシ的には、リューベックのホルステン門とか、ドレスデンの聖母教会とかも入れてほしかったなー。ベルリンのテレビ塔やミュンヘンの聖母教会なんかも入ってると絶対にウケると思うんだけど。でもいいや、これも十分カワイイから。


*****************

 しょっちゅうブログでコボしていますが、仕事も体調もこのところイマイチ(ToT)。不調続きでございます。こういう時期もありますよね(←毎回こう言ってますが)。このトンネルを抜けたら明るくなると信じよう。うん、きっとそうだ。
by Alichen6 | 2015-01-26 22:56 | ドイツのお菓子 | Comments(10)

 これ見たい!と、勝手な基準で①から⑨まで気の向くままテキトーに選んでしまいました。ホント、テキトーです。これ以外にも面白い作品、楽しい作品、重厚な作品がたくさんあるはずなのですが、いかんせん調べてブログに UP する時間に限りが…。 第10弾は映画ではなく、テレビドラマです。2月後半からドイツZDF局にて放映予定の作品なのです。原作者はベストセラー作家、フェルディナント・フォン・シーラッハ。実はこの作家の『Verbrechen (犯罪)』は一昨年ドラマ化され、日本でも昨年AXNミステリーで放映されたのでした。『犯罪』に続いて『罪悪』も日本に来るといいなぁと密かに願っているワタクシです。

サイトは → コチラ

 前回の『犯罪』同様、こちらも全6話。今回はぬゎんと、モーリッツ・ブライプトロイが出るんですねー。彼は確か数年前に「もうオレはテレビなんて出ない!映画だけだ!」とか言ってた記憶が…。あれは若気の至りだったんでしょーか。モーリッツ君は毎回出演するようですが、それ以外は毎回違う顔ぶれ。豪華ですね~。故ウルリッヒ・ミューエの娘、アンナ・マリア・ミューエとか、ベテランのミヒャエル・グヴィスデック(このおじさま)とか、ビッグな出演者の名前が並んでいます。ワクワク。

e0141754_18454078.jpg

e0141754_18455240.jpg

by Alichen6 | 2015-01-19 18:33 | ドイツ映画 | Comments(0)

 これ見たい!第9弾はティル・シュヴァイガーの最新作。ドイツ映画がお好きな方なら、誰でも知っているティル君です。日本では「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」で有名になった俳優さんで、タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」に出演したことでも知られています。製作・脚本・監督・主演を一人でこなすマルチな俳優さん。カッコいいですよねー。最近では、愛娘を必ずと言っていいほど出演させているらしい…。

 さてさて、最新作はテーマが「認知症」。これは身につまされます…。個人的な話で恐縮ですが、私の身内にもおります。大好きだったホストファミリーのお母さんもアルツハイマーでした。とっても、とっても心が痛みます。先週のネット記事によると、この映画は大ヒットしている模様。ある週の観客動員数では、ハリウッド映画を押さえて堂々1位となっていました。

『Honig im Kopf』 (直訳:頭の中にハチミツ)
監督:Til Schweiger
出演:
Til Schweiger (ティル・シュヴァイガー)
Dieter Hallervorden (ディーター・ハラーフォルデン)
Emma Schweiger (エマ・シュヴァイガー)
Jan Josef Liefers (ヤン・ヨーゼフ・リーファーズ)

ネットのあらすじによると、主人公の「おじいちゃん」は元獣医さん。妻のお葬式で奇妙な行動をとったことでアルツハイマーの発症が発覚します。父を心配する息子(ティル・シュヴァイガー)は、近所に呼び寄せますが、その父は認知症ゆえに数々の騒動を引き起こします。困り果てた息子は父を施設にお願いしようとしますが、娘(エマ・シュヴァイガー)が大反対。彼女はおじいちゃんと一緒にヴェネチアへ旅行します。そこはおじいちゃんが、亡きおばあちゃんと新婚旅行に出かけたところでした…。

公式サイトは → コチラ



 ネットの映画情報で知ったのですが、おじいちゃん役のディーター・ハラーフォルデンは、演劇やカバレットで大活躍した名優なんですって。歌も歌うし司会もこなす、まさにマルチな大物なんだそうです。ティル君の娘役で出ているのが、実の娘のエマ・シュヴァイガー。4人きょうだいの末っ子ですって。お父さんとはあまり似ていないような?

 しか~し。この作品はドイツ映画賞のロングリストには入っていないんですよね。ティル・シュヴァイガーの作品ってなぜかビッグな賞とは縁がないような気がする。本人は大人気だし、映画も常に話題になっていて観客動員数も多い。なのになぜかノミネートすらされないような印象を受けます。私の気のせい?審査員などの玄人にはウケないタイプなのかしら?
by Alichen6 | 2015-01-19 11:11 | ドイツ映画 | Comments(2)

 これ見たい!の第8弾は、アンドレアス・ドレーゼン監督の最新作。これは2月に開幕するベルリン国際映画祭のコンペ部門に出品されるんだそうです。旧東ドイツに生まれたドレーゼン監督は、徹底して「東」の目線でドイツを描いてきたように思います。テーマが「東」そのものではない場合もありましたが、そんなときでも出演者は旧東ドイツ出身だったり。デビューしたてのころは、ちゃんとした台本を作ることなく、撮影現場で出演者と話しあいながらその場でストーリーを作っていったと聞きました。最近もこの手法で撮っているかどうかは分かりませんが…。一方、最新作には原作がある模様。同じく東ドイツ出身の作家、クレメンス・マイヤーの「おれたちが夢見ていたころ」。残念ながら日本語版は出版されていないようですが、それ以外の本は日本語版が出ているようです。ゲーテ・インスティテュートのサイトに詳しい解説が出ていました。ご興味がありましたら、是非 → 「社会の暗部を覗きこむ:小説家クレメンス・マイヤー」

 このサイトから一部引用いたしますね:
『デビュー作『俺たちが夢見ていたころ』では、犯罪少年たちが、再統一前後の「ライプツィヒ」を生き抜く。そこは、自分の場所を勝ち取ろうと戦う意志のあるものだけに、場所が与えられる世界だ。スポーツでのし上がるならボクシング・リングで。社会的成功を求めるなら閉鎖された工場跡や荒廃した地区で。旧東ドイツの崩壊と共にそれまでのエリートが没落した街で、新しいエリートが生まれ、人生を謳歌する。』(以上、引用終わりです)

 こういった、鋭い視線でえぐるように描かれた世界をどう映画化したんだろう…。とっても興味があります。見たい!

公式サイトは → コチラ


by Alichen6 | 2015-01-19 10:40 | ドイツ映画 | Comments(0)

 さてさて、第7弾です。風邪で相変わらず声が出ません…。お仕事も金曜日に出したばかりでヒマなのです。「風邪」という大義名分ができたので、家事もサボっちゃう。でもって、せっせと更新しております。今のドイツ映画界で絶対に切り離せないのが「移民系の映画」。移民を描く映画もあれば、移民系の監督がドイツの日常を描く映画もある。一昔前まではドイツの移民系映画といえばファティ・アキン監督の専売特許でしたが、今では才能豊かな移民系の映画関係者がいっぱい。そのうち、「移民系」という垣根もなくなっちゃうんじゃないかしら。

 この作品は、1992年にロストックで起きた放火事件を扱っている模様。あの事件は私もよく覚えています。ベトナム人たちが身を寄せる建物をネオナチが放火したのです。あの事件は社会に衝撃を与えました。詳しくは、このサイト「ロストックの警鐘」(コチラ)に書かれております。

『Wir sind jung. Wir sind stark.』 (直訳:僕たちは若い。僕たちは強い。)
監督:Burhan Qurbani
出演:
Joel Basman (ジョエル・バスマン)
Jonas Nay (ヨナス・ナイ)
Saskia Rosendahl (ザスキア・ローゼンダール)

 あらすじや映画評によると、外国人排斥を掲げ、移民が身を寄せる集合住宅に火を放つ若者たちが主人公のようです。仕事が忙しくて家庭を顧みない父親に反感を持つ青年。将来に何の希望も持てず、刹那的に生きる若者。ドイツを第二の故郷だと思って希望を抱き、なんとな溶け込もうと努力するベトナム人少女。外国人差別の風潮に危機感を抱き、祖国に帰ろうとする兄。当時のドイツが(そして今もですね)直面していた移民問題だけでなく、現代社会が抱える病理をも描き出している模様。見てみないと何とも言えないのですが…



 予告編を見ると、ちょっと息苦しくなってきます。これは1992年が舞台ですが、今も本質的な構造は変わっていない…。ドイツでは PEGIDA (もうウィキに出ています → コチラ)による反イスラムデモが大規模に行われていますし、日本でもヘイトスピーチが目に余る状況…。この作品を製作しているのは UFA FICTION という会社。そう、ナチ時代にプロパガンダ映画を撮り続けた UFA の流れをくむ会社です。

 監督はアフガン難民を両親に持つ2世の青年。ドイツで生まれ育ったそうです。名前の読み方が分からないのですが、今後も様々なバックボーンを持つ映画関係者がどんどん増えていくことと思います。
by Alichen6 | 2015-01-18 14:21 | ドイツ映画 | Comments(2)

 第6弾はゼバスティアン・シッパー監督の『Victoria』。来月開催されるベルリン国際映画祭のコンペ部門への出品が決まっているんだそうです。公開は今年の6月だそうで、まだ予告編がUPされていないのです。。なので、あらすじを簡単に書くだけになっちゃいます。

 物語の舞台はベルリン。とある晩、スペイン出身のヴィクトリアは男4人組と知り合いになります。彼らは借金の返済のために銀行強盗を計画していました。4人のうちの1人(フレデリック・ラウ)と意気投合したヴィクトリアは、軽い気持ちで運転手役を引き受けてしまいます。ところが、その「軽い気持ち」が命取りに…。

 …というストーリーらしいです。これだけじゃ、よく分からないですよね。すみません、ドイツ語の記事を読んだワタシもよく分かっていません。ひょっとすると、2月の上映に向けて必死で編集しているところなのかも。とにかく情報が少ないので、公開されてからのお楽しみですね。

 シッパー監督は「ギガンティック」(1999)の監督として知られていますが、俳優としても大活躍。昨年公開された「ルートヴィヒ」では、晩年のルートヴィヒⅡ世役を演じていました。日本では未公開ですが、トム・ティクヴァ監督の「DREI」では、準主役で出演。男性同士で熱烈なキスをするという、体当たり(?)の熱演を見せておりました…。見ていてちょっとヒキましたが、さすがの役者魂と言うべきですよね。なぜか、日本では「スキッパー」と表記されちゃうのですが、シッパーだと思います。「すきっ歯」はユルゲン・フォーゲルの専売特許。

 フレデリック・ラウは、最近よく名前を耳にします。生徒たちが洗脳されていく過程を描いた「ウェイヴ」では生徒役で出ていました。「コーヒーをめぐる冒険」で主人公にからむ不良のリーダー役を演じたのも記憶に新しいところ。お世辞にもイケメンとはいいがたいのですが、安定した演技力が買われているのかも(←すみません、褒めてませんね^^;)。
by Alichen6 | 2015-01-18 13:41 | ドイツ映画 | Comments(0)

 しつこく「これ見たい!」シリーズを続けております。今日は第5弾! あのモーリッツ・ブライプトロイとユルゲン・フォーゲルがタッグを組んだ作品。昨年の2月、ベルリンへ行った際にポスターを見かけました。モーリッツ君とユルゲン君がニコイチ状態。似ても似つかぬ2人なのに、こうして合わせてみると違和感がないから不思議。

e0141754_11271156.jpg


『STEREO』
監督:Maximilian Erlenwein (マクシミリアン・エアレンヴァイン)
出演:
Moritz Bleibtreu (モーリッツ・ブライプトロイ)
Jürgen Vogel (ユルゲン・フォーゲル)

公式サイトは → コチラ



 あらすじを読んだ限りでは、サスペンスっぽいですね。ちょっぴり暴力的かも(だとするとワタシはちょっぴり苦手)。ガールフレンドや彼女の連れ子と平凡で穏やかな暮らしをしていたエリック(ユルゲン・フォーゲル)。ところが突然、彼の前に謎の男ヘンリー(モーリッツ・ブライプトロイ)が現れ、平和な生活が一変。ヘンリーはパラサイトのようにエリックにつきまとい、彼をそそのかすようになります。エリックは出口のない袋小路に迷い込んだように、追いつめられていきます…。

 ・・・・といったストーリーのようです。予告編からして、すでにキてますねー。モーリッツ君が出る作品にハズレはまずないので、見てみたいなーという気がします。もちろん、好みは分かれますが。それにしてもユルゲン・フォーゲルは雰囲気が素敵になった気がします。私がこの役者さんを初めて見たのは、「グッバイ、レーニン!」を手掛けたヴォルフガング・ベッカー監督の「Das Leben ist eine Baustelle」(1997)でした。これも日本語版がソフト化されていないのが残念!そのころは、なんとなく頼りなくひ弱なイメージで、イケメンとは程遠く、それほど個性的でもなかった気がします。いつの間にか、押しも押されもせぬ名優に…。情けない役やアウトサイダー的役柄が多いように思うけど、善人をやらせても説得力がありますです。年とともに味わいが出てくるタイプなのかも。
by Alichen6 | 2015-01-18 11:48 | ドイツ映画 | Comments(2)