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by Alichen6
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 皆さま、おはようございます。だいぶ春らしくなってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。東欧におけるユダヤ人とナチ・ドイツの関係をちょこちょこ調べておりましたら、たまたま「Raoul Gustaf Wallenberg」という人物がヒット。寡聞にして知らなかったのですが、杉原千畝さんのように多くのユダヤ人を救った方だったんですね…。安易にウィキの引用で恐縮ですが、詳しく書かれておりますのでよろしければ。皆さま既にご存じでしたら、すみませんっっ 

サイトは → コチラ

『ラウル・グスタフ・ワレンバーグ(Raoul Gustaf Wallenberg スウェーデン語読みではラオル・グスタフ・ヴァレンベリ、1912年8月4日 - 1947年7月17日?)はスウェーデンの外交官、実業家。第二次世界大戦末期のハンガリーで、迫害されていたユダヤ人の救出に尽力。外交官の立場を最大限に活用して10万人にもおよぶユダヤ人を救い出すことに成功した。しかし、ドイツ撤退後に進駐してきたソ連軍に拉致されて行方不明となった。ワレンバーグの捜索は現代に至るまで続けられている。』

『ワレンバーグはスウェーデン名義の保護証書(Schutz-pass)なるものを発行することでユダヤ人たちをスウェーデンの保護下におこうと考えた。これは国際法的にはまったく効力のないものであったが、杓子定規な書類仕事を好むナチス・ドイツの性癖を逆手にとり、不思議とよく機能し多くのユダヤ人の命を救った。つまり、これを作成し、配布することで、所持者はスウェーデンの保護下にあることになり、ナチスの手から救い出すことができたのである。
他にもセーフハウスといわれる家を各地に設置して、そこをスウェーデンの外交官特権で保護し、多くのユダヤ人を受け入れた。また、保護証書を大量に印刷してはユダヤ人に配布し、ナチスの兵隊たちの前でも一歩も退かなかった。あるとき、多くのユダヤ人が貨物列車につめられてブダペスト駅から国境へ送られると聞くと、駅へ急行し、親衛隊の制止を無視して保護証書を配り、ついには列車の屋根に上って多くのユダヤ人に保護証書を渡した。そしてハンガリー国境を出る前に、外交官の権利によって多くのユダヤ人を解放することに成功した。(引用終わり)』

 こんな立派な人がいたんだ…。10万人ものユダヤ人の命を救った人なのに、最期がとても悲劇的。彼が滞在したブダペストからナチが撤退し、1945年1月にソ連軍がやってきます。ワレンバーグさんはアメリカのスパイとの疑いをかけられ、身柄を拘束されてしまったんだそうです。そしてそのまま消息を絶ったとのこと。1986年以降のゴルバチョフ氏によるグラスノスチにより機密書類が開示され、彼が1947年に収容所内で病死した(らしい)ということが判明したそうです…。悲しすぎます。遺骨などが出てきたわけではないそうで、今も捜索は続けられているとのこと。

 なお、このワレンバーグさんに関するドキュメンタリーをバイエルン放送が作っているんですよね。さすがドイツ。『Der Fall Raoul Wallenberg』 ドイツ語読みすると、「ラオウル・ヴァレンベルク」。DVD化などはされていない模様ですが、可能なら見てみたいです。

 余談ですが、このワレンバーグさんの姪(=妹の娘)は、アナン元国連事務総長の奥様だそうです。



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by Alichen6 | 2012-03-30 09:00 | つぶやき | Comments(0)

Erlkoenig (魔王)


 ふと思いついて貼り付けてしまいました・・・。以前も別バージョンを貼り付けてしまいましたが、何度聴いても素敵ですよね♪ Fischer Dieskau (フィッシャー・ディースカウ)の「魔王」です。嗚呼、懐かしや~ 以前もブログに書いてしまいましたが、中学生のころに親に買ってもらったレコードにハマり、繰り返し聴いていたのでした。ドイツ語の響きってカッコいいな~と思いながら。




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by Alichen6 | 2012-03-29 23:51 | ドイツのこと | Comments(0)

 先週の金曜日、2012年ドイツ映画賞のノミネート作品が発表されました。ドイツでは一番権威のある賞なので、毎年とっても気になります。このうち何本かは日本にも入ってくるハズ(←是非入ってほしい)。ざざっと下に主なノミネート作品を書き出してしまいますね。ホントはちゃんと映画評や公式HPを読んでから書くべきなのですが、いかんせん時間がなく…。予告編とHPを載せるだけですみません。手抜きです。

2012年ドイツ映画賞ノミネート作品のサイトは → コチラ
なお、授賞式は4月27日(金)だそ~です。毎年楽しみにしています。後日、YouTubeで授賞式の様子も見られるので。こちら ↓ は、先日の発表現場です。音楽もなく、観客もナシ。なんとなく寂しい^^; 

★作品賞

『ANONYMUS』(邦題:作者不詳) ローラント・エメリッヒ監督
『BARBARA』 (直訳:バルバラ) クリスティアン・ペツォルト監督
『DREIVIERTELMOND』 (直訳:4分の3の月) クリスティアン・ツューベルト監督
『HALT AUF FREIER STRECKE』 (邦題:どうする、人生真っただ中) アンドレアス・ドレーゼン監督
『HELL』 (直訳しますと“明るい”という意味ですが・・・) ティム・フェールバウム監督
『KRIEGERIN』 (直訳:女性戦士)– ダーフィット・ヴネント監督

 エメリッヒ監督はドイツ人とは言え、もうハリウッドのイメージですよね。今回の「作者不詳」は独英合作なんだそうです。ペツォルト監督の『Barbara』 は、これ以外にも複数の部門でノミネートされております。東ドイツが舞台だそうですし、絶対に見たいです。日本に来いっ ドレーゼン監督の「どうする、人生真っただ中」は1月に東京で行われた「ドイツ映画特集」で上映されました。「HELL」という映画はノーチェックだったので、よく分からないのです・・・。ううっずびばぜん。ざざっと検索してみたところ、「4分間のピアニスト」のハンナ・ヘルツシュプルングが主演みたいですね。「KRIEGER」はネオナチがテーマだそうです。

★監督賞

Andreas Dresen (アンドレアス・ドレーゼン) 『HALT AUF FREIER STRECKE』(どうする、人生真っただ中)
Christian Petzold (クリスティアン・ペツォルト) 『BARBARA』(バルバラ)
Hans Weingartner (ハンス・ヴァインガルトナー) 『DIE SUMME MEINER EINZELNEN TEILE』(直訳:コレがややこしいのですが、敢えて直訳すると「私の個々の部分の数」みたいな。イミフです^^;)

 ハンス・ヴァインガルトナー監督はダニエル・ブリュール主演の「ベルリン、僕らの革命」を手掛けた監督さん。確かその際も来日したハズ。久しぶりにお名前を聞いた気がします。


★主演女優賞

Sandra Hüller(ザンドラ・ヒュラー)  『ÜBER UNS DAS ALL』
Steffi Kühnert (シュテフィ・キューネルト) 『HALT AUF FREIER STRECKE』
Alina Levshin (アリーナ・レフシン) KRIEGERIN


★主演男優賞

Milan Peschel (ミラン・ペシェル) 『HALT AUF FREIER STRECKE』
Peter Schneider (ペーター・シュナイダー) 『DIE SUMME MEINER EINZELNEN TEILE』
Ronald Zehrfeld (ロナルト・ツェアフェルト) 『BARBARA』

ANONIMUS (ドイツ語版トレーラー)


Dreiviertelmond 公式サイト → コチラ


BARBARA


HALT AUF FREIER STRECKE


HELL 公式サイト → コチラ


Kriegerin 公式サイト → コチラ


DIE SUMME MEINER EINZELNEN TEILE 公式サイト → コチラ


ÜBER UNS DAS ALL



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by Alichen6 | 2012-03-28 21:38 | ドイツ映画 | Comments(2)

お茶はウマイの巻


 前からハーブティの類が好きだったのですが、最近はフレーバーティに凝っております。きっかけは美容院で出されたピーチティ。それまでフレーバーティには偏見があったのです。香りったって、人工的なんとちゃうかーなんて。ところがそのお茶がすっごく美味しくて、目からウロコでございました。それが「ルピシア」のお茶だと聞き、ソク購入。だって下北沢にも支店があるんだもん。それ以来、毎回いろいろなお茶を楽しんでおります。

 ルピシアのHPは → コチラ

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 向かって左から、白桃、いちごバニラ、紅茶きのこ…ぢゃなかった(古っ)、黒蜜きなこ、カシュカシュ、とちおとめ。

「白桃」はピーチ味の紅茶。
「いちごバニラ」は抹茶入り緑茶にいちごとバニラの香りつき。ぎょっとなるかもしれませんが、これが美味。味はあくまでも緑茶なのですが、香りが素敵。ただし女性向きだと思います。夫は「これ、苦手…」と申しておりました。
「黒糖きなこ」も緑茶ですが、黒糖ときなこの香りつき。実はこれ、私はちょっぴり苦手でした。家族には好評。
「カシュカシュ」はツイッターで教えていただいたフレーバー。フランス語で「かくれんぼ」という意味だそうで「とす。フルーティな紅茶。小さな金平糖まで入っていて、すっごくウマいです。今回、2袋も買い足しました。
「とちおとめ」は、緑茶ベースですが、フリーズドライのとちおとめチップが入っています。これがまた美味。ただし女性向けかも。

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by Alichen6 | 2012-03-27 10:25 | つぶやき | Comments(0)

 今日、久しぶりぶりに近所の輸入食材屋さん「カ●ディ」に行きました。何か掘り出し物はないかな~見回したのですが、特に面白いブツは見つからず。何も買わずに帰るのは悔しいので、ドイツのイースター用チョコを買いました。泣く子も黙る、チョ~~カワイイうさちゃんとピヨピヨちゃん。見れば見るほどカワイク思える不思議なドイツキャラ。
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しか~し。 このピヨピヨちゃんの顔、もちっと違う顔にできなかったのかなぁ…。ま、これがドイツキャラのいいところだと思うのですが。ちなみに今年のイースターは4月8日だそうです。
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**********************

 昨日の金曜日、ドイツではドイツ映画祭のノミネート作品が発表されたんですよね。ワタシもネットでチェックいたしました。先日もご紹介した、ベルリン映画祭銀熊賞受賞作『Barbara』 が各部門でノミネートされまくっておりました。後日、その他の作品も含めて予告編などをまとめてUPしちゃいますね。

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by Alichen6 | 2012-03-24 20:58 | ドイツのお菓子 | Comments(4)

 先日、ドイツでトップクラスの販売数を誇ったといわれる「Die Berliner Illustrirte Zeitung」を載せてしまいました(コチラ)。今日はその2でございます。それがですねー、eBay で古い雑誌を5冊ほど落札した際、出品者さんが「おお!やぱ~ねりん(=Japanese)!」と喜んで(?)くださり、オマケを1冊つけてくれたのでした。ええ人や~。それが、この号です。1937年10月21日号。第二次大戦はまだ始まっていませんが、あちこちで火種がくすぶっていた時期。そしてアジアでは既に日中戦争が勃発しておりました…。この号は表紙が日本軍だから私にオマケとして送ってくれたのかもしれません。内容は悲惨です。

↓ 表紙と裏表紙。先日載せた1916年のものに比べ、印刷技術も紙の質もはるかに上質になっていました。表紙の写真は疲れ果てて眠る日本兵。場所は天津南部だそうです。
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 これは衝撃的でした…。死亡した日本人が死の直前に残したメモ。字が乱れている上、弾丸が貫通したことで穴が開いていて全ては読めないのですが、「天皇陛下万歳」と、お名前の「石」、そして「死」の文字は判読できます。ドイツ語の説明によりますと、書いた方は「いしじま」さんとおっしゃる模様。Konsularpolizist という立場だったそうですが、これは兵士とは違うのかしら。検索しても、きちんとはヒットせず。『Es lebe der Kaiser - ich sterbe einen schoenen Tod..(天皇陛下万歳、私は立派に死にます)』との解説。言葉もありません・・・。
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 時期が時期なので、全体的に戦争に関係する記事が多いように思います。隅々まで読んだわけではないので断定はできませんが、戦争の悲惨さを強く訴えるような記事は少ないような。どちらかというと、淡々と伝えている印象を受けます。そして男性の読者が多いせいか、タバコの広告がやたら多いのです。
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 とは言え、女性の読者も無視できないのか、美容関係も実は充実。これは「石鹸以上の」石鹸だそうですぜ。これを使うことで若さと美しさが保てるんだそ~な。私も1個欲しい。下は今も健在、Kölnisch Wasser (ケルン水、オーデコロン)4711のクリーム。
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 今もある Schwarzkopf(シュヴァルツコップフ)社のヘアケア製品。説明を読んでもイマイチよく分からないのですが、おそらく洗髪用のもの?石鹸を使用せず、アルカリ性でもないので髪に優しいのだそうです。ブロンドの女性にはExtra-Blond がお薦めだそうです。左隅に小さく載っているのは、接着剤 UHU の宣伝。このころからあるんですね。
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*戦争にからむ日記を書きますと、たま~に思想に偏りのある方がおいでになります。私は右寄りでも左寄りでもありませんので、大変勝手ではございますが、その方面のコメントはご遠慮くださいますようお願い申し上げます。ホントはこういうことは書きたくないのですが、以前も何度か「むむむ~」となっちゃう書き込みをいただきましたので…。

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by Alichen6 | 2012-03-22 09:42 | ドイツのモノ | Comments(2)

e0141754_17155520.jpg 以前、読んでショーゲキを受けた名著『ニセドイツ』1、2のことは以前、ブログに書いてしまいました(コチラ)。いや~あれはホントに新鮮な驚きでした。このたび、『ニセドイツ3』が出ると聞き、早速密林に注文してしまいました。今度はなんと、西ドイツがテーマ。そう、統一から既に20年以上が過ぎ、「西ドイツ」という存在も過去のものとなってしまったのです。筆者は「ヴェスタルギー」をテーマに、西ドイツに見られた様々なブツをサブカル的視点で鋭く分析しております。ハイ、今度もダジャレ満載。ドイツがテーマの本となると、どうしても読んでて肩に力が入ってしまうものですが、ハイセンスなダジャレ(おやじギャグともいふ)でガックシと肩の力が抜けること請け合いです。(ヴェスタルギーというのは筆者の造語かしら?かつての東ドイツを懐かしむ風潮を「オスタルギー(東とノスタルジーの造語)」と言いますが、かつての西ドイツを懐かしむ風潮を指すと思われます)

社会評論社「ニセドイツ3」 目次など、詳しい内容は → コチラ

 筆者の伸井太一さんの本職は歴史研究家。実はワタシ、1と2を読んでショーゲキを受け、ファンレター(?)を出してしまったのでありました。そのご縁で昨年、某シンポジウムにお邪魔し、伸井さんご専門の講演を拝聴してしまったのであります(←図々しいワタシ)。素顔の伸井さんは好青年でいらっしゃいました。サブカル+おやじギャグ満載ということで、てっきりオタク気味のギョーカイ人っぽい方かと思っていただけにビックリ。優しそうなパパさん研究者です。

 ドイツの高級菓子よりも駄菓子に惹かれる私(味ではなく、その存在がツボなのです)は、サブカル的なモノも大好き。こういったところにドイツの魅力が表れているように思うのです。ドイツというと、立派なアウトバーン、非の打ちどころのない(というイメージの)高級車、まじめな国民性、男性は皆背が高くて足が長く女性に優しいというイメージ、清潔で美しくメンテされた古い街並み…。確かにそういったところも大好きなのですが、意外とトホホなところってありますよねー。ほぼ完璧なのに脇が甘いというか。大昔、仕事関係でお会いしたドイツ人がすっごくカッチョよい紳士でドキドキ緊張したのですが、よくよくお顔を見たら、栗毛色の鼻毛ちゃんがコンニチハ~とばかりに顔を出しているのを見つけ、なぜか安心した(脱力ともいふ)記憶があります。それに似た感覚(って、どーでもいい話ですよね。スミマセン)。 ドイツのサブカルチャーって、完璧なドイツにあるまじき「脱力感」が出ていて、そこが逆に魅力だったりするのは、私の勝手な思い込みでしょうか?すっごく垢ぬけてるハズだと信じ込んでいるのに、よく見たらダサいゾ~みたいな。

 …長くなってすみません。とにかく写真満載で眺めているだけで昔の西ドイツにタイムスリップできる、ステキな本でございました。ご専門が歴史だけあって、歴史にからめた説明がとても分かりやすいです。今回は特に、戦後西ドイツを様々な面から分析しながら、「西ドイツとは何だったのか」という難題に取り組んでおられるような印象を受けました。歴史が好きな私にとっては、こういった切り口もツボ。西ドイツは冷戦の最前線にいたという歴史もありますしね。そんな深刻な側面も含め、とにかく普通の歴史書には見られないブツやデザインが満載。過酷な歴史を乗り越えてきた西ドイツの魅力も伝わってきます。とにかく、その国を知るには庶民の文化を知ることだ!との思いを新たにいたしました。

 著者のあとがきに「ナルホド~」とうなりました。一部、引用させていただきますね:
(以下、「ニセドイツ3」のあとがきより引用)
『世の中では、「西ドイツって知らない」もしくは「西ドイツ=現在のドイツ」であり、「西ドイツ=正当なドイツ」というイメージが支配的だろう。この正当視もしくは正統史に疑問を投げかけるためにも、「ニセドイツ」(ニセに傍点)という名が必要であり、これによって、1990年まで存在した「西ドイツ」という国を切り出したかったのである。前作の「おわり」から引用するならば、東ドイツと同様に、西ドイツもまた「本物ドイツ」を目指して、東ドイツと競い合った似せドイツであり(「似せ」に傍点)、二世ドイツであった(「二世」に傍点)。また、ヴェスタルギーの項でも触れたが、西ドイツは東ドイツと対になった存在であり、東西ドイツは東西対子(「対子に傍点)であった点も思い起こしたい。つまり、共産趣味は資本趣味によって、資本趣味は共産趣味によって、さらに深まるのだ』(以上、引用終わりです)

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by Alichen6 | 2012-03-18 17:11 | ドイツのこと | Comments(9)

 今日はすっごく寒い1日でしたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。先日、またワタシの悪いクセが出まして、夜中にネットを徘徊。古書を物色し、ついつい注文しちゃいました。ゲーテ・インスティトゥートこと東京ドイツ文化センターが1984年に出版した20巻ものの冊子「ドイツ映画史」のうちの3冊です。個人的に映画の黎明期に興味がありまして、とりあえず最初のほうの3冊を買いました。初期の映画って、もっぱらヴァリエテと呼ばれる演芸場みたいなところで上映されるケースが多かったそうですし、どちらかといと庶民向けの低俗な演芸と見られていたとのこと。第1巻では、そんな時代の作品が何本か挙げられておりました。解説を読むと、これがまた面白いっっ
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 20世紀初頭のドイツでは、まだまだ芸術と呼べるような映画は生まれていなかった模様。そんな時代、北欧では既に様々な映画が作られ始めていたんだとか。ブログで書くのはちょっとはばかられますが(でも書いちゃう)、当時のデンマークではキスシーンもばっちしスクリーン上に描き出していたんだとか。おカタいドイツではトンデモな話ですし、映画先進国のフランスでさえ唇が触れちゃうキスシーンはまだタブーだった時代。進んでいたんですねー。さらに、この時期のデンマーク映画界が作りだした女性像が「妖婦」なんだそうな。(妖婦って言葉、現代じゃあまり使わないですよね。男を惑わす、あやしげな魅力を持った女性のことだそ~です。) この妖婦のイメージをドイツ映画界に持ち込んだのは、アスタ・ニールセンというデンマークの女優さんなんだそうです。演技力のある彼女と、その夫で映画監督の Urban Gad の2人に目をつけたドイツの映画会社が引き抜いたからなんだとか。

 活躍の場をデンマークからドイツに移した2人。ドイツで製作された作品のうち、アスタ・ニールセンがその妖艶ぶりをいかんなく発揮したのが Der fremde Vogel という作品だそうです。この冊子では「珍鳥」という訳が当ててありましたが、どっちかというと「異国の鳥」って意味じゃないかなーなんて思います。主人公は魅力的なイギリス人女性。ドイツを旅行で訪れた彼女はドイツ人の船頭と出会い、恋に落ちちゃうんだそ~です。ところが船頭には婚約者がおりました。ハイ、禁断の恋です。それですったもんだがあり、彼女は川に落ちて溺死する…という話らしいです。ドロドロ系ですね。

 YouTube を探してみたら、本編そのものは見つからなかったのですが、一部が映っているドイツの番組がUPされておりました。その、デンマークから持ち込まれたというキスシーンも見られます。船頭さんの婚約者が見ている前で。なんとなく日本の昼ドラみたい^^;



 アスタ・ニールセンはスターとしての地位を不動のものにしたそうですが、トーキーが出現すると潔く引退してしまったそうです。ドイツのウィキでも、「映画界最初のセックスシンボル」と書かれておりますが、それもサイレント映画の中だけ。トーキーの時代になると、何度オファーされても断ったとのこと。

 ざざっと簡単に検索して彼女に関する書きものを読んでみたのですが、単なる「妖婦」だけでなく、演技力を評価する記事が多かったように思います。無声映画であっても決して大げさなジェスチャーではなく、少ない動きで感情を表現することが得意だったんだとか。引き際が潔くて鮮やかですよね。

e0141754_2148293.jpg<おまけ>
個人的な話で恐縮ですが、昨日は娘の卒業式でした。学校から記念品をいくつかいただいたのですが、その中の1つ、ハート型のドラ焼きがかわいくてツボ。ドラえもんもビックリのドラ焼きです。



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by Alichen6 | 2012-03-17 21:48 | ドイツ映画 | Comments(0)

e0141754_12224536.jpg またまた古い雑誌の話で失礼いたします。先日チラっとご紹介しました女性雑誌「Berliner Hausfrau」。その中に、「今週のお献立」コーナーがありました。なぜかちゃんとしたレシピは載っておらず、提案だけなのですが面白いのでご紹介しちゃいます。1933年当時のドイツでも、主婦は献立に困っていたんですねー。常にネタ切れのワタシとしましては、親近感がわいて嬉しい限り。これは参考になるかな?

Donnerstag:Graupensuppe, Schweinekoteletten,Rote-Rueben-Salat, Kartoffeln
Freitag: Selleriesuppe, Sauerkohl mit Fisch-Ragout, Kartoffeln
Sonnabend: Erbsensuppe mit Speck, Griesspudding mit Saft
Sonntag: Buillon mit Markkloesschen, Rehbraten (Rehblatt) mit Sahnensosse oder Sauerbraten mit Salat, Kartoffeln, Apfelberg mit Vanillesosse
Montag: Wurzelsuppe, Saure Nieren mit Kartoffelbrei
Dienstag: Wuerfelsuppe, Rumpsteaks oder deutsche Beefsteaks, Kartoffeln mit Mohrueben zusammen gekocht.

木曜日:麦のスープ、豚肉のあばら肉(料理法は不明)、赤カブのサラダ、ジャガイモ
(麦のスープとは、精白した大麦や小麦に野菜とコンソメを加えて煮たものらしいです。)

金曜日:セロリのスープ、ザウアークラウトと魚のラグー、ジャガイモ
(2月ですから、セロリはいわゆる“草”の部分じゃなく、Knollensellerieと呼ばれる、根っこの部分かもしれませんね。魚のラグーとは、魚の切り身を入れた煮込みらしいです。

土曜日:ベーコン入りエンドウ豆のスープ、荒挽き粉のプディング果汁添え

日曜日:脊髄の団子入りコンソメ、焼き鹿肉のクリームソースもしくはザウアーブラーテン、サラダ、ジャガイモ、蒸し焼きリンゴの山仕立てバニラソース添え
(ザウアーブラーテンは、ワインやお酢でマリネした牛肉を焼いたお料理。蒸し焼きリンゴの云々は勝手に訳して命名しました。これだけ簡単なレシピが載っておりまして。芯をくりぬいたリンゴに砂糖を加えて丸ごと蒸し焼きにし、火が通ったら芯の穴にサクランボのジャムなどを詰めます。それをbergartig (山盛り!)に積み上げ、バニラソースを添えてできあがりだそ~です。ダイナミ~~ック!!一家団欒のディナーはこうじゃないと。どどーーーーん!!とね。)

月曜日:根菜のスープ、“酸っぱい腎臓”、マッシュポテト
(根菜のスープを検索してみたところ、セロリの根っこやらカブやら、とにかく根菜類をコンソメで煮ればいいみたいです。“酸っぱい腎臓”も検索してみたところ、メジャーな料理みたいですね。腎臓を煮て、酢やサワークリームを加えたものらしいです。食べたことないのですが・・・)

火曜日:サイコロのスープ、ランプステーキもしくはハンバーグステーキ、ジャガイモとニンジンの煮込み
(サイコロのスープも検索してみました。野菜や肉など、ある物をさいの目に切って煮たスープをこう呼ぶそうです)

…すごい!うまそー。2月は新鮮な野菜が手に入らないから、当時の主婦は栄養不足を補うべく、いろいろ工夫したんでしょうね。伝統的なドイツ料理!という感じです。ただ、冷凍食品やら出来合いの食材やらを一切使わないメニューは、ワタシには参考にならないということが判明いたしました。がっくし。

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↑ ソファの隅っこで、仰向けになってぐーすかぴーすか眠りこける我が家のほにゃく犬。すっごく気持ちよさそう・・。締め切りは大丈夫ですかい?

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by Alichen6 | 2012-03-14 12:17 | ドイツの食べ物 | Comments(0)

 ようやく日差しが春めいてきましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。この週末、尊敬する先生からDVDをいただき、拝見する機会に恵まれました。U先生、ありがとうございます。それがですねー、ちょうど読んでいたドイツ映画の本に出てきた作品で、「おお、見たい!」と思っていた矢先だったので、「こ、これは…!」となりまして。世界で初めてホモセクシャルを扱った映画だそうで、これが一大スキャンダルになったとか。でも、BLのさきがけ…などとはとても言えない、なかなかシリアスな内容でした。

『Anders als die Andern(1919)』 (直訳:他の人と違う) 
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Richard Oswald (リヒャルト・オズヴァルト) 監督、脚本
Magnus Hirschfeld (マグヌス・ヒルシュフェルト) 脚本、医師役
Conrad Veidt(コンラート・ファイト) パウル・ケルナー役
Fritz Schulz(フリッツ・シュルツ) クルト・ズィーヴァース役
Reinhold Schünzel (ラインホルト・シュンツェル) ゆすりのボレック

<チョ~簡単なあらすじ>
 同性愛者で名バイオリニストのパウル・ケルナーは学生のころ、寮の友人と「友達以上の仲」であることを教師にとがめられ、退学処分になった過去を持っています。世間では同性愛者に根強い偏見があり、名バイオリニストとしての名声を守るためにも自分が同性愛者であることをひた隠しにしていました。ところが教え子のクルトとの関係をボレックという男に知られ、繰り返し金をゆすり取られるようになります。苦しむパウル・ケルナーは専門医にかかり、講演会へも足を運ぶのでした。講演会では医師が「同性愛者は異常でも病気でもない。男性の姿をしていても心は女性の者もいるし、その逆もいる。偏見はよくない」と説くのでした。勇気づけられたパウルはボレックに対し、「これ以上脅すのなら、訴える」と迫ります。ところがボレックは、「訴える気なら訴えてみろ、お前を刑法175条違反で訴えてやる」と逆に脅すのでした。ドイツには、同性愛を禁ずる刑法175条が存在したのです。 そしてとうとう、裁判沙汰になりました。ボレックは脅迫の罪で有罪になります。しかしパウルにも175条に違反した罪で禁固1週間という判決が下されました。刑期を終えて戻ってきたパウルを待ち受けていたのは過酷な運命。世間の人々の白い目と、コンサートツアーの中止と契約の破棄を伝えるエージェンシーの手紙でした。すべてを失ったパウルは追い詰められ、絶望の中で服毒自殺をするのでした…。



 ううっ つ、辛すぎる…。「おお!」と思いましたのは、この映画の内容というより時代背景。第一次大戦後のベルリンでは、皮肉にも(巨額の賠償金支払いをつきつけられ、経済は大混乱のハズなのですが)文化が花開いたと聞きます。そして同性愛者もすっごく多かったそうですね。同性愛を禁ずる刑法175条は、ぬゎんとドイツ統一後の1872年に施行され、ドイツ再統一後の1994年まで続いたということですから、これまたビックリです。ナチ政権では同性愛者は収容所送りにされ、あの縞々の囚人服にピンクの▼をつけさせられて過酷な運命をたどりましたから…。毎度ウィキからの引用で恐縮ですが、こんな感じです↓

„Die widernatürliche Unzucht, welche zwischen Personen männlichen Geschlechts oder von Menschen mit Thieren begangen wird, ist mit Gefängniß zu bestrafen; auch kann auf Verlust der bürgerlichen Ehrenrechte erkannt werden.“

『第175条 男子間又ハ人獣間ニ於テナシタル天理ニ背ク猥褻ノ行為ニアリテハ禁錮ヲ以テ処刑セラルルモノトス其他公権剥奪ヲ言渡サルルコトアリ』(以上、引用終わり)

 この『Anders als die Andern』 では、今でいう性同一性障害についても触れられており、世間の偏見を批判する内容になっております。今でも十分通用するくらい、進歩的な内容。非常に教育的・啓蒙的な作品でした。と同時に、こりゃ確かに物議を醸すだろうなぁ…とも思えます。脚本の共同執筆者で、劇中でも医師役で登場するのは、性科学研究所の創設者マグヌス・ヒルシュフェルトという学者。そしてこの作品が一大スキャンダルになったとか。確かに、教会や保守的な人たちはいい顔をしなかったでしょうね。これにより、映画には必ず検閲が行われるようになったそうです。この作品も1920年には上映禁止になりました。

 …ということで、いろいろな意味で非常に興味深い作品なのでした。主演のコンラート・ファイトは「カリガリ博士の小屋」で眠り男ツェザーレを演じた役者さんです。結末が痛々しくて気の毒でした…。YouTube はドイツ語版ではなく、英語版なのですが、もしご興味がありましたら。


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by Alichen6 | 2012-03-12 13:55 | ドイツ映画 | Comments(2)