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by Alichen6
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 早いものでもうすぐ12月。アドベントの季節でございます。もしかして、今日から待降節?早っ ほにゃく犬の画像も変えてみました。テンプレートにピンクが使われているので、合わせてお花もピンクにしちゃいました。いや~ん♪ ワタシったらおしゃれ。

 昨年、カ●ディでアドベントカレンダーのハーブティを見つけ、毎日楽しんだ話は日記に書きました(過去ログはコチラ)。24日間、24種類のお茶を飲んだわけですが、その中にはおいしいものもあれば、残念な味も。だけどそれも楽しみのうち。今年も欲しい!と思い、この週末に買いにいったところ・・・

e0141754_1451338.jpg売り切れ。 ガーン!


 仕方なく、同じブランドのハーブティお試しセット「Probier mal」というのを買いました。それでもやっぱりカレンダー式になっているのが欲しい。だってそのほうがワクワクするでしょ。だもんでネットで探し、別のブランドのお茶を注文してしまいました。数日かかるとの話なので、ブツが届くのは12月1日を過ぎてしまいそうですが、仕方ありまへん。早くお店に行かなかった私が悪いのです。飲んだ感想などはまた改めて書かせてくださいまし。こんなブツが届くはずです ↓
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 話は変わりますが、この季節になるとメサイアを思い出します。ミッション系の高校だったので、ハレルヤコーラスを歌ったのです。久しぶりに聴いてみたいと思っておりましたら、楽譜つきの画像を発見。自分のパートを追いながら当時を思い出せる仕組みです(私はアルトだった)。


by Alichen6 | 2009-11-29 14:25 | つぶやき | Comments(6)

 昨年のドイツ映画祭でも上映された、ティル・シュヴァイガー監督・主演の『Keinohrhase(耳のないウサギ)』の続編が、12月3日からドイツで公開されるんだそ~です。その名も、直訳して『2つの耳のヒヨコ』。Küken って、ヒヨコ以外にも「小娘」とか「少女」って意味もあるので、そっちをかけているのかも。予告編を観ちゃいました。ニヒルな殺し屋よりも、スケベな女タラシでだらしないけど憎めない奴って役柄が似合うような気がするのはワタシだけではあるまい。



 またティル・シュヴァイガーの娘さんが出てますね~。カワイイ♪ 前作の「耳のないウサギ」もめちゃくちゃ面白かったのですが、かなり内輪ネタ(ドイツ人じゃないとツボが分からない笑いとか)&下ネタ満載だったので、今回も同じ路線かも。とにかく見たいのだ。プレミアの様子が載ってましたので、リンクしちゃいますね → コチラ

 前回の続きということで、相手役は今回もノーラ・チルナー。予告編に、セクスィ~下着を着たシーンが出てきます。だいなまいと・ばでぃ~じゃないところが好感持てました♪ なんでも、ティル演じる主人公の元カノが現れ、焼けぼっくいに火がついてしまってアンナが嫉妬するんだとか・・・。うん、彼ならありえる。

 これ、見たいです。見たい。見たすぎるっ


★余談ですが・・・。「焼けぼっくい」のこと、私はかなり長い間「焼けぼっく」だと信じておりました。てっきり、「松ぼっくり」の派生語かと・・・orz..
by Alichen6 | 2009-11-27 08:11 | ドイツ映画 | Comments(6)

 実は昨日、タランティーノ監督の新作を観に行ってしまいました。2時間半という長尺なのですが、まったく飽きさせず、しょっぱなから見る者をぐいぐい引き込んでくれる映画でした。多くの映画評がネットで読めるので、今さら私が感想を書いたところで「それで?」って感じではあるのですが、ちょびっとだけ書かせてくださいませ。

公式サイトは → コチラ

確かに面白かった! 飽きなかった! グロい場面(残酷なシーンが苦手な人は要注意。随所に出てきます。エンディングは目をそらしてしまったので、観ておりません。うぷっ)は出てきますが、タラちゃん映画だから覚悟の上。ストーリーの展開が早く、複数のプロットが絡み合っているのになぜか理解しやすく、とっても楽しめました。ドイツ人の俳優もたくさん登場します。スクリプト(翻訳用の台本)に英訳が載っていなかったのか、字幕がついていないドイツ語のセリフもあり、ドイツ語が分かる方だとちょっぴり多めに楽しめます。前回、キャストの中に入れ忘れましたが、クリスティアン・ベルケルも出てました。タラちゃん名物の長いセリフが続く脚本でしたが(でも字幕は見事。さすが超ベテラン松浦美奈さん)、なぜかクドさは感じない。噂どおり、史実を無視した展開なのですが、不思議と荒唐無稽に感じられず、「これもアリかも」と思わせてくれるところが、タランティーノ監督の手腕だと改めて感じました。

…だけど。だ~け~ど。観終わったあと、一抹の「もやもや感」が残るのです。心から大絶賛はできないような、フクザツな気分が残ったのでした。ネタばれも含みますので、これから先は下に書きますね。

もやもや感が残るのは…(Click!)
by Alichen6 | 2009-11-26 08:07 | ドイツのこと | Comments(8)

 先日、デメルのストラップを制覇して浮かれた話を書きました。でもってこの週末、久しぶりに旧友たちとの飲み会があり、出かけることになったので、アホな私はストラップをわんさかつけて意気揚々と出かけて行ったのです。だってさー、やっぱりこれ見よがしに見せびらかしたいでしょ。ケータイに2個、デジカメに2個、化粧ポーチに2個。あと2個はさすがにつけられなかったので、家に置いていきました。

 ところが! ハンドバッグの中でストラップ同士がからまってしまい、ケータイやカメラを取り出すとき大変。このストラップ、紐がゴムでできているため、びよよよ~~んと伸びるのです。そのため、力任せにケータイなどを引っ張り出したところ、伸びきったゴムが戻り、

 びしっっ! イテッ

…と、木イチゴのタルトに殴られました007.gif 
ウケ狙いのネタではなく、ホントの話です。あーあ。でも、ストラップに気づいた友人たちが「何それ?カワイイ♪」と言ってくれたので、よしとしよう。
by Alichen6 | 2009-11-24 11:06 | ドイツのこと | Comments(4)

マウスパッド


 諸事情がありまして、パソコンを新しくしました。金曜日に届き、ようやく慣れてきたところです。買い替えの際にいろいろ教えてくださった方々、ありがとうございました。ずっとノートパソコンを使ってきたのですが、初めてデスクトップにしたのです(会社勤めの頃はデスクトップを使っていましたが、それもベルリンの壁が崩壊する頃…20年前の話でございます^^;)。ノートではタッチパッドを使っていたので、マウスは実は初めて。最近のマウスって、裏にコロコロの球がついてないんですね。代わりにライトがついてる・・・。こりゃ目からウロコです(←疎すぎ?) マウスパッドがあるといいな~ということで、以前ベルリン在住の友人にプレゼントしてもらった秘蔵のマウスパッドを引っ張り出してきて使っております↓ (もっとも、光学マウスの場合って、マウスパッド不要なんでしょか?)

17時追記:「いまどきのマウスって光ってて感動した」と家族に言ったら「何年パソコン使ってるの?」と笑われました・・・。と同時に、「恥ずかしいからそんなこと人に言わないほうがいいよー」とも。orz.. マウスパッドも必要ないんだそうですね、やっぱし。嗚呼、パソコン歴も長いのですが、このザマでございます・・・

いかにも“ずべに~あ”な雰囲気の Berlin bei Nacht ですが、ブルーがキレイでとっても気に入っています016.gif
ところで右上の富士山みたいな建物、なあに?ベルリンに詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教示びって。
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by Alichen6 | 2009-11-22 11:25 | ドイツのこと | Comments(14)

『ニセドイツ』1、2


e0141754_959029.jpg 先日、ネット内で本が薦められているのを見て、ビビビ(古い?)と来たワタシは、即注文してしまいました。予想以上に面白かったです!

『ニセドイツ1≒東ドイツ製工業品』目次は→ コチラをClick!
『ニセドイツ2≒東ドイツ製生活用品』目次は→ コチラをClick!
伸井太一著、社会評論社

DDR(旧東ドイツ)時代の工業製品や生活用品を、これでもか、これでもか~~と詳しく調べ、その中身や仕組みから使い勝手、評判、そしてそのブツの統一後の運命までが網羅されております。一つ一つの製品を詳しく見ていくと、DDR の政治的背景やイデオロギー、そしてそれらの矛盾などが透けて見えてくるから不思議です。と同時に、過酷な状況下でも失われないドイツ人気質、あくまでも前向きに生きていた東ドイツの庶民の生活も見えてくるような気がします。

e0141754_959198.jpg壁の崩壊から20年が経ち、ちまたでは崩壊~統一に関する特集番組や特集記事がたくさん組まれておりますが、ジャーナリストの視線とはまた違った、サブカル的視点がとっても新鮮。著者さんは、とっても面白い方のようにお見受けしました。ダジャレ(オヤジギャグとも言ふ)満載で、一見するとDDR を揶揄しているようにも思えるのですが、読み進めていくうちに著者のDDR に対する愛が伝わってきました。政治体制としては矛盾だらけのDDR でしたが、庶民の生活を如実に表わすサブカルチャーには、なぜか人を引き付ける魅力があるように思います。確かに、国家主導で(しかも西側に対抗して)作った製品にはイタさがつきまといます。キッチュでトホホなのですが、それでもなぜか気になってしまう。アメリカナイズされていた西ドイツとは違う、ドイツ本来の「味(素朴さ)」が引き継がれていたからかもしれません。西側的な視点で言うと、西ドイツは確かに「垢抜けて」いましたが、それはドイツらしさ(垢?)を失っていた、ということにもつながります。DDRグッズには本当の意味でのドイツらしさが残っていたのではないかと。

…などと、現在ドイツに住んでいるわけでもないワタシが偉そうに熱く語っちゃったりしてすみません。アラフォ~、アラフィフ世代で若いころにDDR へ行ったことがあるドイツ好きの方は必読かも。1900円×2冊なのですが、カラ~写真満載で内容も濃いので納得のお値段と思えます。
by Alichen6 | 2009-11-20 09:47 | ドイツのこと | Comments(0)

 今朝、めざましテレビで明日から公開される『イングロリアス・バスターズ』が紹介されていました。タラちゃんの新作です。とーぜん、観たい!ドイツでは一足先に公開されているそうで、知人も何人かが劇場に足を運んだと行っていました。でもって、みんな「面白かった!」と言っており、ワタシも公開を楽しみにしていた次第です。

 まだ見ていないので感想などは書けないのですが、キャストの顔ぶれを見てわくわく♪しています。ざざっとドイツ人の出演者を書いてしまいますね。

クリストフ・ヴァルツ:「めざまし」で軽部さんたちが絶賛していました。演技派なんだそうですね。し、知らない…(恥)。フィルモグラフィーを見てみましたら、2003年のドイツ映画祭で上映された「ガン・シャイ」に出ていたのですが、まったく記憶がない…。

ダイアン・クルーガー:「戦場のアリア」のお姉さん。めちゃくちゃキレイですね~

ティル・シュヴァイガー:言わずと知れたティル君です。以前、ティルがインタビューでタランティーノ監督を尊敬していると言っているのを聞いたことがあります。それだけに出演は嬉しかったでしょうね。

ダニエル・ブリュール:言わずと知れたダニエル君です。ますますビッグになりましたね~

アウグスト・ディール:公式HPには出ていませんでしたが、彼も出演しているみたいです。

ギデオン・ブルクハルト:すみません!書き忘れておりました。Gedeon なので、「ゲデオン」と発音しないのかなぁ?という素朴な疑問もあるのですが、イギリスやアメリカが長かったそうなので、英語風に「ギデオン」でいいのかなぁとも思います。ワタシ、恥ずかしながら知らなかったのですが、ドイツの人気ドラマ「Alarm für Cobra11」にも相棒役で出演していたとのこと。

ジルヴェスター・グロート:「我が教え子、ヒトラー」でゲッベルス役を演じた俳優さん。「ブッデンブローク」でも怪しげな銀行家を熱演しておりました。一癖ある役をやらせるとヒジョ~にうまい、という気がします。

マルティン・ヴトケ:有名な俳優さんらしいのですが、見たことがないのです…(恥)スミマセン。

★ドイツ人ではありませんが…
ジュリー・ドレフュス:この女優さんって、もしかしてNHKのフランス語会話で有名になった方?

ジャッキー・イド:アフリカ系のフランス人ですが、数年前のドイツ映画祭で上映された「マサイの恋人」で、マサイ人役を好演していました。日本へも来ましたが、ナマで見てもカッコよかった♪

…などなどなど。ほかにもまだいるかも。うっしゃー、劇場へ行くぞー!


前にも貼った記憶がありますが、もう一度。ドイツ語版です。ドイツ語を話す(吹き替え)ブラピ、何となくビミョ~ですね・・・(汗)
by Alichen6 | 2009-11-19 10:38 | ドイツのこと | Comments(16)

e0141754_17273760.gif いつもお邪魔しているAnnaさんのブログ(コチラ)でこの本のことを知り、「読みたい!」と思っておりました。とっても面白かったです。

『戦時下 日本のドイツ人』集英社文庫
上田浩二、荒井訓

集英社のサイトより引用:
『「非国民」「鬼畜米英」に代表される排除と憎悪の戦時下日本で、「ことなった体験」をした人たちがいる。偶然にも当時の日本に暮らすことになったドイツ人たちだ。貿易商、教師、留学生や兵士として、遠い日本で体験した彼らの日常生活は、ほとんど記録に残っていない。どのように暮らしていたのだろう。日本の戦争、戦時下の生活をどう見ていたのだろう。大物スパイ・ゾルゲの素顔やヒトラー・ユーゲントの来日で沸く軽井沢など、意外なエピソードを豊富に紹介しながら、戦争という歴史的大事件とは切り離せない大小の日常的事件を、24人のドイツ人が、おおらかに、そして真摯に語る。本書は、「記憶の風化」という時間との戦いのなかで集めた、歴史的に貴重な極限状況の証言集である。』(以上、引用終わり)

 上田先生は以前、NHKのドイツ語講座で講師をしておられたので、ご存じの方も多いのでは。実はワタシ、ゲーテで上田先生のコースに1年間通ったこともあり、よけいに「懐かしい!」と思いながら読みました。何らかの事情で来日し、第二次大戦中も日本に滞在したドイツ人に対して丁寧な聞き取り調査を行った結果をまとめたものだそうです。ケルン大学日本語学科の教授や学生の協力もあり、一大プロジェクトとなった模様。ただし、日本の出版事情を考慮して結果はコンパクトにまとめたそうです。

 当時、日本にいたドイツ人はナチや戦争を嫌って逃れてきた者も多かったそうです。また、日本にやってきたドイツ人の中には、蘭領インド(今のインドネシア)から逃れてきた蘭印婦人やその子供たちもいたとのこと。彼女たちは在日ドイツ大使館に保護されたんだそうです(本国のドイツがオランダに侵攻したため、蘭領インドにいたドイツ人男性は収容所に入れられてしまったとのこと。先日ご紹介したローマイヤーの伝記では、「バタビア婦人」と呼ばれていました)。

 祖国ドイツから遠く離れた極東にあっても、彼らはナチの影響から免れることはなかった模様。1933年には日本にもナチの支部ができたそうです。また、ゲシュタポのヨーゼフ・マイジンガー大佐がドイツ大使館に赴任してからは、日本在住のドイツ人も気を抜けなかったようです。マイジンガーは「ワルシャワの殺人鬼」の異名を持つ人物。ワルシャワのゲットーでユダヤ人が蜂起した際、極めて非人道的な行動を取ったとのこと。日本では特高と協力して在日ドイツ人の言動に目を光らせていたそうで、ローマイヤーの伝記にもそのことが出てきました。マイジンガーは戦後、アメリカ軍に逮捕されてワルシャワで裁判にかけられ、絞首刑に処せられています。

 非常に面白いと思いましたのが、有名なゾルゲ事件に対するドイツ人たちの証言。ゾルゲは日本のドイツ人社会でも有名だったそうです。この事件はよく分かっていない部分が多いそうで、彼に対する見方も人によって分かれるようです。

 その他、ドイツの降伏を日本のドイツ人たちはどう受け止めたか、さらに日本の降伏のニュースをどう知ったか、彼らはどうやって祖国に送還されたかなど、非常に興味深いエピソードが紹介されていました。新書ということでコンパクトにまとめられてはいますが、この本を読みますと当時のドイツ人の様子が少しずつ明らかになってくるような気がします。過去の歴史的事実が風化し、忘れ去られてしまう前に、こうした貴重な証言がまとめられたのは非常に意義のあることだと思いました。
by Alichen6 | 2009-11-17 21:49 | ドイツのこと | Comments(6)

ハプスブルク展


e0141754_16344252.jpg 先日、ハプスブルク展@国立新美術館に行ってしまいました。
公式HPは → コチラ

 このところ、デメルのストラップを制覇したり、テレビでハプスブルク家の特集を見たり、とオーストリアづいております。事情があって閉館時刻の1時間前くらいに駆け込んだので、解説をじっくり読む時間がなかったのが残念!それでも貴重な絵画や装飾品を眺めて堪能いたしました。ミーハーなワタシは、シシィの肖像画に釘付け。オリジナルを見たのは初めてです。本やネットの画像よりも、実物は数段美しかったです。11歳のマリア・テレジアを描いた肖像画も素敵でした。品がよくて聡明そう。やっぱりタダ者じゃないってオーラが出ておりました。その他、秘蔵の絵画や贅沢な食器などが見られます。詳しくは公式HPをご覧になってくださいまし。

 東京は12月14日までだそうですが、そのあと京都へ巡回するんだそうですよ~。


↓ チョ~有名な、シシィの肖像画。パブリック・ドメインとありましたので、貼り付けさせていただきました。めちゃくちゃキレイ。
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by Alichen6 | 2009-11-14 23:41 | ドイツのこと | Comments(2)

e0141754_10125265.jpg 以前、千葉県習志野でドイツ兵捕虜の研究をなさっている方から本をいただきました。上等なハム・ソーセージで有名なローマイヤの創始者、アウグスト・ローマイヤーの伝記です。おそるべきアマチュア様、ありがとうございます。

『ロースハムの誕生 アウグスト・ローマイヤー物語』論創社
シュミット・村木真寿美著

 以前も旧ブログでちょこちょこ書いたのですが、第一次大戦当時、ドイツの租借地であった中国の青島からドイツ人捕虜として日本に連れてこられた1人です。青島から日本に連行され、その後日本でドイツ文化を広めた人にはほかにユーハイム(ユッフハイム)が有名ですよね。拙ブログでも「ユーハイム物語」の本をご紹介しました(この本もご親切な方からいただいたものでした。皆様、本当にありがとうございますm(_ _)m 本棚の一番いい位置に置いて大切にしまってあります)。ローマイヤーもユーハイムと同様、囚われの身から解放された後も日本にとどまる決心をします。彼はまず帝国ホテルに勤め、その後独立して「ローマイヤー・ソーセージ製作所」を設立。西洋のものがまだまだ少なかった時代に苦労して原材料を集め、日本人の口に合うハムを考案して広めていったのでした。

 ドイツ在住の著者は、現存する資料を調べるだけでなく、ローマイヤーの娘(3人の子供がいましたが、うち2人の息子は既に他界)に会って詳しく話を聞き、日本のゆかりの地も直接訪ね、丹念な調査を重ねて本作を書き上げたようです。それにより、寡黙ながらも心が温かく実直なソーセージ職人の人物像が明らかになりました。ユーハイムもそうでしたが、第一次大戦後に故郷から遠く離れた極東の地で捕虜となり、言葉も通じず、文化が全く違う中で一から模索して事業を始めた彼らの精神力には感服いたします。ようやく商売が軌道に乗りかけたころ、彼らを襲ったのが関東大震災。ローマイヤも多くを無くしてしまいます。その後、不屈の精神で再び立ち上がったものの、ドイツではナチが台頭。祖国は戦争に向かって再び進んでいきます。遠く離れた異国にいても、やはりローマイヤーはドイツ人。ナチから入党を迫られたのです。「ゾルゲ事件」で知られるスパイのゾルゲと親しかったことも関係したのかもしれません。不本意ながらナチ党員のバッジをつけることとなり、それが大きな心労となった模様です。戦争が激しくなるとローマイヤーは箱根に避難しましたが、長年の苦労がたたり、体は弱っていました。戦後、再び東京で仕事を再開しますが、1962年に帰らぬ人となりました…。

 読んで思いましたのは、ローマイヤーは21歳で中国に渡り、70歳でこの世を去るまで50年近くをずっと異国で暮らしていたわけですが(途中、一時帰国はしたそうですが)、死ぬまでドイツ的な職人気質を持ち続けた人だったんだな~ということ。勤勉で実直で少々頑固。嗚呼、ホストファミリ~のお父さん(彼もマイスターなのです)を思い出す…(すごーーーく働き者だから、手が節くれ立っていて、しかもタラコ指だったのですが、ローマイヤーもそうだったのかなぁなどと勝手に想像してしまいました)

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 ただ、ひとつだけ疑問が出てきてしまいました。この本の中で、日本人がよく食べる「ロースハム」はローマイヤーの発明だった、とあります。以下、同書から引用させていただきますと:
「現在、日本でロースハムはハムの代名詞のようにさえなったが、実はこれ日本にしかないものなのである。いま、私は千種類以上のハム・ソーセージのある国に住んでいるが、ここにも「ロースハム」というハムはないから、訳語に苦労する。これは、1921年にドイツ人アウグスト・ローマイヤーが当時日本で手に入る材料を工夫して作った祖国にもない「ハム」だったのである。」
「肩の肉やバラ肉を使った後の残りの背肉と、ロースに目をつけた。これで日本人の口に合う洋風ハムができないものだろうか。そういう肉をロールにして、だが、燻製にしたら、日本人には食べ方がわからないだろうから、ボイルにするのがいいだろうと考えた。こうして作り出したのがボイルドハム、つまりロースハムだったのだ」(以上、引用終わり)

 ステーキやシュニッツェルには使わない部位の肉を利用して成形し、加工したハムならドイツでもあるんじゃないかな~と思ったりするのですが、いかがでしょう?Gekochter Schinkenという、茹でたハムが私は好きだったのですが、あれも燻製はしていないはず。「ロースハム」という和製英語は、ローマイヤーが考えだした名称だと思いますし、当時の日本で手に入る材料を使い、日本人の口に合う味を苦労の末生み出し、それを広めたのは紛れもなくローマイヤーの功績だと思います。でも、製法そのものはドイツにあったんじゃないかな~?と、素朴な疑問を抱いてしまいました。ドイツ在住じゃない私が言うのもナンなのですが・・・。ドイツにお住いの方、そのあたりご教示いただけるととっても嬉しいです。
by Alichen6 | 2009-11-13 10:00 | ドイツのこと | Comments(3)