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by Alichen6
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先日、ユーハイム創始者カール・ユッフハイムの伝記を読んだことを書きました。第二次大戦前の日本で、「今よりもず~っとドイツドイツした味」が売られていたことに私はビックリいたしました。伝記に当時の品揃えが載っていましたので、ご紹介しますね。皆様、私の趣味に付き合わせてしまってすみません。今日、初めてこのブログにお立ちよりいただいた方、よろしければ過去ログを・・・

ユーハイム物語 その1 → コチラ
ユーハイム物語 その2 → コチラ

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以下、新泉社「カール・ユーハイム物語」から引用させていただきますと:

●ピラミッド(いわゆるバウムクーヘン)

●チョコレート類(ウォルナッツ、チェリー、アスバファウ、ワァルトブランデー、リキュール、トルフル、ペパーミント、アーモンド、アーモンドやま、ミルククリーム、パイナップルクリーム、いちごクリーム、モカクリーム、マジパン

●ビスケット類(バウムクーヘンスピッツ、あんずマカロン、Sのマカロン、キングビスケット、ステファニー、ココナッツ、ウォルナッツメレンゲ、メレンゲ、チーズビスケット、チョコプレツ、白プレツ、豚の耳、パリシャン、オリエンタル、ウォルナッツ、サンプレツ、バタービスケ、スペコラツ、ツイバークビスケット

●タートケーキ類(イタリアン、アイヒケーキ、マカロンケーキ、モカケーキ、チョコレートケーキ、パイナップルショートケーキ、ピーチパイ、アップルパイ、ドイツアップルパイ、チーズタートケーキ、バニラケーキ、ケーゼトーテ、グレラッシュトーテ

●バターケーキ類(フェルトサンドケーキ、キングケーキ、チェリーケーキ、ナップケーキ、ストーレン、プラムケーキ、ハネーケーキ、サンドケーキ、リングケーキ、ぶどうパン

●スモールケーキ類(コペンハーゲン、うずまきケーキ、アップルパイ、クリームパイ、エクレヤ、チョコレート、モカ、ニガヘル、ヌスタート、ビナカツ、モカクリーム、ジャムパイ、トルフェル、フラウメンクーヘン、アップルクーヘン、ストロイスクーヘン、マカロン、シッフェン、ハーネンガム、ドーナッツ

(引用終わり)

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 こうして見てみると、「ははーん、コレは今で言うアレだな」と分かるものもありますが、「何ソレ?」と、どんなケーキなのか全く想像がつかないものもあります。ワタシの趣味で、勝手に気づいたことを列挙しちゃいます。お付き合いいただき、恐縮です。長いでっせ。

★チョコレート → 「アーモンドやま」ってなんだろう?アーモンドグリコ(懐かしい!)みたいに、アーモンドが上に載ってこんもりしているチョコかなぁ?トルフルというのは、いわゆるトリュフかしら?「アスバファウ」というのは、Asbach Uralt というブランデーが入ったチョコレートかなぁ?古いほうのブログで書いたことがあります → コチラ。 ただし、ドイツ産ブランデーの草分けであるアスバッハ・ウアアルトが入ったチョコレートは1924年に作られた、とありますから、第一次大戦中に捕虜となったユーハイムは現物を知らないはず。はてさて。

★ビスケット類 → 「チョコプレツ」「白プレツ」って何だろう?いわゆる Brezel (ブレーツェル)のチョコ味やプレーンかなぁ? 豚の耳(Schweinsöhrchen、パルミエ、源氏パイともいふ) が当時から売られていたんですね。「パリシャン」って何だろう?フランス銘菓かな。「スペコラツ」はシュペクラーツィウスですな。「ツイバークビスケット」は旧ブログで書いたことがあります → コチラ。いわゆる「ラスク」です。話はそれるのですが、最近フランス語の「ビスキュイ」を調べていて知ったのですが、これって「2度焼く」という意味なんですって?(←合っていますでしょうか?すーさん、しるぶぷれ) イタリア語の「ビスコット」や英語の「ビスケット」も、「二度焼き」から来た言葉なんだそうです。ちなみにツヴィーバックも「2度焼き」という意味。語源は同じなんだろうなぁ・・・

★タートケーキ類 → いわゆる「トルテ」でしょうね。そもそも Kuchen と Torte の違いって?独独辞典などを見ると、Kuchen は焼いたケーキ、Torte は「クリームや果物などで飾られ、何層かになったケーキ」の総称なんですよね。日本では、クーヘンもトルテも「ケーキ」ですが、向こうでは区別している模様。チーズタートケーキと、ケーテトーテの違いがよく分からないのですが・・・どちらもチーズケーキみたいなヤツだと思うのですが。

★バターケーキ類 → バターをたっぶり使って焼いたケーキの類ですね。サンドケーキは恐らく Sandkuchen (ザントクーヘン、いわゆるパウンドケーキ)。フェルトサンドケーキは先日も書いたのですが、元のドイツ語が不明。この日本語で検索したところ、フランクフルター・クランツによく似たお菓子がヒット → コチラ。ルーツが知りたいなぁ・・・。ナップケーキはおそらく Napfkuchen (ナップフクーヘン、いわゆるクグロフ)、キングケーキは Königskuchen (ケーニヒスクーヘン、いわゆるフルーツケーキ)。ストーレンは Stollen (シュトレン)。日本では「シュトーレン」と表記されることが多いのですが、「シュトレン」が近いと思います。

★スモールケーキ類 → うずまきケーキって、いわゆる Schnecke (=かたつむり。ぐるぐる巻いたデニッシュ)かなあ?ニガヘルって意味不明です・・。ヌスタートは、Nusstorte (=ナッツのタルト)でしょうね。フラウメンクーヘンは、Pflaumenkuchen(=プラムのケーキ)。ストロイスクーヘンは Streuselkuchen (シュトロイゼルクーヘン、クラムという、バターや小麦粉、砂糖の種をそぼろ状にしたものをのせて焼いたケーキ)ではないかと。シッフェン (Schiffchen=小舟?)とかハーネンガムなどは不明・・・。実物が見たいなぁ。

神戸店より前、第一次大戦終結後に「カフェ・ユーロップ」でお菓子を売り始めたころは、「ニグロスヘット」(=Mohrenkopf、Schokokuss ともいふ)も扱っていたみたいですね。旧ブログで書いたことがありました → コチラ

・・・長々と書いちゃって失礼いたしました。ドイツ人にとってとっても大切な文化(だと私には思える)であるお菓子作りが初めて日本に伝わったわけですので、当時がどんな様子だったかとっても気になってしまいます。当時のレシピなんておそらく門外不出だったんだろうなぁ・・・。写真も残っていないだろうし。「ビナカツ」とかどんな外見だったんだろう?とても気になります。
by Alichen6 | 2008-11-28 12:33 | ドイツのお菓子 | Comments(4)

 昨日、いつもお世話になっている方からメールが届きました。来日中のベルリン・フィルが公開リハーサルを行うのですが、その招待券をくださると言うのです。ええっ こんなワタシが行ってもいいんですか?

・・・やたっ やたっ やったーーーー!024.gif

 皆様よくご存じのように、ドイツかぶれのワタシはドイツに関係するものにとってーも憧れております。でも、ベルリン・フィルはチケットも手に入りにくいし、そもそも私に音楽的な素養がないので100%は理解できなかったりするしで雲の上のような存在。でも、難しい理論が分からなくても、美しい旋律、美しい音色、美しい音楽、観客に伝わってくるオーラは間違いなく感動的なんですよね。

 ・・・前置きが長くなってしまったのですが、張り切ってサントリーホールに行ってしまいました。10時半開始なのですが、開場は10時から。誘ってくださった方と待ち合わせをし、客席でワクワク♪  すでに何人か演奏家がプロ~ベ(リハーサル)していらっしゃいました。皆さん、服装がとってもラフ。すごーくリラックスしてらして、どこにでもいる素朴なドイツ人という感じです。(あ、女性の楽団員はみんな素敵でした。美しい金髪にシンプルなブラウス、細身のジーンズとか。)そこへ入って来たのが指揮者のサイモン・ラトル氏。テレビやDVDでしか見たことがなかったのですが、やっぱり白髪がゲージュツしていました。オケのメンバーに何か指示を出したあと、客席にいる見学者にもフレンドリ~に挨拶してくださいました。魅力的な方です。

 さて、リハーサルが始まったのですが、ラトル氏は英語とドイツ語ちゃんぽんで指示を出していました。指示の内容を聞きたかったのですが、少し距離があって残念ながらほとんど聞き取れず。面白いなぁと思ったのは、ラトル氏の指示のあとに演奏し直すと、素人目・・・じゃなかった、素人の耳にも格段よくなっているのが分かることでした。音に奥行きが急に出てくるような感じと言えばいいのかしら。(←すみません、音楽好きの方は、どう変わったのかとかお知りになりたいですよね。ワタシにはうまく説明できません・・・)このあたり、やっぱり指揮者の力量なんだと思います。

 楽団員の方々も、ラフな格好でくつろいだ状態だったのですが、さすがにプロ。楽器を手にし、指揮者がタクトを振り上げると、しゃきっとするんですね~。楽器の音がきれいにそろい、じゃじゃ~ん♪ と深みのある音で盛り上がると、鳥肌が立ちます。ブラームスって素敵❤ それでも、合間にちょこちょこ席を立つ人がいたり、椅子をガタっとさせる人がいたり(どうもズリ落ちそうになったらしいです。小学生みたい(笑))、御髪が乱れているおじさまがいたり、洋服を仲間に「あ~らよっ」って感じで投げる若いに~ちゃんがいたり。アットホ~ムな雰囲気も見られて、思わず頬が緩みました★

 音楽に詳しい方なら、もっとうまい表現でリハーサル風景を説明できると思うのですが、私ってばやっぱり素人。お恥ずかしいことに、雰囲気や音の感じをうまくご紹介できません・・・。とにかく素敵でした。CDとは全く違う、温かくて深い音というか、厚みがあるというか。1時間の公開リハーサルでしたが、「さて、これが本番になるとどうなるのかしら・・・」と、生の演奏が聴きたくなりました~~~~ チケットないから無理だけど。

 なお、今回の来日コンサートでは、

ブラームス交響曲第1番~4番
ベートーヴェン交響曲第6番
マーラー、ハイドン

・・・を演奏するんだそうです。いいなぁ・・・。ベルリン・フィルやブラームスに関係する仕事を続けたやったこともあり、思い入れがありますです。とにかく充実したリハーサルでした。誘ってくださったN子さん、本当にありがとうございました010.gif 音楽をなさる方って、皆さん美しくて素敵★ 
by Alichen6 | 2008-11-26 15:40 | ドイツのこと | Comments(6)

「めいちゃんを救う会」


 うちの娘より1歳上のお嬢さん(幼稚園が同じでした)が、拡張型心筋症と闘っています。縦割り教育を取り入れている幼稚園でしたので、学年が1つ違っても娘はよく覚えていたらしく、近所でポスターを見つけてショックを受けていました。手術を乗り越えて元気になってもらいたいと私も切に願っております。事務局にリンクの許可をいただきましたので、HP をご紹介させていただきますね。(なお、事務局にお電話したところ、昔からよく存じている方が出てくださいました。皆さんが協力してやってらしたのに、私ったら今まで気づかなかったのです…)

           めいちゃんを救う会 HP

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by Alichen6 | 2008-11-25 11:39 | Comments(4)

 先日は、うちのワンコの下痢ぴ~話で大変失礼いたしました。一昨日ブログを書いたのちも症状に改善が見られなかったので、夕方獣医さんのところへ連れていき、注射と投薬の治療を受けました。ところが!ぴ~状態は改善せず、ワタシは夜中に何度も起きるはめに・・・。お食事中の方がいらしたら申し訳ないのですが、ワンコがトイレへ行く → お尻をふいてあげる → お片付け → 手の消毒 を延々と(大袈裟でなく、何十回と)続けましたです、ハイ。消毒薬で指先にアカギレができて痛いです。本犬もこの手順に慣れて(?)しまい、トイレが終わると、「お尻ふいて~」と、お尻をこっちに向けてくるのが、かわいいというか、トホホというか・・・。おまけに、切ろう切ろうと思いつつ放っておいたお尻のフサフサ毛がアレにアレしてしまいまして、もうタイヘン。ペットは症状が急に悪化することもあると聞いていたので、昨日も再び病院で皮下に点滴をしてもらいました。それでも症状が改善しなければ、今度は前脚か後脚の血管に直接点滴するとのこと。先生がおっしゃるには、「でも、ダックスちゃんは脚が短くてねぇ・・・」。ホントだ!どうやって脚(腕)に点滴するんだろ・・・

e0141754_11283488.jpg 皮下(背中の皮の下)に点滴してもらっている間(15分ほど)、ヒマだったので先生といろいろお話しました。ちょうどスイスからペットフードが上陸したばかりとのことで、サンプルをいただきました。パッケージがおしゃれですね。本国のホームページをクリックしてみたら、「アルプスの少女ハイジ」のヨーゼフみたいなセントバーナードが載ってました。さすがスイス、トブラロ~ネやリンツのチョコ以外にペットフードでも味のある商品があるとは。先生からお聞きしたのですが、ヨーロッパは獣医学が進んでいて、基本食の開発も相当進んでいるとのことです。日本のペットフード会社は、動物のデータなどをヨーロッパから買って、基本フードを開発しているんだそうです。独自のデータが少ないんでしょうね。確かにヨーロッパは古くから酪農や畜産が盛ん。動物の健康というのは死活問題にもつながるので、獣医学が発達したのかなぁ。このスイスのペットフード、お値段は分からないのですが(何となく高そう・・・)体にはよさそうですね。ただ、地球上では毎日のように飢えで死んでいく子供がいるのに、ペットに高級フードを与え、必要以上のお金をかけるのも抵抗があるような・・。その分、アフリカやアジアの子供たちのために寄付したほうがいいと思っちゃいます。

 で、今日のわんこですが、点滴が効いて元気になりました~。お騒がせしました。2日連続でソファーに寝ましたが、今夜は私も寝室に戻れそう。ヨカッタ!
by Alichen6 | 2008-11-22 11:29 | つぶやき | Comments(6)

 ウェブ版 Stern 誌の映画情報を楽しみに読んでいるのですが、さきほど何気なくクリックして驚いてしまいました。「善き人のためのソナタ」でシュタージの大尉役を演じた故ウルリッヒ・ミューエの愛娘、アンナ・マリア・ミューエの写真が出てきたのですが、年を経るにつれてお父さんにそっくりになっていて・・・。 画像は → コチラ


 正直な話、彼女のデビュー作「ビター・スウィート」を見たときは、「ふーん・・・」としか思いませんでした。それほど華やかなイメージもないし、演技も大してうまくないし。その後、ダニエル・ブリュールとアウグスト・ディール主演の「青い棘」で小悪魔的な女性を演じたのですが、ちょっとイメージ違うよなぁ・・・と思ってしまったのであります。

 今回、「Novemberkind (直訳:11月の子供)」という作品で主役を演じるとのこと。どんな感じなのかは見てみないと分からないのですが、画像を見る限り目もとがお父さんにソックリ。成長したせいか、以前に比べて存在感が増したような気がします。偉大な父を亡くしたことで、いろいろ思うところもあったのでしょうか。ちょっと期待できるかも。この映画、見たいなぁ・・・

 この「Novemberkind」、6か月の娘を残して東ドイツから西ドイツへ逃げた女性の話なんだそうです。いわゆる「Republikflucht (共和国からの逃亡、東から逃亡することを指す、東側の言葉です)」ですね。先の見えない東ドイツから西へと逃亡する人が相次ぎ、人口の減少を食い止めるべく東側がベルリンの壁を作ったのが1961年。ちょうどそのころの話みたいです。予告編を見ましたが、どんよりとした灰色の空、殺風景な風景が当時のDDRを彷彿させて胸がきゅんとなりますです・・・。

     
by Alichen6 | 2008-11-20 23:22 | ドイツ映画 | Comments(12)

e0141754_14332286.jpg こんな話題ですみません。お食事中の方は申し訳ないです。実は昨夜から、ワンコのありちゅんがひどい下痢に悩まされております・・・。犬や猫を飼ったことがある方なら誰でも経験あるはず。お腹を壊すこともあるんですよねー もう大人なので、トイレでやってくれるのは助かるのですが(子犬のころ、タイヘンな目に遭ったことが・・・)とにかくお腹がゆるくって。ぴ~ぴ~状態です。真夜中も3度ほど起こされました。お腹が痛いらしく、ワタシと夫を起こすのです。目が覚めてしまった夫はそのままサッカー中継を見ていました^^; ぴ~は今日も改善せず、一日中かなりヤヴァイ状態です。元気にはしているので(食欲もバッチリ)獣医先生の所へはまだ連れていってないのですが、ぴ~が改善しないようだったら夕方連れていこうかなぁ・・・。近所の病院は6時まで開いているので。
by Alichen6 | 2008-11-20 14:33 | つぶやき | Comments(4)

おみやげシュトレン♪


 ここのところ、いろいろ遊びの予定が入っていて少し慌ただしい日々を送っています。友人とも勢力的に会っております。遊びの合間に仕事を仕事の合間に遊びを入れている状態で楽しい♪ アドヴェントまではまだ早いのですが、クリスマスのイルミネーションもぼちぼち見られるようになりましたので、テンプレートもクリスマスっぽいのに変えてしまいました。気分が盛り上がりますね~。
 
 ところで、ドイツ出張(←カッコいい!)に行っていた友人がお土産にシュトレンを買ってきてくれました。うわ~い❤ お土産をブログに載せるなんて悪趣味ですが(見せびらかしてるみたい)、かわいいパッケージなので載せちゃいましたっ
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 赤い帯がかわいくてウレチイです・・・。大事に食べよっと。シュトレンって中身がぎっちり詰まっていて重いんですよね。私にまでお土産を買ってきてくれて、ありがとう♪ このブログを見てくださっている方、画像だけでホントすみません。

そういえばカ●ディで、トブラローネ100周年記念の復刻版が売られていました。
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発売当時のパッケージだそうですよ。なんとなくレトロですね。
by Alichen6 | 2008-11-19 17:26 | ドイツのお菓子 | Comments(2)

ユーハイム物語 その2


 先日の続きです。旧ブログに来てくださった方が、今は絶版となって入手不可能な「菓子は神様 カール・ユーハイム物語」を私の自宅まで送ってくださいました。静○さん、改めて御礼申し上げます。かなり前に読み終えたのですが、その後いろいろバタバタしてしまい、感想を書くのが遅くなってしまいました。いろいろ調べてから書こうと思っているうちに、11月も半ばに。やべっ クリスマスの飾りを出す用意をしとかなきゃ。

 お菓子のお店「ユーハイム」の創始者、カール・ユッフハイムの伝記なのですが、これほど運命に翻弄され、これほど苦労した菓子職人もそういないんじゃないかと思えるほど。詳しいことは、先日もご紹介したサイトに書かれています → コチラ

 彼の経歴をざざっと簡単に書かせていただきますね。南ドイツのカウプ・アム・ラインという町に生まれたカールは Bäcker (パンや焼き菓子を作る職人)になるべく修行し、20歳になると中国の青島へ渡ります。当時の青島はドイツの租借地だったので、本物のドイツ菓子に対する需要もあったんでしょうね。5年の間夢中で働いたカールは、一時帰国してエリーゼと知り合い、青島で結婚します。ところがすぐに第一次大戦が勃発。青島は日本軍に占領され、軍人ではないカールも日本へ強制的に連行されてしまいます。連れて行かれた先は広島の収容所。失意の日々を過ごすものの、お菓子への情熱が冷めることはなかったようです。収容所内でクリスマス用の Hexenhaus(お菓子の家)を焼く夢はかないませんでしたが、シュペクラツィウス(本書では「スペコラチウス」と書かれています)を焼くことはできたそうで、捕虜たちに喜ばれたようです。

 終戦後、明治屋が銀座に開店しようとしていた「カフェ・ユーロップ」を任されることになります。店を繁盛させたカールは、明治屋との契約が切れると横浜に移り、「E.ユーハイム」を開きました。職人たちを「ベカさん(=Bäcker、ベッカー)」と呼び、厳しく仕込みながらかわいがっていたようですね。店が繁盛し、順風満帆と思われたのもつかの間、関東大震災で夫妻は全てを失いました。

 夫妻は次に神戸へ移ります。神戸の三宮に新しい店をオープンさせました。材料にこだわり、頑固にドイツの製法を守ったお菓子は飛ぶように売れたそうで、店の経営も軌道に乗り始めます。ところが第二次大戦が勃発。空襲を避けて六甲へ避難するものの、カールは病み衰えていったそうです。そして終戦直前にこの世を去りました。その後、夫人はドイツへ強制送還されてしまいますが、戦地から戻ったかつての弟子たちがカールの遺志を継ぎ、「ユーハイム」を再開。再びエリーゼを迎えたんだそうです。

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この本を読んで思いましたのは、当時(第二次大戦前)の日本人は、今よりもっと「ドイツドイツしたお菓子」を食べられたんじゃないかということ。確かに今の日本は豊かになり、ドイツやフランス、イタリアなど、西洋菓子の本場で修行してきたパティシェが大勢います。見た目も味も天下一品。一昔前のような「なんちゃってドイツ菓子」とか「フランス菓子モドキ」みたいなものは姿を消し、本格的なお菓子を手に入れることができます。でも、ドイツ菓子に関してはどこか日本風。日本人の口に合うように工夫されているため、すごーーーく美味しいし繊細だし洗練されているけど、ドイツ菓子本来の素朴さ、豪快さ、いい意味での大雑把さがないような。当時のメニューを見ると、ドイツ菓子そのものが作られ、販売されていたことに驚きます。もちろん、バターや粉などは今ほど品質も高くなかったかもしれませんが、オリジナルの味にこだわったカール・ユッフハイムですから、きっと祖国で食べた味に限りなく近いものだったと思います。この本を読む限り、カールはかなり頑固でモロ職人気質だった模様。日本人の口に合う味を開発するのではなく、「美味なるものは万国共通」という信念を持って取り組んでいたようですから、きっときっと今よりもずっとドイツドイツしたお味だったんだろうなぁと思います。食べてみたかった・・・

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 長くなってスミマセン。当時の店で販売されていたケーキの内容は、長くなってしまうので後日改めてまた書かせてください。私がへぇ~と思ってしまったのは、妻エリーゼが家で作っていたドイツ料理。日本語もほとんど話せず、終生ドイツ風の生活を貫いたようですが、紹介されていた食事がこれまたドイツドイツしてます。以下、引用させていただきます:

『フリカデン<ハンバーグ>。馬鈴薯と玉葱をおろし、鶏卵を加えて焼くポテトケーキ。あまり辛くないカレー。茹でた卵黄、卵白別々のみじん切り。ピクルス。ボイルした赤カブのベネガ漬け』

「フリカデン」は、Frikadelle (フリカデレ)でしょうねー いわゆるハンバーグですが、これって地方によって言い方が違いますよね。Bulette とか、Deutsches Beefsteak とか。「ポテトケーキ」は、Reibekuchen(ライベクーヘン)ですね。ピクルスはSalzgurke か Gewürzgurke だろうなぁ~。赤カブのベネガ漬けって、Rote Beete みたいなヤツでしょうね。ザウアークラウトの記述は出てきませんでしたが、きっと食べたに違いないとワタシはにらんでいます。こうして読んでいるだけで、いい意味で頑固、かつ誇り高いドイツ人のマイスターというイメージがわいてきます・・・
by Alichen6 | 2008-11-14 08:27 | ドイツのお菓子 | Comments(0)

円高ユーロ安 (T_T)


 円高が止まらない~~~ 今120円ですって?ワタシが8月にドイツへ行ったときは、1ユーロ=170円以上でした。久々のドイツだったので、どのくらい入り用なのか分からず、かーなーり多めに両替してしまったため、今も余ったユーロが手元にありますです。塩漬けになっていた年金保険料を口座から払い戻してもらい、「そのうちまた旅行に行くかも♪」と、ユーロのまま手元に置いている分もあります。なーーんにもしていないのに、3割くらい目減りしたことになるんだ・・・。 チッ 全部向こうで散財して、ごーゆーしてくるんだった。今旅行したら、何でも安く思えてウハウハだろうなぁ。(←セコい話ですが)

 ・・・庶民ですので、レベルの低~い話ではありますが、為替相場の恐ろしさを垣間見たような気がいたしました。輸出企業の苦労やいかばかりかと・・・。舌打ちなんかしちゃってスミマセン。
by Alichen6 | 2008-11-13 08:34 | つぶやき | Comments(5)

 実は今日、千葉県習志野市において石碑の除幕式が執り行われます。第一次大戦中、徳島県の鳴門市や習志野市など、各地にドイツ軍の捕虜を収容した施設がありました。「収容所」といっても当時は今よりもっとのんびりしていたのか、捕虜たちにも比較的自由な行動が許され、地元住民との交流も盛んだったと聞きました。オーケストラも結成され、演奏会も開かれていたんだそうです。捕虜たちを通じて、ドイツの文化が日本にも入ってきました。実は今日は第一次大戦が終結して90年目にあたるそうです。この日を選んで除幕式が行われるとのこと。詳しくはコチラを → 毎日新聞の記事です

いつも拙ブログに来てくださっている方には、何度も同じ内容をご紹介して申し訳ないのですが、今日たまたまお立ちよりいただいた方はコチラもよろしければ → 習志野俘虜収容所について

たった一人で習志野収容所の研究に取り組み、何もない状態からコツコツと資料の“解読”(←まさに解読です。当時の字の読めないこと・・・。)を行い、ジグゾーパズルをはめていくような作業で全体像を明らかになさった研究者の方に、心から敬意を表したいと思います058.gif
by Alichen6 | 2008-11-11 09:04 | ドイツのこと | Comments(7)