チンキ (Tinktur)
2008年 09月 12日
チンキって、そもそもナンジャラホイ?
チンキ:オランダ語 tinctuur 生薬をエチルアルコール、またはエチルアルコールと精製水とで浸出した液剤。「丁畿」とも書く。(デジタル大辞泉より)
医学系の言葉だから、「チンキ」もドイツ語が語源かなと思いきや、「ふるへっへんど」なオランダ語だったんですね。明治29年に初版が出た「袖珍獨和新辭林」では、Tinktur に「丁畿、浸剤」という訳が当ててありましたので、このときにはすでに「チンキ」なるものが日本にも存在していたことになります。オランダ語が語源ってことは、やっぱり蘭学からの流れかしら。
ちなみに、私が「チンキ」と信じていたのに、実は「チンキ」でなかったものがウィキペディアに載っており、読んで思わず「おぉっ」となってしまいました。下に引用させていただきますね。
『チンキではないもの
ヨードチンキ(通称「ヨーチン」、Tincuture of iodine)は生薬から抽出されたものではないのでチンキではないが、慣例的にチンキと呼ばれている。
マーキュロクロム液(通称「赤チン」)は、マーキュロクロムを水に溶かしたものであり、チンキではない。
タムシチンキの主成分であるサリチル酸は、生薬製剤ではない。いっぽう、同じく水虫やタムシの治療に用いられる土槿皮チンキは槿皮チンキを配合している。 』(以上、ウィキペディアより引用)
「赤チン」「ヨーチン」はよく覚えているのですが、「タムシチンキ」は久々に聞いたような気がします・・・