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吹き替えと字幕

 以前もココログのブログで書いたことがあるのですが、ドイツ人は吹き替えのほうが好きなんじゃないかと思います。とゆ~か、映画祭など大量の映画が上映されるイベント以外では、ほとんどが吹き替えなんじゃないでしょうか?(← 最近のドイツにおける映画事情に疎いのでよく分からないのですが・・・。ドイツ在住の方、フォローぷり~ず)

 かなり前の話ですが、ドイツ人の知り合いからメールが来ました。TVで日本映画が放映されたんだそうですが、その吹き替えが「katastrophal (すさまじい、オソロシイ、サイアク)」だったんだそうな。口の動きと吹き替えのセリフがまったく合っていなくて、それが気になって仕方がなかったとのこと。彼いわく「日本語とドイツ語は言語構造がまったく異なるから、完璧な吹き替えは不可能だ」と。ただ、英語やドイツ語の映画を見事な日本語吹き替え版にへんし~んさせてしまう翻訳者さんを私はよく存じていますので、これは単にそのドイツ語吹き替え版を担当した方の責任では・・・とついつい思ってしまいましたぜ。

 話はそれるのですが、日本語って字幕に合う言語だよな~とつくづく思います。表意文字と表音文字の両方を使えるというのは強みですよね、やっぱし。以前、中国語字幕が載った映画を見たことがありました。俳優さんはだだだだーーーーーっとしゃべっているのに、それに対する漢字の字幕が数文字だけだったりして驚きました。表意文字だからできる技だと感心したわけです。と同時に、英語の固有名詞などの表記ではやっぱり工夫が要るんだろうな、とも思いました。日本語の場合、横文字はカタカナでOKだし、漢字数文字でかなりの意味を表現できちゃう・・・。

 ・・・なーんて、私が今さら書かなくても当たり前のことではあるのですが、先日もドイツ人の友人からきっぱりと「字幕はキライ」と言われてちょっと悲しかったので、ここでこっそり反論しちゃいます。日本語は字幕に合う言語だと私は思ってしまうのでありました。それに俳優さんの声が聴けるのは嬉しいですよね。「イッヒ・リーベ・ディッヒ」はやっぱり「愛してるよ」じゃなくて、原語のまま聴きたい♡ 「しゃ●せ!」も「くそ!」じゃなくて、原語のままのほうが迫力あるのだ~。

 ただ、複雑なストーリーのときは、やっぱり吹き替えのほうが分かりやすい。結局は観る人の好みということでしょうか。
by Alichen6 | 2008-04-12 10:22 | つぶやき

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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