『板東俘虜収容所&鳴門渦潮ぐるぐるツア~』 行っちゃいました
2008年 03月 23日
そ~なんです、私ったら徳島へ行ってしまいました。映画「バルトの楽園」のロケセット公開が3月20日をもって終了すると聞き、「うっしゃ~ 今行かなきゃいつ行くんだ?!」と思い立ち、春休みに入った娘を連れて飛んでしまったというワケです。たった1泊なのですが、ブログでいつもお世話になっている「ろこちゃんさん」が車で効率よく回ってくださったお陰で、名所は全部回ってきました。できなかったのはお遍路と阿波踊りだけ。短かったけど、とっても充実した2日間でした。 新しく買ったカメラで200枚以上撮影しちゃいましたぜ。「ほらほら見て~」と、全部お見せするのも申し訳ないので、ごくごく一部だけご紹介。当ブログには残念ながらアルバム機能がないみたいなので、後ほど別ページに写真をまとめて公開させていただきますね。もしご興味がありましたらご覧になってみてください。
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お昼前に徳島空港に到着、すぐ地元のうどん屋さんへ。讃岐が近いから讃岐うどんかな~と思いましたら、麺が細めでした。でもコシは強いです。煮つけたお肉や天かすが入った「かみなりうどん」というのをいただきました。絶品。
その後、ロケセットへ。映画をご覧になった方はよくご存じだと思うのですが、もしかして初めて当ブログに来てくださった方もいらっしゃるかと思い、ちょこっとだけ書かせてください。第一次大戦時に青島で日本軍と対戦した際、敗れたドイツ兵を収容した施設の一つが鳴門市にある「板東俘虜収容所」です。所長がリベラルな人物で、かなりの自由を捕虜たちに認めたそうです。お遍路の土地柄もあり、地元の人たちはよそ者扱いせず、温かく迎えたとのこと。こうして日独の交流が生まれ、ドイツ人たちは有形無形の財産を板東の地に残していってくれたそうです。彼らは音楽活動にも熱心で、様々な曲を演奏していたようです。手に入らない楽器は自分で作ったという話。そして日本で最初に第九が演奏されたと言われています。撮影から2年を経ているため、さすがに地面は草ぼうぼうでしたが、バラックは古びていい味わいになっておりました。
ロケ地を見学したのち、ドイツ館へ。板東俘虜収容所の貴重な展示物などが見学できます。近くには俘虜たちが造ってくれた「ドイツ橋」や「めがね橋」があります。石を切って作ったもので、釘などを1本も使っていないそうです。アーチ形で頑丈。ゾウが踏んでも壊れないア~▲筆入れ並みの頑丈さだとか。ただし手すりなどがないため、落ちてケガしてはいけないとの理由から今では通行できなくなってしまったそうです。構造的には全く問題ないのに残念。
夕方、楽しみにしていた渦潮を見に行きました。満潮の前後1時間半までが見ごろとのこと。その日の満潮時刻は5時半くらいでしたが、ものすごい強風で白波が立ってしまい、渦が少々崩れ気味。しかも大鳴門橋に隠れてしまい(淡路島をつなぐ高速道路の橋の下に「渦の道」という通路があり、そこから渦を見学できるようになっています)半円しか見られなんだ…。ま、いっか。 とにかく「ぐるぐる体験」クリア。
夜はホテルの和食レストランでミニ懐石。阿波牛や地鶏、チョ~新鮮な魚介類、地元産の野菜などが少量ずつ多種類入っていて女性向き。しかも東京に比べて安かった…。東京なら間違いなく倍近くしそう。満腹じゃ~
翌日は「大塚国際美術館」へ行きました。すごい、すごいわ、すごすぎる~。行く前にHPをチェックしてビックリ。
大塚国際美術館 HP → コチラ
ヨーロッパの芸術を古代から現代に到るまで網羅しており、しかも年代別・テーマ別に展示してあるため、非常に分かりやすくなっております。もちろんコピーですが、ただのコピーじゃないのです。陶板でできているのです~。古代の壁画などは風化しているものですが、その「ボロボロ感」もバッチリ再現してあります。中世の油絵に特有の「こってり感」もよく出ていますし、ミケランジェロの「最後の審判」やダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、ピカソの「ゲルニカ」などは原寸大で圧巻。コピーなのに全くチャチくなく、系統立てて見られるのは素晴らしかったです。飛行機の時間が迫っていたため、駆け足で見て回ったのですが、本当なら最低2日間くらいかけて、じっくり説明も読みながら見学したかったです。
パンフレットによりますと、原画→色の分解→転写紙に印刷→陶板に転写→焼成→レタッチ→焼成→検品 という工程を経て完成、とありました。
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たった1泊でしたが、充実した2日間でした。久しぶりに心から楽しい!と思える旅行でしたわ~。お忙しい中、あちこち車で回ってくださり、しかも丁寧に解説までしてくただったマダムろこちゃんさんに、改めて御礼申し上げます。