特別展「映画に見るドイツの歴史」

ライプチヒの現代史フォーラムを再訪したところ、ぬゎんと映画関連の特別展が開催中でした!(知らずに行ってました)。その名も「映画に見るドイツの歴史」。モロ、ワタシの大好物ではないですか~~

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映画のラインナップを見ながらその歴史的背景を分析し、また歴史を描いたドイツ映画を見ながら、さらに歴史を追うという趣向。たまりまへん。


これは知る人ぞ知る名作「08/15」(1954)。08/15は8月15日という意味ではなく、08/15型という銃の名称。1908年にドイツ陸軍が採用した銃で、旧式のものらしい。転じて「ありきたり」「陳腐」という意味で使われます。この言葉に別の場所で遭遇したことがあり、「おお!本当にこの表現って使われてるんだ…!」とビックリしました。1950年代に書かれて大ヒットした小説が元。国防軍(ナチ親衛隊ではなく)の生活ぶり、前線での戦闘ぶり、そして苦労や苦難を描いた三部作です。映画は1950年代に同じく三部作として作られ、同じく大ヒット。戦争の空しさ、残酷さは描かれていますが、ドイツやドイツ軍の戦争責任については触れられていません。
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そしてこれは旧東ドイツの作品「裸で狼の群れのなかに」(1963)。翌1964年に日本でも公開されました。これは日本で公開された初の東独作品。すっごくいい作品だけど、ナチに屈しない共産主義者を英雄として描いているあたり(実際、そういう人はいたのだけど)東独臭がちょっぴり。

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おっ 歴代のシュタウフェンベルク大佐たち。我らがトムちん(誰らが?)もいるぞ。

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そしてアメリカのドラマ「ホロコースト」。ドイツ放映は1979年。ユダヤ人迫害をリアルに描いたアメリカドラマに、ドイツ人は大きな衝撃を受けたといいます。

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これがそのDVD。
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横着して、別館「だらだらほにゃく日記」から引用させてくださいっっ:


『1978年4月、アメリカで放映された4夜連続のミニシリーズだそうだ。メリル・ストリープが演じるインガの夫がユダヤ人で、いわゆる「Mischehe (ドイツ人とユダヤ人の婚姻)」という設定だったらしい…。登場人物はフィクションながら、撮影をドイツやオーストリアで行ったとのこと。ドイツでは翌1979年の1月に放映され、大反響を巻き起こしたらしい。ナチスが行ってきた蛮行を映画でどう描くかというのは、それまでも常に議論されていたそうなのだけど、リアルに描くことは避けられてきたらしい。それゆえに、お茶の間で(ドイツに「お茶の間」があるかどうかは別として^^;)ナチスの蛮行がリアルに映し出されただけに、視聴者は大きなショックを受けたという…

 「ホロコースト」という言葉が使われるようになったのは、実は戦後すぐではないという話は聞いていたのだけど、恥ずかしながらアメリカのドラマがきっかけだったというのは知らなかった。このドラマが世界中で反響を呼んだため、「ホロコースト」という言葉が流行語となり、80年代になって定着したそうだ。ただし、この言葉はユダヤ教では神様への捧げものを指すらしく、ユダヤ人の間では「ショア(ー)」を使うらしい。ランズマン監督のフランス映画「ショア」はあまりにも有名。映画「ハンナ・アーレント」でもユダヤ人の登場人物は「ショア」という言葉を使っていた。』




そして、我らが「グッバイ、レーニン!」これは名作ですね~~

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そして「善き人のためのソナタ」。これまた名作ですね~~

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これ以外にも、様々な作品が展示されていましたが、数が多くなってしまうので割愛。映画を通して、その時代が透けて見えてくる…






by Alichen6 | 2017-11-13 08:06 | ドイツ珍道中 | Comments(0)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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