今年はUFA設立100周年だった!!!(今頃ですが…)

 皆様、7月ももうすぐ終わろうとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか?ここ数日、東京は先週のような凄まじい暑さは一服しました。一服しましたが、ムシムシ暑い…。どうにかなりませんかね、この暑さ。いや、言って涼しくなるもんでもないので言わないほうがマシか・・・

 今年はルターによる宗教改革500周年ということで、節目イヤ~ですね。ワタクシったら、すっかり忘れていたのですが、今年は別の節目イヤ~でもあったのです。そー、拙宅でも何度か話題にしたドイツの映画会社UFAの設立100周年だったんです…。うっかりしておりますた。ナチに深くかかわったということで、ある意味タブーでもあるのですが、歴史は歴史。過去の記事の転載で恐縮ですが、再び貼らせてください。すっかり放置状態の別ブログからコピペしちゃいます。あの頃、ワタシったらエネルギーがあったんだなー。こんなの書いちゃって。今じゃエネルギーがほとんど残っておらず、このブログも更新が滞りがち。それでも様子を見に来てくださる方々、本当にありがとうございます。


***************************  2013年の日記より  ***************************




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 サイレント映画など、戦前の古~い映画でよく見かける「
UFA」のロゴ。「ウーファ」映画会社はドイツの映画産業を支えたとともに、時代に翻弄された会社でもありました。ざざっと歴史を調べると、これがまた波瀾万丈。

 ウーファ は、Universum Film AG (ウニヴァーズム・フィルム株式会社)の略。その前身は、1917年1月13日にドイツ陸軍省内に設立されたBufa Bild- und Filmamt、写真・映画局)。設立の目的は、戦争用のプロパガンダを流し、戦意高揚に役立てることでした。第一次世界大戦のさなかでしたから。しかし参謀本部はBufa に満足せず、軍人 Ludendorff (ルーデンドルフ)が中心となって同年12月18日に大規模な映画会社を設立することになりました。それが ウーファで、政府の意を受けた化学資本(後のIGファルベン)、軍需資本(クルップ)、電気産業資本(AEG)、ドイツ銀行が資金を出しています。ウーファは有力映画会社を併合したほか、配給網や劇場も傘下に収めた大会社となりました。

 ウーファは記録映画、ニュース映画、文化映画、サイレント映画を作り始めます。ウーファによる「Kulturfilm(文化映画)」も見たことがありますが、今のNHKが作るような教育的な映画で、それなりに面白くためになる内容になっていました。

 その後の1921年に民営化され、娯楽映画の制作が中心となっていきます。ところが財政事情は悪化。何とか立て直すために1925年、アメリカのパラマウント社およびMGM 社と「Parufamet(パルファメット)」協定を締結。Parufamet とは、Paramount Par と、Ufa MGMMetro~のMet と結びつけた名前だそうです。その内容は、400万ドルの融資を受ける見返りとして、Parufamet という名の配給会社を設立、パラマウント社とMGM 社の映画を年に20本ずつ上映するというものでした。ドイツの映画もアメリカで上映してもらう約束でしたが、それには「アメリカサイドが断ることもできる」という条項つきで、事実上はアメリカ優位の不平等な協定だったそうな。その結果、ドイツの映画館ではハリウッド映画ばかりが上映され、ウーファの財政難はますます深刻に。このパルファメット協定は1927年まで続きました。この窮地を救い、倒産寸前のウーファを買い取ったのは、ドイツ国家人民党の党首にして企業家の Hugenberg (フーゲンベルク)。しかし彼は、ナチに従順かつ深くかかわった人物で、後に経済相として入閣しています。

 ナチ政権になってからはゲッベルスの宣伝戦略に利用され、他の映画会社と同様、国有化されてしまいました。ナチスが映画というメディアを駆使して巧みに宣伝を行い、国民を洗脳していったのは有名な話ですよね。ゲッベルスの指導に従い、当時大勢いたといわれるユダヤ系の映画人を率先して社から追放したそうですこれがドイツ映画界にとっての悲劇の始まり。「アーリア人条項」により人材は次々と海外に流出。

 ドイツの敗戦と戦後の混乱期。東側にあったスタジオは、DEFA となり、東ドイツのプロパガンダを垂れ流す映画会社へ。西側に残ったウーファは紆余曲折を経て1956年に再び民営化

 と、ざっと調べただけですがこんな感じでした。大変な時代を経てきたんですね。それにしても、才能ある映画関係者(監督、製作者、脚本家、カメラマン、映画音楽の作曲家、俳優など)が流出したのはイタかった・・・。レニ・リーフェンシュタールがナチス寄りの映画を作り続ける一方で、ナチスを嫌ってアメリカに渡った映画人たちはハリウッドで活躍する存在となっていきました。皮肉ですな。

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・・・というワケで、厳密には今年の12月で100周年になるんですね。うっかりしておりました。秋から、ベルリンのソニーセンター内にある KInemathek (Filmhaus)で特別展が開催されるみたい。見たいなー。

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Commented by バンケン at 2017-07-31 01:58 x
こちらもいつどこでゲリラ豪雨が襲うかもしれない空模様の一日でした。
「ヒトラーへの285枚の葉書」どうも映画そのものは見れそうも無いので(だって上映時間10時~と14時~の2回とか、来週なんかはお昼の12時からの1回だけとか、とても勤労青年(青年は嘘!orz)は見に来るな!とでも言うような上映時間なので…)パンフレットだけでも、と購入しました。(mixi参照)
それとは別に某所からのご厚意でそこで張り出していた映画館用のポスターももらっちゃいました。
Commented by Alichen6 at 2017-08-02 21:41
★バンケンさん!! コメントありがとうございます。こんなに遅くなってしまって本当にすみません!!!!なんだか連日、バタバタバタバタ=3=3=3=3 しておりました。勤労おばちゃんです。「ヒトラーへの~」が、そんな時間帯なのですか…!夜はやっていないんですね。気に留めてくださってありがとうございます。パンフレットまでお買い上げいただき恐縮です。。。ちょうど今、実家の父から電話があり、これを観に行ったとのことでした。平日の昼ですから、シニアの方々ばかりだったとか…そうですよねー。夜も上映してくれたらいいのに… いつも気にしてくださって、本当にありがとうございます。
by Alichen6 | 2017-07-30 18:03 | ドイツ映画 | Comments(2)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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