監視社会

 このブログには政治的なことは書くまいと思っているのですが、どうしても我慢できないので書いてしまいます。ここ一連の政治ニュースには腹が立って仕方がありません。目をそらしてはいけないと思うので、頑張って政治ニュースを見るようにしていますが、死んだ魚のような目をした人相の悪い連中を見ていると吐き気がします…。彼らは日本をどこへ持っていこうとしているのか。一億総監視社会にしたいのか。思想までも統制する独裁体制を作りたいのか。

 私には何もできないので、映画を改めてご紹介させてください。どれも有名な作品ばかりなので皆様とっくにご存じと思いますが、貼らずにはいられない…。こうなってもいいのかしら。いや、こうしたいんでしょうね。そして行き着く先は Untergang (直訳:破滅・滅亡・没落)。「ヒトラー、最期の12日間」の原題です。破滅していくドイツの最後の最後を描いた作品ですよね。この邦題より、原題のほうがよりストレート。邦題はヒトラー1人の罪に「矮小化」しているようにも受け取れる…。

e0141754_08371500.jpg


いつでも犠牲となるのは庶民。
e0141754_08505186.jpg



「凡庸な悪」アイヒマン予備軍が今もウヨウヨしているのでは… 
1人1人は特に罪の意識を感じることもなく、「粛々と」業務をこなしていったという怖さ。

e0141754_08381273.jpg

アーレントの言葉が今ほど重みを持って感じられることはないと思っちゃいます。

e0141754_08504458.jpg



こういう監視社会にしたいのか。
e0141754_08373496.jpg

監視社会では、体制に逆らうとこういう目に。
e0141754_08362343.jpg

ほかにもイロイロあります…。
人間は歴史から学ばなくてはならないのに、その歴史を修正しようとする勢力もいる…(涙)





Commented by バンケン at 2017-06-18 21:46 x
ご無沙汰しています。

いつもいつも、読ませてもらって刺激を受けていますが(4月には訃報もございましたが…合掌)コメントできずでした。

危機感を共有します。
金田法務大臣を見ていて、どこかで見たことあるな…、と考えていて「メン・イン・ブラック」のエイリアンに中身を乗っ取られた農夫だ!と自分の中で納得してスッキリしました。(ヴィンセント・ドノフリオという俳優さんです。この前、違う映画に出ていたのですがやっぱりあの農夫にしか見えなくて…笑)
まぁ、こんなこと言っただけで「御用!」になる世の中だけにはなってほしくないです。

みすず書房の新刊「ピネベルク」も予約済みです!


Commented by Alichen6 at 2017-06-19 13:11
★ バンケンさん コメントありがとうございます~ そうなんです、4月には訃報が…(涙)
危機感を共有してくださって、ありがとうございます。あの法務ダイジン、何なんでしょう… こんな大事な局面で、ボケたことばかり言って… 公布や施行がいつかも分かってないなんてありえないです。「メン・イン・ブラック」は未見なので農夫がどんな感じか分からないのですが(残念!)おそらくあんな感じなんでしょうね。俳優さんの画像を見てみましたが、こっちのほうがずっとイケメン。もっとも、役作りするとあんな感じになるのでしょうか。

いろいろ考えるとホントに腹が立ってきます…。あんな禁じ手でさっさと決めてしまうなんて、やり口が汚すぎます…。
Commented by Happiness裕之介 at 2017-06-19 21:49 x
いつもドイツ映画を紹介頂きありがとうございます。私向きの映画をお尋ねしようかと思っていたので、丁度よかった。
この中でまだ見ていない、
ベルリン陥落 1945
スペシャリスト 自覚なき殺戮者
ハンナアーレント
をさっそくレンタルしようと思います。
Commented by Alichen6 at 2017-06-20 00:00
★Happinessさん コメントをありがとうございます~
もうご覧になった作品もあるかと思いますが、

「ベルリン陥落1945」→「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男(7月5日からレンタル開始だと思いますが」→「ハンナ・アーレント」→「スペシャリスト」→ 「アイヒマン・ショー」→「顔のないヒトラーたち」

…の順序でご覧になると、より面白いかも~!
Commented by eastwind-335 at 2017-06-20 05:50
おはようございます。
私は学歴至上主義ではないのですが、日本のダイジンやらナントカ長官と呼ばれる人たちに担当省に対する専門性がないことにも危機感を覚えています。
(学者だからって良い大臣なわけではない、ことも、歴史は証明していますけどね)
その人の学びや生き様が見えてこないんですよねー。
ソーリはトモダチだから気にしないんでしょうけれど、他人の私からすると、内閣構成員の知性の質の低下が気になって仕方ありません。

日本を代表するスポークスマンが、政治家としての自分たちの身汚さは棚に上げ、他人の綻びを大げさに攻撃広報をする、という点も気になります。品性の期待もできない。

法学部を出ている先輩によれば、日本の官僚は優秀なので、これまでは、大臣・副大臣レベル(つまり政治家)はその程度でも構わない、という暗黙の了解でこの国は動いてきた、と(悔しいけれど)まとめられるようです。が、だとしたら、今の国家公務員のみなさん、「正直ではない」リーダーのために忖度するために、大学時代を投げうってあの難しい(と聞いている)試験の勉強をしてきたのでしょうか・・・。先輩に言わせると、今の若い人は、国家公務員の質も下がっていて、官僚にふさわしい人材は給与の良い民間企業に就職しているらしいのですが・・・。

比較的緩やかだったうちの職場でも、「ゲッペルスか?」と突っ込みたくなるような価値観に固まり過ぎて多様性が認められない人とか、盲目的に上司に従う人がいたりして、どこに地雷が埋まっているかわからないことがあるのです。そしてその地雷処理が私だったりする(涙)ので、ありちゅんさんが以前字幕を付けてくださったあの映画は、しばらく忘れられませんでした。

ところで、ヴィンセント・ドノフリオは、私が毎日録画してまで見ている(10年続いた)アメリカの刑事ドラマでは「正義」に満ち、「知識」を武器に犯人を追い詰める(やや精神的に不安定なところもあるけれど)刑事を演じてもいます。
そうか、彼はエイリアンに乗っ取られる役もやっているのですね・・・。
Commented by Alichen6 at 2017-06-21 09:15
★東風さんっ おはようございますー!昨日はコメントをありがとうございました。最近のダイジンってヒドイですよね… とにかく大臣の椅子に座りたくて、順番を長い間待って、そしてそこにどっかり座った人ばかり。国会での答弁はすべて役人任せ、今回揶揄されたように二人羽織り状態・・。国民をここまで愚弄していいのか?と思いたくなります。。知識や知性以前に人間性に疑問符がつくような人ばかり。あーあ…
私が若かったころ(数年前…なんちゃって・笑)は、政治家がイマイチでも、官僚が優秀だから大丈夫なんて言われていましたよね。私も聞いたことがあります。今は優秀な人材はみんな民間の一流企業や外資系へ行っちゃうって…。うー。
ところで。どこに地雷が埋まっているか分からないことがあるなんて、お気の毒… さらに地雷処理まで? ひー(><) あの映画を思い出しますね(涙)。特にワンコが…ううう。

ところでドノフリオさんを検索してみました。ううう、すみません。アメリカの俳優さんをまったく知らないのでお恥ずかしいです・・ 有名な方なんですね。確かに、ドラマに100話以上出演していらっしゃる。。。顔もしまっているし、普通の顔を見るととても●田ダイジンには見えない。。。それが役作りで金●ダイジンになっちゃうのだから、俳優ってすごい(☜違う)
Commented by バンケン at 2017-06-21 23:08 x
う、う、う、ぜひ皆さん、だまされたと思って「MIB」見てやって下さい。ヴィンセント・ドノフリオが金田法務大臣になってしまうのを!(笑)
ドノフリオ氏が悪いわけではなく法務大臣の顔付きや表情(たぶん知性も)が人ではなく(ましてや選良でもなく)このエイリアンに乗っ取られた農夫に「ノーメイク」で似ているだけです!
Commented by Alichen6 at 2017-06-24 09:53
★ バンケンさん おはようございますー!コメントがすっかり遅くなってしまってすみません!!!そしてありがとうございます。これはもう、見るしかないですね!ヴィンセント・ドノフリオが金田ダイジンになっているのを…!急がないと内閣改造でダイジンの顔が見られなくなってしまうかもしれないですもんね。見ます、見ますとも、必ず見ます!!!!
Commented by 絵描き屋 Yoshimi at 2017-06-24 18:05 x
きょうはドイツ映画を鑑賞してきました。久しぶりのドイツ語の中、字幕がとても良かった!
「ありがとう、トニ・エルドマン」、あんな優しい父親になれたらいいなあ。
でも、私には娘がいないので、代理の娘を頼んで足の爪を切ってもらおうかな⁉︎
Commented by Alichen6 at 2017-06-25 07:52
★ 絵描き屋 Yoshimiさん おはようございます。とっても嬉しいコメントをありがとうございます…!!!「Toni Erdmann」初日に観てくださったんですね。感謝です!!!お父さんの、あの滑りまくりのギャグ、眉間にしわを寄せた娘の冷たい対応… 何もかもがチグハグでギクシャクしているのですが、根底に流れる不思議な温かさ。私の結論は:似た者親子(笑) 字幕がよかったと書いてくださって、ありがとうございます。とても嬉しいです。普段、字幕をほめていただくことがほとんどないので、そう書いてくださると涙が出るほどうれしいですー。ありがとうございます!!
Commented by Arthur at 2017-07-12 00:35 x
ありちゅんさん、こんばんは~。昨日、岩波ホールで「残像」を観賞してきました。心に残る素晴らしい映画。主人公の教授が直面する理不尽さに辛く、切なく、悲しく・・・でも今の時代だからこそ観るべき作品だと思いました。彼の決して屈しない生き方と苦悩、ソ連の影響下での一党独裁政治の恐ろしさを通して、アンジェイ・ワイダ監督自身も経験してきたことが反映されていたように感じます。映像と一体になったありちゅんさんの字幕も素晴らしかったです!!シンプルにそれでいてそれぞれのキャラクターのイメージと字幕との一体感があって。印象に残るシーンはたくさんありすぎて何からお伝えすればいいのだろうという感じなのですが、特に娘のニカの姿に涙が・・・父親への愛憎が入り混じった気持ちが表れていたなぁと。葬儀の際に赤いコートを裏返すシーン、思いに反して父親の家を出て泣きながら女子寮に帰る姿、友達から借りた靴なのに、父親を安心させるために学校から支給されたから安心してと嘘をつくシーン、タバコを吸いすぎる彼ににぶっきらぼうに「吸いすぎよ」と言いながら、実はとても心配しているニカ。画家として教授として学生から尊敬され慕われて、女学生から愛されてもいる彼だけれど、自分の信念を決して曲げることができないゆえに、結果的に娘を幸せにできなかった無念さ。白いキャンバスが一瞬にして赤く染まり、彼の怒りが爆発する姿。白い花を青く染めて元妻のお墓に持って行く姿。彼と彼を取り巻くの人々の姿が「残像」のように心に残っています。「残像はものを見た時に目の中に残る色なのだ、人は認識したものしか見ていない」という彼の台詞にも重みを感じずにはいられませんでした。ありちゅんさん、この映画を紹介してくださって本当にありがとうございました。
Commented by Alichen6 at 2017-07-12 11:57
★Arthurさん コメントありがとうございます。「残像」を見てくださったのですか!ありがとうございます。重苦しい作品ですが、いろいろ考えさせられますよね。私は個人的に、あの女子学生ハンナの女優さんが美しい人だなぁと思いました。主演の俳優さんもよかったですよね。すべてを失い、お皿をアレするシーンがありましたが、荒れなんかもう、胸が締め付けられて…そしてArthur さんも書いてくださいましたように、赤や青のコントラストが目に鮮やかでしたね。それこそ、残像として目に残っています。言論の自由や創作活動の自由を奪われるって、こういうことなんだと見せつけられた気分になりますよね。まさにワイダ監督渾身の作って感じです。監督が現代の我々に、何か強烈なメッセージを残していった気がしています… いつも映画を観てくださって、本当にありがとうございます!!!
by Alichen6 | 2017-06-18 08:45 | ドイツ映画 | Comments(12)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


by Alichen6
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31