昨日、近所の小さな映画館へ行ってきました(知る人ぞ知る下高井戸シネマです)。ここは公開から時間が経った作品を上映してくれるので、見逃した!という作品も見られて便利な映画館です。オリバー・ストーン監督の「スノーデン」を見たいと思いつつ、バタバタしているうちに大きな映画館では上映終了。下高井戸シネマでやってくれると知り、昨日行ってきました。
すごく面白かった…!と同時に、背筋が寒くなりました。どうしてこう、執拗なまでに国民を監視し、コントロール下に置こうとしたがるのか。折しも、憲法改正がどうのという時期。マイナンバーも不安(そして不快)だし、本当に先行きが心配。「スノーデン」を見ていて、他人事じゃないと改めて思いました…
そういえば先日、ベルリンやライプチヒのシュタージ(=東ドイツの秘密警察)博物館のことを思い出したのでした。これまた、執拗なまでに電話を盗聴しようとしたり、手紙や電報を盗み見しようとしたりと、常軌を逸していました。東西統一後にシュタージのことが明らかになったとき、「まったくもう、東ドイツってサイアク!」「これだから共産主義国家は…」なんて腹を立てたりバカにしたりしたものですが、これってスノーデンが告発したことと基本的に同じ。技術が進歩しただけですよね。「スノーデン」の映画に、「テロ対策というのは口実で、真の狙いは経済や社会を支配すること」といったセリフが出てきました(記憶がおぼろげなのでこの通りではありませんが、こんな感じでした)。まさに、これは今の日本にも当てはまる…。「オリンピックのためのテロ対策」というのは口実で、本当の狙いは…
ところで映画はとても面白かったし、ドキドキもしました。サービスデーだったこともあり、満席で立ち見も出ました。私はパイプ椅子。腰が痛くなった! 2時間を超える長尺なのですが、長さを感じさせずあっという間。とにかく背筋が寒くなりました。字幕は中沢志乃さん。出演者がしゃべりっぱなしで内容も難しいのです。それを分かりやすい字幕でまとめていらして、感心しながら鑑賞しました。公開している劇場は少なくなってしまったけれど、まもなくDVDも出るんじゃないかなぁ。
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