日本で公開されたドイツ映画 その4 2000年~2002年

 そして第4弾です。2000年に入った頃から、ドイツ映画が少しずつ変わってきた気がします。つい最近、その傾向についていろいろ調べる機会があり、ナルホド~と唸りました。ドイツ映画を取り巻く環境や、それを支える組織が変わったのも要因の1つだと思います。それについては後日、改めてまとめますね。

 なお、キネマ旬報2月下旬特別決算号に載っていた「昨年1年間に劇場公開された作品」リストからドイツ映画(合作を含む)のみを選び出したのですが、そのリストには一部の映画祭情報も載っていました。日本各地で様々な映画祭が開催されているので、ここに挙げたのはごく一部だと思います。限られた情報ではありますが、ナイスなチョイスに感心してしまいました。2000年には「Sonnenallee」が映画祭にかかっていたんですね!これは知りませんでした。当時のタイトルは「サン・アレイ」。英語に置き換えたんですな。2001年の大阪ヨーロッパ映画祭で上映されたオスカー・レーラー監督の「行く先のない旅」は、私も大好きな映画です。これがソフト化されていないのは残念!これをきっかけに、レーラー監督が好きになってしまったワタクシです。これ以外にも、注目作がたくさん。その後、劇場公開された作品も多いですし。作品選考に関わった方々のご苦労とセンスに脱帽です。恐るべし、映画祭!

 2002年に劇場公開された作品は豪華ですね。必ずしも 大作=有名=良作 とは限りませんが、少なくとも 大作≒有名≒良作、とは言えるのではと。こうして過去の傾向を見るだけでも、いろいろなことが分かってくる気がします。

2000年(2001年2月下旬号)

1月15 「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」Buena Vista Social Club1999 、独+米+仏+キューバ)

     /監督:ヴィム・ヴェンダース

2月5日 「スペシャリスト 自覚なき殺戮者」UN SPECIALISTE,PORTRAIT D'UN CRIMINEL MODERNE

     (1999、仏+独+ベルギー+墺+イスラエル)/監督:エイアル・シヴァン

7月29 「ルナ・パパ」(独+墺+日+露+仏+スイス+タジキスタン+ウズベキスタン)

     /監督:バフティヤル・フドイナザーロフ、出演:チュルパン・ハマートヴァ

9月2日 「アム・アイ・ビューティフル?」Bin ich schön?1998

     /監督:ドリス・デリエ、出演:フランカ・ポテンテ

9月23 「ヒーロー・イン・チロル」Helden in Tirol1998)(墺)監督・出演:ニキ・リスト

1125 「セブンD」7 Days to Live2000

     /監督:ゼバスティアン・ニーマン、出演:アマンダ・プラマー

1216 「キンスキー、我が最愛の敵」Mein Liebster Feind1999

     /監督:ヴェルナー・ヘルツォーク、出演:クラウス・キンスキー


レズビアン&ゲイ映画祭

「ローラとビリー・ザ・キッド」 Lola and Billy the Kid


東京ファンタスティック映画祭

「セブンD」7 Days to Live2000

     /監督:ゼバスティアン・ニーマン、出演:アマンダ・プラマー


カネボウ国際女性映画祭

「点子ちゃんとアントン君」Pünktchen und Anton2000

     /監督:カロリーネ・リンク、出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー


大阪ヨーロッパ映画祭

「サン・アレイ」Sonnenallee1999

     /監督:レアンダー・ハウスマン、出演:アレクサンダー・シェアー


2001年(2002年2月下旬号)

2月17 「ツバル」Tuvalu1999

     /監督:ファイト・ヘルマ―、出演:ドニ・ラヴァン

3月24 「ウィンタースリーパー」Winterschläfer1997

     /監督:トム・ティクヴァ、出演:ウルリッヒ・マテス

3月31 「モレク神」(ロシア+独+日)Der Moloch1999

     /監督:アレクサンドル・ソクーロフ、出演:レオニード・モズゴヴォイ

4月28 「ミリオンダラー・ホテル」The Million Dollar Hotel (独+米+英)

     /監督:ヴィム・ヴェンダース、出演:ジェレミー・デイヴィス

4月28 「べレジーナ」 Beresina oder die letzten Tage der Schweiz1999、スイス+独+墺)

     /監督:ダニエル・シュミット、出演:ジェラルディン・チャップリン

6月30 「点子ちゃんとアントン」Pünktchen und Anton2000

     /監督:カロリーネ・リンク、出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー

7月28 CLUBファンダンゴ」Fandango2000

     /監督:マティアス・グラスナー、出演:ニコレッテ・クレビッツ、モーリッツ・ブライプトロイ

9月8日 「魔王」Der Unhold1996、独+仏+伊)

     /監督:フォルカー・シュレンドルフ、出演:ジョン・マルコヴィッチ

1020 「ファニーゲーム」Funny Games1997、墺)

     /監督:ミヒャエル・ハネケ、出演:スザンヌ・ロタール


23回ぴあフィルムフェスティバル

ミヒャエル・ハネケ特集

「セブンスコンチネント」Der siebte Kontinent1989

「べニーズビデオ」Bennys Video (1992 )

71フラグメンツ」71 Fragmente einerChronologie des Zufalls1994

「カフカの「城」」Das Schloß1997

「ファニーゲーム」Funny Games1997、墺)

     /監督:ミヒャエル・ハネケ、出演:スザンヌ・ロタール

「コード アンノウン」Code Unknown 2000


14回東京国際映画祭

コンペティション

「アナム」Anam2001)/監督:Buket Alakuş


東京国際女性映画祭

「アンナ・ヴンダー パパを探して」Anna Wunder

     /監督:ウラ・ヴァーグナー、出演:アリス・ディーケリング

(のちの「アンナ まなざしの向こうに」


東京国際ファンタスティック映画祭

「アナトミー」Anatomie2000

     /監督:シュテファン・ルツォヴィツキー、出演:フランカ・ポテンテ


中世の里なみおか映画祭

「ヴェルクマイスタ・ハーモニー」 Werkmeister Harmonies


大阪ヨーロッパ映画祭

「行く先のない旅」 Die Unberührbare2000

     /監督:オスカー・レーラー、出演:ハンネローレ・エルスナー

「MONZEN」Enlightment Garanteed1999

     /監督:ドリス・デリエ、


2002年(2003年2月下旬号)

1月19 「ナチ収容所の素敵な生活」So schön war es in Terezin19446465

     /監督:ミヒャエル・ボルンカンプ、ドキュメンタリー

3月2日 Jazz Seen カメラが聴いたジャズ」Jazz Seen : The Life andTimes of William Claxton2001

     /ジュリアン・ベネディクト、ドキュメンタリー

3月30 「アナトミー」Anatomie2000

     /監督:シュテファン・ルツォヴィツキー、出演:フランカ・ポテンテ

3月30 GIRLSGIRLSMädchen, Mädchen2001

     /監督:デニス・ガンゼル、出演:ディアーナ・アムフト、フェリシタス・ヴォル、カロリーネ・ヘアフルト

4月13 「トンネル」Der Tunnel2001

     /監督:ローラント・ズゾ・リヒター、出演:ハイノ・フェルヒ

5月25 「暗い日曜日」Gloomy Sunday - Ein Liedvon Liebe und Tod1999、独+ハンガリー)

     /監督:ロルフ・シューベル、出演:エリカ・マロジャーン

6月1日 「ギガンティック」Absolute Giganten1999

     /監督:ゼバスチャン・シッパー、出演:フランク・ギーリング

6月22 es[エス]」Das Experiment2001

     /監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル、出演:モーリッツ・ブライプトロイ

6月29 「ヴェルクマイスタ・ハーモニー」

7月20 「オーシャンメン ~海へ、もっと深く~」Ocean Men: Extreme Dive2001

     /監督:ボブ・タルボット、出演:フランシスコ・ピピン・フェレーラス

10月5日 MON-ZENErleuchtung Garantiert1999

     /監督:ドリス・デリエ、出演:ウーヴェ・オクセンクネヒト

1116 「マーサの幸せレシピ」Bella Martha2001

     /監督:ザンドラ・ネッテルベック、出演:マルティナ・ゲデック

1130 「スキン・フリック」Skin Flick1999、独+仏+日)

     /監督:ブルース・ラ・ブルース、出演:スティーブ・マスターズ


あいち国際女性映画祭

「ネバー・マインド・ザ・ウォール」Wie Feuer und Flamme2001

     /監督:コニー・ヴァルター、出演:アンナ・ベルトー

(翌年、「ネレ&キャプテン 壁をこえて」で一般公開)


ハルトムート・ビトムスキー監督週間 (アテネフランセ)

大阪ヨーロッパ映画祭

「マニトの靴」Der Schuh des Manito2001

     /監督+出演:ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ


東京国際映画祭

コンペ 「バーグラーズ 最後の賭け」 SASS die Meisterdiebe2001

     /監督:カルロ・ローラ、出演:ベン・ベッカー


東京国際ファンタスティック映画祭

「アンツ・イン・ザ・パンツ」Harte Jungs2000

     /監督:マルク・ローテムント、出演:トビアス・シェンケ







Commented by バンケン at 2017-02-02 23:19 x
>「ナチ収容所の素敵な生活」So schön war es in Terezin
(1944、64、65)
ドキュメンタリーとありますが、1944年???
解放前ですから、誰がどんな目的で撮ったどんなフィルムか、とても興味があります。
Commented by Alichen6 at 2017-02-04 00:53
★バンケンさん こんばんは~ コメントありがとうございます。ドキュメンタリーみたいですね。
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8A%E3%83%81%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%89%80%E3%81%AE%E7%B4%A0%E6%95%B5%E3%81%AA%E7%94%9F%E6%B4%BB

『チェコ・テレジンの強制収容所での“素敵な生活”。それはドイツ国家が対外的に仕掛けた途方もないプロパガンダであった。収容所の生還者=サバイバーであるミハエル・ボーンカンプ監督は、20年後にその地を再訪する。異色の戦争ドキュメンタリー。』
『ナチスはユダヤ系の知識人を集めて、収容所の実態を隠すために偽の収容所をチェコ北部に建設した。そこでは、ユダヤ人がプロパガンダのために表向き裕福な生活を送っていた。おまけに、その暮らしの模様は『ヒトラーがユダヤ人に町を与える』という宣伝映画にまでなり、世に出たのだった。この忌まわしい場所を映画の出演者たちが20年後に訪問し、ナチスによるユダヤ人弾圧の真相が暴かれる。』
・・・とあります。気になりますねー。
by Alichen6 | 2017-02-02 09:36 | ドイツ映画 | Comments(2)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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