東京国際映画祭2016 グランプリ

 皆様、おはようございます。ドイツ映画祭2016「その2」をまだ書いていないのに、別の話題ですみません。これからしばらく、すっごくバタバタしてしまいそう。今年の年明けも仕事が重なってホントに大変だったのですが、それを上回る雰囲気… もしかすると、これから12月半ばまでブログの更新が途絶えがちになるかもしれません…。普段からショボイ内容しか書いていないのに来てくださって、とっても感謝しております。これからしばらく、普段のショボさに輪をかけてショボショボになるかも… ううぅ、すんません。

 なお、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、当ブログから広告が消えましたでしょ。スマホでは、まだ広告が表示されてしまうのですが、とりあえずパソコンからは消えました。わずかですが、月額数百円を払うことにしたのです。すると広告が消えるシステム。拙ブログに来てくださった方々にムダな広告をお見せするのがしのびなく…。広告表示が消えてスッキリです。

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 前置きが長くなってすみません。昨日は東京国際映画祭のクロージング。各賞の受賞作品も発表されました。ぬゎんと!ドイツ映画がグランプリっっ (これについては、Twitter や facebook で騒ぎまくっていて、二度目三度目の方は申し訳ありません)。「4分間のピアニスト」で知られるクリス・クラウス監督の新作「ブルーム・オヴ・イエスタディ(原題:Die Blumen von gestern)」です。

 

さらに!WOWOW賞のダブル受賞となりました。こちらのサイト(↓)には、作品の内容やキャストが詳しく書かれています。

 ナチ親衛隊員を祖父に持つトト。祖父はリガにおけるユダヤ人大虐殺の責任者でした。そんな祖父を持ったことから、トトはホロコースト研究にのめりこみ、その道では名を知られた存在となります。一方、彼が勤める研究機関に研修生としてフランスからやってきたユダヤ系のザジは、祖母がリガでナチによりガス・トラック(ユダヤ人を荷台に乗せ、排ガスで大勢を殺害する仕組み)で殺害されています。そんな2人が出会い、恋に落ちる…。しかし心に大きな傷を負った2人ですから、いろいろと紆余曲折が…。ホロコーストという、大変デリケートな問題に喜劇の要素を盛り込むという新しい試み。随所にぷぷっと笑うネタを仕込みつつ、悲惨な歴史を違った角度で見つめ直すというもの。ホロコーストの生還者たちは、もう高齢。今や彼らの孫が社会の中心となっています。監督は、被害者と加害者の子孫が語り合う場に居合わせ、そこでこの作品の着想を得たとのことです。収容所の凄惨な場面を描かずとも悲惨さは伝わり、胸が締め付けられる…。そんな作品です。

 これが一般公開されるといいなぁ。















Commented by eastwind-335 at 2016-11-05 10:40
そうなんですよね。孫世代なのですよね。
ひょっとすると「ひ孫世代」が大学生ぐらいになるのかも。
ありちゅんさんがおっしゃっていた「クスっと笑えるところもある映画」はこちらだったのですね。内容的には、公開されると思うのですけれど・・・。期待してまーす!
11月末からは京橋のフィルムセンターで東ドイツの映画上映が始まりますね。手帖にあれこれ書き込んでいるところです!
私はこれからドイツフェスティバル経由でお稽古事に行ってきます。ドイツパンがあるといいなあ・・・。お稽古前なので一切飲めないのが残念です(笑)。
お仕事大変と思いますが、天気も良いですので、どうぞよい週末をお過ごしください!
Commented by Alichen6 at 2016-11-06 20:51
★東風さんっ こんばんは~ コメントありがとうございます!そうなんですよね。孫世代の中には、祖父母の世代の罪によって十字架をいまだに背負っている人もいれば、もうカンベンと思っている人もいるでしょうし、犠牲者の子孫はいまだにつらい思いをしているでしょうし… つくづく、戦争というのは本当に罪深いと思ってしまいます…。クリス・クラウス監督は、時間の経過とともに変わっていくもの、変わらないものをコメディタッチで描きたかったようです。ところでドイツフェスティバルにいらしたんですね!いいなぁ。どんな感じでした?毎年、行きたいな~と思うのですが、この季節は忙しくてなかなかいけません…。行きたかった~。どんな感じだったか、また教えてくださいねー。 ところで東風さんのお弁当、神業ですね…!いつも密かにチェックしているワタクシです。実は我が家も家族がお弁当を持っていくのですが(作るのメンドイ)もうショボいお弁当で… 反省して、もう少しマシなのを作ろうと思っています。今度教えてください…
Commented by Yozakura at 2016-11-10 19:15 x
ほにゃく犬さま:無沙汰しております

 御説の通り、貴ブログより吊り下がり広告が消えて、画面がスッキリとしました。偶にしか訪問しない読者ですが、これで更に気持ちよく読めそうです。追加料金の負担、有難う御座います。
 またお時間ありましたら、このブログを更新して下さい。

 それと以前、私より尋ねましたドイツ映画---ナチス・ドイツの敗戦直後にベルリンを占領したソ連軍の将兵により、大量のドイツ人女性が強姦された事実を特集・告発した作品(確か「或る匿名女性の証言」とか云う題名だったのでは?)---は、例の動画共有サイトに全編が上梓掲載されていました。
 日本にも、これに相当する事実は一杯あったのですが、それが詳細に特集・再現された映画は、私が知る限りでは僅か一作です。

 【死の街を脱れて】大映、1952年

 上記の日本映画の中で、旧・満州に取り残され、敗戦難民と化した日本女性が居住する部屋を深夜、予告もなしに訪問しては強姦するソ連軍将兵の姿や様子、立ち居振る舞いを描いた場面が、
 そのドイツの敗戦映画に於ける「ソ連将兵の婦女子狩り」と酷似していました。

 制作の年代順では、ドイツ映画が遥かに後になって制作されていますから、ひょとして可能性は低いものの、ドイツ映画の方が日本映画の細部を参考にしたのかも知れませんが、
 その酷似振りには、私も大いに驚きました。
 敗戦難民を襲う戦勝軍人の姿は、矢張り万国共通なのでしょうか?お元気で。
Commented by Alichen6 at 2016-11-11 12:45
★ Yozakuraさん こんにちは~ コメントありがとうございます。はい、広告が消えてスッキリしましたね。元々、エキサイトブログは他社のブログシステムに比べると広告が少ないので気に入っていたのですが、全部消えてくれたので本当にスッキリしました。
ところでおっしゃっている映画は、邦題が「ベルリン陥落1945」ですね。タイトルはいかにもミリタリーな感じなのですが、中身はよくできていますよね。大映が1952年にそういう映画を作っていたとは知りませんでした。監督さんが見ていた可能性はもちろんありますよね。こういうのは戦争につきものなのでしょう。こういう事実があるということを知るのは大切ですよね…。

「ベルリン陥落1945」で主演を演じた女優さんは、私が大好きな人です。美しい方なのに、汚れ役や顔がひどく壊れてしまう役など、なんでも体当たりで演じるという…。すばらしいなぁと思います。
Commented by Yozakura at 2016-11-12 12:19 x
ほにゃく犬様

 その、貴ブログの右肩より吊り下がる広告ですが、矢張り消えてはいません。最初にこのブログを開きますと、従来と変わりなく出現し、小憎らしくも右に左にと、揶揄するが如く揺れております。いえ、目障りなので打鍵すると、直ちに消滅はしますが-----。

 で、その広告に気を取られて仕舞い、気付きませんでした。このブログの受賞作の粗筋紹介の冒頭部分で、軽く読み流していた箇所がありました。

> ナチ親衛隊員を祖父に持つトト。祖父はリガにおける
> ユダヤ人大虐殺の責任者でした。

 再度、この箇所を読み込みますと、眠っていた記憶の底から「或る小説」が浮上しました。ケルト系の英国人作家 Frederick Forsyth が書いた傑作 "The Odessa File" です。
 確か、米国大統領 J.F.Kennedy の死亡確認ニュースが流れる街角で、フリーランスの若い記者が遭遇した「自殺した老人に対する警察当局の鑑識活動」に、ふと関心を誘われた場面から、場面が展開して行きます。
 最初は老人の遺した手記から、リガのユダヤ人収容所の責任者 Eduard Roschmann の所在追及に若き記者は立ち上がるのです。しかし、彼の目的は途中から、虐殺の責任者に対する追及ではなく、撤退途上の港で彼の父親を射殺したナチスの将校を特定し、その所在地の探索へと変わり-----。

 作者が物語り上手のフォーサイスなので、原作の英文も実に読み易く、冒頭から末尾まで巻措く能わざる面白さ、徹夜で読み耽った思い出があります。
 また面白い話題がありましたら、ご紹介下さい。
Commented by Yozakura at 2016-11-12 14:24 x
ほにゃく犬さま
 返信、有難う御座いました。
 その【邦題・ベルリン陥落1945】は、2008年に公開された映画ですね?原題は "Anonyma ---- Eine Frau in Berlin"で宜しいでしょうか?私は、無論、こちらの「匿名の或る一人のドイツ人女性」を念頭に置いて、投稿しました。Wiki の日本語版にも解説が載っています。

 最初は、酷似した題名にて、1949年にソ連が制作・公開した映画【1945ベルリン陥落】と混同して仕舞い、大いに迷いました。
 但し、以前は、動画共有サイトにて見掛けた「この2008年映画の全編公開の完全版」はいつの間にか消滅し、短い予告編だけが数十点、バラバラに陳列展示されて居るだけ。この点は、聊か残念です。例の共有サイトには、類似した動画も幾つか掲示があり、時間が有れば別途、探してみます。
 お元気で。 
Commented by Alichen6 at 2016-11-13 23:17
★YOzakuraさま  右肩の広告は、残念ながら消えないのです。消えたのは、各記事の下に出ていた広告です。ほかのブログは、全面に広告が出まくりますから、まだ良心的だとは思うのですが。

「オデッサ・ファイル」の映画は昔、見たのですが、ストーリーは忘れてしまいました…。リガはドイツの影響が残っていると聞いたことがありますが、今回映画でリガを見て行きたくなってしまいました。
Commented by Alichen6 at 2016-11-13 23:20
★Yozakuraさま  2通目のコメントもありがとうございます。そうです、「Anonyma~」です。DVDのタイトルは、ちょっとミスリードされてしまいそうですが、中身はしっかりしています。
例の動画サイト、私もよく見るのですが、映画がそのまま載せられるのは困ったものですね。イタチごっこだと思います。私も映画の仕事をしているので、関係者の方々が削除の対応に追われる、というのを見聞きしていますので。。。(だけど便利なので、ついつい見てしまいますが)

Commented by Yozakura at 2016-11-15 11:56 x
ほにゃく犬様
 お手紙2通を拝見しました。お忙しい中での返信、有難う存じます。m(_ _)m
 実際、過去のヒット映画に関して法的な権利を保持している人々や組織に取っては、誠に由々しき時代でありましょう。しかし、ほにゃく犬氏に依る真率な告白は実に微笑ましく、ついつい頬も緩んで仕舞います。

> 関係者の方々が削除の対応に追われる、と云う----
> だけど便利なので、ついつい見て仕舞いますが----

 で、当ブログ主の告白に誘われ、その映画 "1974 The Odessa File" の前半より、勝手に一部を引用させて戴きます。この映像は、例の著名な動画共有サイト上にそっと佇んで居ります。検索は、上記の二重引用符号 " " で括りました文言その儘の記入にて検索されますと、容易に浮上します。

 で、浮上しました映画(ドイツ語ではなく、英語が共通語として制作されています)の、長さにして14分から16分目くらいの箇所に、珍しくも貴重な行事が再現されています。何分にも、英語の原文を無我夢中で読み耽ったのはが今から40年近くも前の話。それで、この箇所は、記憶からスッポリと脱落していました。

 (文字数過剰のため、後半部に割譲します。御了解下さい。)
Commented by Yozakura at 2016-11-15 12:00 x
ほにゃく犬様:承前

 で、14分目からは、当該リガ収容所の中で時々、ナチスの将校達が、自身を娯しませる目的から実行した「ピクニックと名付けられた郊外への葬送行進」の再現です。
 まぁ、米国の興行資本が出資したので、多額の予算をふんだんに投下して制作したのでしょう、実に贅沢な造作となって居ます。
 当時の収容所内部の人々----支配者であったナチス将校や、その部下、収容されていたユダヤの囚人達、ユダヤ人であったものの、ナチスに協力していた看守やその手先と思しき人々----などが、その表情や服装、立ち居振る舞いに至るまで、実に生き生きと再演されて居ます。

 で今回、この映画を初めて鑑賞して気付いたのが、ほにゃく犬様、このピクニック出発の儀式に際して、囚人達から組織された楽団が奏でる「葬送行進曲」です。

 この部分は、ナチスが事前に改造していた「走るガス処刑室」とも云うべき貨物車----今の言葉で云えば van ---に、「これから郊外へ楽しいピクニックだぞ!」と被収容者達を騙して乗せ、リガ収容所から出発する光景です。

 成る程、貨物車を改造したガス処刑車にナチスが囚人達を騙して誘導する原作の筋立ては、それは確かに鮮明に記憶していたのですが、その傍らで囚人楽隊が葬送曲を伴奏していた事実までは、忘却していました。
 で、その葬送曲のメロディーにも記憶があったので、例の共有サイトで早速検索したところ、何と、それは、
 オランダの作曲家ハイケンスが作曲した小夜曲で、俗に「ハイケンスのセレナーデ」と呼ばれる著名な楽曲でした。しかも、このハイケンスは、先の第二次大戦中にはナチスを公然と支持し、自身も人種差別発言を繰り返していたそうで、現在、彼の作品は、この「セレナーデ」を除けば全く演奏されないそうです。

 米国の映画界を支配するユダヤ金融資本は、ナチス御用達の楽曲だけでなく、ほにゃく犬様、何と歴史の細部を其処まで調べ尽くした上で、この映画を制作したのです。
 恐るべし、その謀略の桁違いの深さ!お、お、驚きました!
 また、お気付きの点など在りましたら、お報せ下さい。お元気で。
Commented by Alichen6 at 2016-11-18 22:06
★ Yozakuraさま コメントありがとうございます。また遅くなってしまって、すみません。「走るガス処刑室」とは、まさに「ガストラック」というやつですね。排ガスを中に流入させることで、一酸化炭素中毒死させたという…。その横で囚人たちに葬送曲を演奏させてたとは・・。すべて史実に基づいているのですか?「オデッサ・ファイル」は、以前ドイツ語部分の翻訳を少しだけお手伝いしたことがありました…映像も保存してあるはずなので、そのうち見てみないと…。謀略かどうかは分かりませんが、製作者は相当な思いを持って作ったのでしょうね。貴重なお話をありがとうございました。
Commented by Yozakura at 2016-11-19 12:06 x
ほにゃく犬様
 お手紙を拝見しました。深夜遅くの返信、有難う御座います。早速、鋭い突っ込みが入りました。謹んで回答差し上げます。

> 「ガストラック」というやつですね?

 F.Forsyth の原作では、トラックの排気管を車外へ向かって取り付けないで、排気ガスを車内(車体後部の荷物室)へ還流させる仕様に就いて言及していた記憶があります。多分、お説の通り「ガストラックであろう」と推定します。 

> ----すべて史実に基づいているのですか?

 私が生誕したのは、リガ収容所が遺棄され相当な年月を経た後のことです。従って、この収容所に就いて私が言及している事項は全て、他者の情報から引用したものです。
 従って、11月15日付けで送信しました私の投稿の後半部の一部を次の様に訂正します。

> 全く演奏されないそうです

 全世界での、全ての演奏会など何人にもチェックできる筈もありません。依って、以下の如く訂正します。

◎:殆ど演奏されないそうです

 更に、私の同じ日付の投稿の一部も、次の様に訂正します。

> 葬送曲を伴奏していた事実までは、忘却していました。

 多分、投稿欄内部に記入する書き込み作業の時間中に、「原作となったF.Forsyth の小説」と、それを根拠とした「著名な映画 "1974 The Odessa File"」とを、一部で混同・混淆していたのでしょう。
 従って、11月15日付けで送信しました私の投稿の後半部の一部を次の様に訂正します。

◎:葬送曲を伴奏していた場面までは、覚えていません。

 映画が、F.Forsyth の小説を何処まで忠実に再現したのか、或いは、貴女の表現に従えば「映画の表現が『全て史実に基づいているの』か否か」は、私とて何れも検証した訳ではありません。
 ナチスが、ユダヤ人収容所の一部に、ユダヤ人で構成した音楽隊を編成したのは事実です。しかし、そのリガ収容所に果たして、ユダヤ人音楽隊が結成されていたか否かは、私も正式な文書乃至は史料で確認していません。
 拠って、『葬送曲を伴奏していた場面までは、覚えていません。』と訂正しました。

 鋭い御指摘、どうも有難う御座いました。お元気で。
Commented by Alichen6 at 2016-11-21 12:46
★Yozakuraさま コメントありがとうございます。いえ、そんな鋭い指摘をしたわけでは… 大昔に見ただけですので、私自身、ほとんど覚えていなくて… ご丁寧な解説をありがとうございました。バタバタしていてすみません。。
by Alichen6 | 2016-11-04 07:36 | ドイツ映画 | Comments(13)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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