旅日記ばかりお見せしちゃってすみません。ダラダラと自己満足の駄文をお見せして申し訳なく思います…。実はですね~ 今回楽しみにしていたことがああるのです。1921年製作の古いサイレント映画「ノスフェラトゥ」という作品がありまして、ワタクシったらこの類(サイレント映画)が好きなのです。撮影地が北のヴィスマールとリューベックにあると聞き、行ってみたくなったのでした。
映画「ノスフェラトゥ」については → コチラ(字幕ほにゃく犬のドイツ映画日記) ←塩漬け状態の古いブログです。
ヴィスマールは旧東ドイツの古い町。ハンザ都市らしく、あちこちにBacksteingothik (レンガ造りのゴシック建築)が見られます。だけど2年前にプレンツラウに行った際にも思ったのですが、旧東独ってまだまだ修復されていない建物があるんですね。第二次大戦で破壊され、そのままになっている教会が結構あります。このヴィスマールもそう。シュトラールズントと共に世界歴史遺産に認定されたものの、教会が昔の姿を取り戻すまでまだまだかかりそう。
ヴィスマールの地図は → コチラ
話はそれてしまいましたが、巨匠の1人、フリードリヒ=ヴィルヘルム・ムルナウ監督の作品「ノスフェラトゥ」(世界初のドラキュラ映画です)はこことリューベックで撮影されたんですね。町で発見したプレートです。地元の人に聞いたところ、同じプレートが3か所にあるらしい(その人もはっきりとは知らない模様)。1か所は門の下、もう1か所は教会の横。あと1枚は発見できませんでした…。残念! (9月2日追記:3枚目はMarktplatz (広場)にあるんだそうです。Wein-Cafe Schwedewache というレストランの前。なお、このプレートは夜になると光るんだそうです。説明では indirekt となっているから自ら光るのではなく、照明が当たると光るとか、そんな感じかしら)
「ノスフェラトゥ」は既に著作権が切れているため、画像を載せさせていただきました。これはヴィスマールの門。この前を吸血鬼が通っております。自分の棺を抱えつつ。
現在の門。ビミョ~に傾いているのも昔と同じ。ただ、はめ込まれているワッペンの角度が違うような… ちなみに、この門の真下に映画のプレートがはめ込まれておりました。
これまた映画のワンシーンです。
おお!ほとんど変わってない。Heiligengeistkirche (精霊教会)には付属病院があるのですが、その中庭です。
これは、聖マリア教会から眺めた広場。真ん中の尖塔は、教会の先っちょいついている小さな尖塔です。この教会は第二次大戦で破壊され、一部しか残っていません。再建せずに壊れた部分を東ドイツ政府が爆破しちゃったんだそうです。モッタイナイ… Wasserkunst が見えますです。
マリア教会は一部が残っており、塔にも上れるのですが、それは16時まで。私がそこへ行ったのは15時55分で、天気が悪かったために上れませんでした。残念!Wasserkunst (給水塔)と、この町で一番古い建物(レンガ造りのもの)が写っております。
これがそのマリア教会です。塔の部分のみ不自然に残っております…。これを修復するのは大変なお金がかかりそう。
かつてはこんな姿だったそうです。
もう1つのロケ地、リューベック!これは観光地として有名なのでご存知の方も多いはず。Salzspeicher (塩の倉庫)です。主人公フッターが窓から見た景色です。
できるだけ同じ角度で撮ってみました。1921年とほとんど変わってない!よくよく見ると、後ろにホルステン門の先っちょが写っているんですよね。そしてそれは1921年の画像でも同じでした。今まで気づかなかった!
少し右に移動して写してみました。ホルステン門が顔を出しております。この先っちょが見えていたんですね。
…というワケで、映画の撮影地を見ることができて、ヒデキ感激☆だったのでした。お付き合いいただき、ありがとうございますー。
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