バウツェン その2
2016年 08月 18日
バウツェンには2つ刑務所があったそうです。1つは今も使われており、立ち入り禁止。もう1つは記念館となって残されております。そのため、「Bautsen Ⅱ」と呼ばれているんですね。この「Ⅱ」を刑務所の鉄格子に見立てたマークが看板に使われています。ちょっと歪んでしまってすみません。真正面から撮らないから、こういうことになるんですよね…
中に入ってビックリ! 映画で出てくる刑務所ソックリ(当たり前ですが)! 吹き抜けになっているんですよね。
中央が吹き抜けで、両サイドにこうして独房が並んでいます。
独房はこんな感じ。トイレを流す水は、囚人全員で1日5リットルですって。1人が使える水は、おそらく少なかったと思われます。ちゃんと流せたのかしら…
ここは懲罰房。鉄格子だらけだったので、囚人たちは「Tigerkäfig (トラの檻)」と呼んでいたんだそうです。入口の施錠は2段階になっています。
これは扉を閉める前。
扉を閉めると、こんな感じ。第一段階では、まだトイレは使えます。
ちょっと分かりづらいのですが、扉を奥の入口まで押して施錠すると、トイレに入れなくなります。つまり(言葉は悪いですが)垂れ流しせざるをえなくなります。政治犯用の刑務所ですから、囚人はインテリが多い。こういう人は屈辱的な仕打ちに弱いんですよね。トイレを使わせてもらえず、看守からは「汚したな~!」と心無い言葉を浴びせかけられる。プライドはズタズタですよね… ひどいなぁ。
中庭です。一定時間、運動の時間があった模様。
これはちょくちょく見かけますよね。普通の運搬車に見せかけた、囚人などの護送車。
こちらは複数を運ぶことができる大型車。
…というわけで、面白かった…というと語弊があるけれど、生々しい過去を目の当たりにし、複雑な思いでバウツェンを後にしました・・・
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