BS1スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~」

 昨夜、珍しく食後に2時間もテレビを見てしまいました。腐っても一応主婦なので、食後は片づけやら何やらで、テレビを見る時間がないのです。しか~し。昼間にたまたまこの番組の予告を目にし、「おお!これは観るぞ!」と楽しみにしていた次第です。

BS1スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~」
(番組HPは → コチラ


 …面白かった! そして驚愕の事実にビックリした!第二次大戦直前まで総理大臣を務めた近衛文麿の異母弟、近衛秀麿のドキュメンタリーです。寡聞にして知らなかったのですが、弟さんは音楽家だったんですね。なんと!ベルリンフィルでタクトを振った最初の日本人なんだそうです。貴族の家柄で裕福だった上に当時のドイツは未曽有のインフレ。一方、資金難にあえぐベルリンフィルは、お金を必要としていた。そのため、ある程度まとまったお金を払えば指揮をすることが可能だったそうです。番組中の証言にありましたが、「ベルリンフィルを”買う”と言うと悪く聞こえるけれど、これは当時は普通だった」んだそうです。

 ドイツに渡り、音楽、特に指揮をすることに情熱を燃やした秀麿でしたが、ナチ・ドイツは戦争に突入。彼が指導を受けた恩師はユダヤ系だったために、迫害を受けます。秀麿は恩師を守るために日本への亡命を勧めました。その後、ドイツの仲間と一緒にユダヤ人の亡命を助ける活動を極秘に行うようになったそうです。当時、ユダヤ人が外国へ資産を持ちだすことは禁止されていたとのこと。無一文同然で海外へ亡命することに躊躇する人も多かったようです。そのため、秀麿は日本大使館の「Y」という二等書記官の協力を得て、彼らの資産を極秘に送金していたそうです。

 戦後、秀麿はアメリカ占領軍に身柄を拘束され、取り調べを受けます。近衛文麿の実弟ということで、取り調べはかなり念入りに行われたようです。その時の調書がアメリカの公文書館で最近になって発見されたとのこと。それにより、彼の活動が裏付けられた模様。

 …と、こんな内容でした。調書によって明らかになった事実のほか、番組プロデューサーが苦労して探してきた証言者の話も非常に面白かった…!ユダヤ人迫害が公然と行われていたナチ政権下のドイツで、彼らを救う活動を行うのは非常に勇気が要ったことと思います。しかも、本人はこの件についてほとんど語らなかった模様です。

 そんなワケで、昨夜は興奮しながらテレビを見たのでした。再放送されるといいなぁ。もしくはオンデマンドで見られるのかしら。
by Alichen6 | 2015-08-09 22:01 | ドイツのこと | Comments(0)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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