尺と文字数の関係
2014年 12月 05日
ところで、ちょっぴりギョーカイ的なつぶやきです。字幕翻訳では、1秒=4文字という暗黙のルールがあります。例えばセリフが3秒なら12文字に収める。ええ、これが至難の業でして、ワタシたちはこれに苦しめられてるわけです。で、この苦しみがクセになり、やがて快感に…
先日も超ベテランの翻訳者さんとお話していたのです。「割と多めに文字を入れる翻訳者さんもいるよね…」 そーなんです、4文字以上入れている方も結構見かけます。でもって、それが意外と読めてしまうのです。「あんだけ苦労して4文字に収めているワタシたちって、いったい…」と嘆きたくなっちゃう。文字が多いから、当然日本語としてもキレイ。短く収めようとすると、どうしても尻切れトンボになってしまったり、舌足らずになってしまったり。盛り込めずに割愛する部分も増えてしまいます。2人で組んでシリーズ物を訳したりする場合、文字を多く入れる翻訳者のほうが上手に見えてしまうのでは?という不安も。
多少文字が多めでも、日本語として美しいほうがいいか
いや、画も楽しめるよう、やはり文字は少な目のほうがいいのか
…で、悩んでしまいましたでございます。同業の方々、もしこれを読んでくださっていましたら、ご意見をお聞かせくださいねー。
全く関係のない画像ですみません。夜のブランデンブルク門。