Stasimuseum (シュタージ博物館) へ行っちゃいました

 ドイツへ旅行したのも、もう2か月近く前の話となってしまいました。今頃恐縮ですが、書かせてくださいませ。シュタージ博物館へ行ってしまったのであります。このシュタージ博物館については、詳しいサイトやブログがたくさんあります。今更ワタシが書いてもショボイのしか書けないしなぁ… だけどどなたかのお役に立つかも、と思い直して書いちゃった次第です。既に行ったことがおありの方、お詳しい方は今更ですみません。


シュタージとはナンジャラホイ? → 言わずと知れた、旧東ドイツの秘密警察・諜報機関。正式名称は国家保安省(Ministerium für Staatssicherheit)。シュタージというのはどちらかというと蔑称なのか、当局の関係者は MfSという風に頭文字で呼んでいたようです(「善き人のためのソナタ」では関係者がそう呼んでいました)

シュタージ博物館とはナンジャラホイ? → 国家保安省の建物群のうち、一部を博物館として公開しています。シュタージによる監視・盗聴グッズ、当時のポスター、国家保安省の大臣として君臨したエーリヒ・ミールケの執務室、監視対象となった人々に関する資料などが展示されています。冷戦の恐怖がよみがえって背筋が寒くなると同時に、人間の愚かさと偉大さの両方を目の当たりにし、何とも言えない複雑な思いに駆られます…。

行き方:
ワタクシって典型的な「地図が読めない犬」。しかも前もって準備をするということを知らないワンコでございます(つまり、何でも行き当たりばったり)。今回もきちんとしたガイド本を持たず、ホテルで最寄りの駅だけ聞いて出かけました。

ホテルの兄ちゃんに訊いたところ、最寄駅は Magdalenenstraße (マグダレーネン・シュトラーセ駅)。うまく説明ができないので、路線図を載せちゃいますね。
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この駅から歩いて確か5分ほど。駅を出て、フランクフルター・アレー(Frankfurter Allee)を西に向かいます。すぐにルッシェ・シュトラーセ(Ruschestraße) にぶつかるので、そこを右折してほんの少し歩くと右手に大きな建物群が見えてきます。その中。詳しい地図は、博物館のサイトに載っています → コチラ

博物館がある通りにこんな柱が立っておりました。これによると、1989年時点で国家保安省の職員が9,000名、密告をする協力者(いわゆるIM、非公式協力者という存在ですね)が180,000名以上いたのだそうです。
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これが博物館入口。上から撮った写真が掲げられておりました。左の赤い印が入口、右の赤い印がついた建物が博物館。
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これが博物館。“いかにもDDR”な造り。
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入口の前面にあるコンクリート製の格子がガラスに映っております。この格子は何のため?
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出た!パタノスター!扉がなく、ぐるぐる回り続けるエレベーター。乗るのに勇気が要ります。さすがに今は使われておらず、封鎖されておりました。
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上の階にエーリヒ・ミールケ大臣の部屋があります。秘書の部屋やらキッチンやら、様々な設備が完備。ここで泊まることもできたそうです。
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そしてミールケの執務室。
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そして奥がミールケの机。「大臣の椅子」は意外と質素? 革張りじゃなくて布張り。
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監視用の道具や盗聴器、隠しカメラなど、数多くの貴重な展示品が見られました。許可をもらえば写真もOKです。

カバンの隠しカメラは、まだ序の口…
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カバンに隠し録音機も、まだ序の口…
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ボタンに隠しカメラがついています。
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鳥の巣箱に隠しカメラ。野鳥もびっくり。
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切り株に隠しカメラ。
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 「善き人のためのソナタ」でも出てきた、「体臭のサンプル」もありました(ご覧になっていない方のために:取り調べが終わると、容疑者が座っていた椅子の布を瓶に入れて保存したそうです。映画を観たとき、「え?マジっすか?」と思ったのですが、マジだったんですね。ビックリ。
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別の棟にシュタージが集めたデータの保管庫がありました。
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Commented by Happiness裕之介 at 2013-10-15 21:49 x
まずはベルリンの路線図を見て「懐かしい~」と感激し、
続いて、そのまんま「善き人のためのソナタ」の室内に、映画のワンシーンを見るような感じで、本当に映画で見た世界が実際にあったんだと改めて驚いてしまいました。
でも一番はPaternoster。別のドラマで見たことがあって、へ~え、こんなエレベータがあるんだとビックリしたことを思い出しました。
上の「Happiness裕之介」をクリックしてみてください。Wiki.deのListe von Paternosteraufzügenが開きます。一般公開されていないところも多いですが、ちょっと怖いけど一度乗ってみたいものです。また一つ、ドイツ旅行の目的が出来ちゃった。
旅行の続きの記事、楽しみにしています。
Commented by たら at 2013-10-16 00:09 x
こんばんは!
シュタージ博物館なんてあるんですね~
私はゲシュタポの博物館(Kochstrasse近くだったと思いますが)は2回行きました。1回目はブラジル人の友人と行ったのですが、
人権に関する勉強をしている人で、さらにポーランド人の友人がいて、とても心が痛んだということを話していました。何だかせつない感じでした。

「善き人のためのソナタ」は見よう見ようと思いながら
なかなか見れずにいて、先日常連の方からおススメされたこともあり、ようやく見ました!いい映画ですよね~
私も次回行ったときに時間があれば立ち寄ってみます。
電車大丈夫でしたか?5月に行ったとき、Ostkreuzのあたりは
工事だらけで大変でした(><)
Commented by ウリジュン at 2013-10-16 16:19 x
こんにちは。興味深く拝見いたしました。映画でWieslerがGrubitzに面会に行き、「自分一人で監視を続ける。」と告げるシーンが思い出されます。また、データ保管庫の写真を見ると胸が痛みます。Muheさんは、ご自分の文書をお読みになり、前妻からの情報も含まれていたと知り、彼女を訴え、法廷闘争となりました。彼は真実を公表したかったということですが、当時末期がんを患っておられた彼女を相手にどうして?とかなり批判もされたそうですね。相当悩まれて苦しまれたと想像するだけで、私も苦しくなります。
Commented by ありちゅん at 2013-10-16 20:59 x
★Happiness裕之介さん こんばんは~コメントありがとうございました!ここは去年、行きたいと思っていたのですがイロイロほかにも見たい場所があり、昨年は行けませんでした。展示品がたくさんあるので、半日はたっぷりかかります。是非、来年いらしてくださいね!!そしてミールケの執務室、映画そのものですよね。ほかにも容疑者を護送する車(普通の運搬車のような外見です)も展示されておりました。そしてパタノスター!大学生の頃、ウィーン大学のサマーコースに通ったことがあるのですが、その際に泊まった学生寮のエレベーターがそれでした。乗るのに勇気が要るんですよね。。友人と、「せーの!」と乗り込みました。いい思い出です。
Commented by ありちゅん at 2013-10-16 21:03 x
★たらさん こんばんは~ コメントありがとうございます!シュタージ博物館、とっても興味深いので是非いらしてください。「善き人のためのソナタ」で出てきたブツもいろいろ展示されておりました。そうそう、工事!どの路線だったか忘れてしまいましたが、工事のためバスに振り替え、という区間がありました。路上もあちこち工事していましたし、まだまだベルリンは変わるんですね…。
Commented by ありちゅん at 2013-10-16 21:06 x
★ウリジュンさん こんばんは~ コメントありがとうございます。ホント、あの映画を思い出させる作りですよね。そう、データ保管庫もあの映画に出てきました。ドライマンが自分のデータを見て愕然とするシーン。建物はいかにも共産圏って雰囲気のものでした。なんとなく無機的で、冷たい感じ。これは決して映画の中の話ではなく、現実だったんだなぁと現場に足を運んで感じました。
Commented by すみれ at 2013-10-17 12:41 x
ありちゅんさん、こんにちは!
シュータージ博物館、非常に興味深いです。
壁崩壊前後の頃を扱ったドキュメンタリーに出てきたまんまです

これが実物なんですね~。
負の遺産もきちんと保存して見せちゃうところが、ドイツっぽいなぁ。
ところで、エレベーター、パタノスターというんですね。
時期は違うでしょうけれど、実は私もウィーン大学のサマーコースに行ってました!
寮は違っていましたが、メンザの入っているビルがコレでしたね!
怖いもの見たさで、一番上まで乗ったまま行ったことがあります。
逆さまになるんじゃないかとヒヤヒヤしましたがw
そんなわけありませんよね~。
Commented by ありちゅん at 2013-10-17 22:44 x
★すみれさん!!! コメントありがとうございます。シュタージ博物館、なんだか映画の中にいるみたいでした。こんな体制の中でも、圧力に屈せず自由を求めて活動していた人がいたようで、そんな人たちについても詳しく展示されておりました。
ところでパタノスター、ご存じなんですね!しかもウィーン大学のサマーコースに行ってらしたとは…!私のほうがおそらくトシを食ってると思いますので(行っていたのは80年代です^^;)ずれているかもしれませんが、でも同じトコロに通ったんですね!ちなみに学生寮は確かAlbertgasse にありました。(なぜか覚えてます)当時、ウィーンには結構残っていたという話です。今となっては貴重ですよねー。乗っておいてヨカッタ!
Commented by すみれ at 2013-10-18 14:01 x
お返事ありがとうございます!
ありちゅんさんは、私よりもちょっぴりおねえさんなのですね。
でも世代は近いですよね! 親近感湧いちゃいます~♪
サマーコースには90年代はじめに通いました。
Albertgasseなら、Strassenbahnは「J(イェー)」ですね♪
私が入った学生寮はUni本体の裏あたり、Ebendorferstrasseの新し目の建物でした。

「善き人のためのソナタ」、まだ観ていないのですが観てみたくなりました!
Commented by ありちゅん at 2013-10-19 10:55 x
☆すみれさん おはようございます~~やっぱりワタシのほうが「お姉さん」でしたね^^;きっと10歳くらい。がはは。私は84年の夏に通いました。Strassenbahn の番号までは覚えていなかったのですが(恥)パタノスターだけはバッチリ覚えていました。それぐらいショーゲキでしたので… 当時のウィーンには、結構パタノスターが残っていたように思います。古い町ですもんね。ところで「善き人のためのソナタ」、いい映画ですよ~~ パタノスターは映っていませんが…(←しつこいワタシ)
Commented by tan at 2013-10-19 21:15 x
パタノスターは昔ボンの連邦議会かなにかがこれで、よく政治家のインタビューのシーンに登場してました! 
シュタージの建物って、どこも似たり寄ったりだったみたいですね。私が東で住んでいた町にもあって、別な用途に使われていました。見た目は普通のPlattenbauだけど、中はなんだかとっても厳重で、出入りが面倒な作りになっていました。
Commented by ありちゅん at 2013-10-20 17:24 x
☆tanさん こちらにもコメントありがとうございます~~ ボンの連邦議会というのが、また懐かしい…(遠い目)。そうですよね、とにかくDDRの建物ってただでも似通っているのに、用途が同じだと造りも同じになっちゃうんでしょうね。使われる建築素材も似ているから、内装も似たような感じになっちゃう。
by Alichen6 | 2013-10-14 22:30 | ドイツ珍道中 | Comments(12)

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


by Alichen6
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