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by Alichen6
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『日本で見られるオススメドイツ映画』 その1


[2017年6月7日更新]
「日本で見られるオススメドイツ映画」を久しぶりに更新しましたので、また前に持ってきますね。ただし「その1」は、1本しか更新しておりません。ううう、すみません。もっと観なくちゃダメですね~ =3=3=3


*********************************

●サイレント映画~トーキー初期

「カリガリ博士の小屋」 (Das Kabinett des Doktor Caligari)1920年
ロベルト・ヴィーネ(Robert Wiene)監督
夢遊病患者ツェザーレを見世物にしながら各地の歳の市を回るカリガリ博士の物語。この博士が現れた町で、不気味な連続殺人事件が起こる。ドイツ表現主義映画の代表的作品。デフォルメされた舞台装置、光と影を駆使した映像、不気味なメイクを施した登場人物は、見る者に強烈な印象を与える。

「吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲」 (Nosferatu, eine Symphonie des Grauens)1922年
F・W・ムルナウ(F.W.Murnau)監督
フリッツ・ラングと並び称せられる名監督フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ムルナウの作品。元祖吸血鬼映画であり、ホラーの原点とも言われる。光と影を効果的に使った映像は見る者を魅了する。過激なホラー映画を見慣れた現代の我々からすると、「ノスフェラトゥ」は確かに迫力に欠けるが、世界のトレンドを作り出した当時のドイツ映画界の勢いが伝わってくる作品。

「最後の人」(Der letzte Mann) 1924年
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ(Friedrich Wilhelm Murnau)監督 NEU!
高級ホテルのドアマンだった男は、金モールの立派な制服が自慢。その堂々とした制服姿から、近所の人からも尊敬を集めていた。しかし彼も年を取り、トイレ係に異動させられてしまう。自慢の金モールから薄っぺらい白衣姿へと変わり、トイレを掃除しながら客にタオルを渡すことが彼の仕事となった。男は、その屈辱にすっかり打ちひしがれる。しかもトイレで這いつくばって掃除をしているところを人に見られ、家族や近所の人々に降格がバレてしまう。彼を見る人々の冷たい目。ところが捨てる神あれば、拾う神あり…  カメラを固定して撮影するのが当たり前だった当時、名カメラマンのカール・フロイントが「カメラを解き放ち」、動きのある見事な映像を作り出した。

「ヴァリエテ」(Varieté) 1925年
エヴァルト・アンドレ・デュポン(Ewald André Dupon)監督
 主人公フラーは、空中ぶらんこの曲芸師として名をはせた男。しかし事故が元で曲芸ができなくなり、見世物小屋の主に転落する。ある日、若い踊り子ベルタ・マリーが彼の前に現れた。肉感的なベルタ・マリーに惹かれたフラーは、糟糠の妻を捨ててしまう。ところが興行主とベルタ・マリーが浮気をしているのを知ったフラーは嫉妬に怒り狂い、興行主を刺殺。その後自首し、囚人28号として悔い改める日々を送るのだった…。若い女性に溺れ、道を踏み外す男性の悲哀を名優エーミール・ヤニングスが見事に演じている。

「メトロポリス」 (Metropolis)1927年
フリッツ・ラング(Fritz Lang)監督
ユダヤ系の映画監督フリッツ・ラングによるサイレント映画。莫大な予算をかけて撮られた映像は圧巻。未来都市を舞台に、資本家と労働者の対立や科学技術の進歩がもたらす弊害、洪水でパニックを起こす人々の姿など、さまざまな要素が盛り込まれており、SF映画の原点と呼ぶのにふさわしい作品である。ユダヤ系のラングはナチの迫害を恐れてアメリカへ渡ったとされている。ただし最近の研究によると、ゲッベルスはラングの才能を高く評価していたという。本作はかなりの部分が紛失したとされていたが、2008年にブエノスアイレスにて、ほぼ完全なコピーが発見されて話題になった。

「嘆きの天使」 (Der Blaue Engel) 1930年
ジョゼフ・フォン・スタンバーグ (Joseph von Sternberg)監督
場末のキャバレー「嘆きの天使」に出入りしていた生徒を叱るため、店に入った厳格なラート教授。ところがそこで歌う一座の看板娘ローラに一目ぼれ。町中の尊敬を集めていた教授は奔放な娘に振り回される。場末の娘と付き合っていることが周囲に知れ、ラート教授は学校を辞めざるを得なくなり、一座に加わる。そしてローラローラに求婚するのだった。そして誇り高きラート教授は身を持ち崩していく…。ウィーン生まれで、アメリカに渡ったスタンバーグ監督がまだ無名のマレーネ・ディートリヒを発掘。この作品で一気に人気者となる。ラート教授を演じたのは名優エミール・ヤニングス。原作はハインリヒ・マンの「ウンラート教授」。トーキー初期の作品。

「M」(1931年)
フリッツ・ラング (Fritz Lang)監督
ドイツのとある町で少女の誘拐殺人事件が相次ぎ、町の人々を震撼させる。しかし犯人の手掛かりは得られず、警察は威信をかけて大捜査網を敷くのだった。犯人特定のきっかけとなったのは、犯人が吹く不気味な口笛だった。それを視覚障害者の風船売りが覚えていたのである。これにより犯人は追い詰められ、町の人々も立ち上がる…。「メトロポリス」のフリッツ・ラングが手掛けた初のトーキー。口笛の音が効果的に使われ、随所に見られる斬新な演出も相まって恐怖心を煽る。

新しき土 (Die Tochter des Samurai) 1937年
アーノルト・ファンク(Arnord Fanck)監督 (日独合作)
ドイツ留学から恋人を連れて戻ったエリート青年の輝夫。彼には光子という婚約者がいたが、西洋の考え方に染まった輝夫は、日本的な慣習になじめず、婚約を解消しようとする。傷ついた光子は身を引くため、火山に身を投げようとする…。
山岳映画の巨匠ファンク監督と日本の伊丹万作監督による日独合作ということでプロジェクトは発進したものの、途中で両監督の意見が割れ、伊丹版とファンク版の2種類が制作されることになった、いわくつきの作品。現在、DVDなどで視聴できるのはファンク版のみ。合作の背景には、日独防共協定締結という政治的な目的があったと見られる。最新式の撮影機器を携えて来日したファンク監督は、日本全国でロケを行い、雄大な風景をカメラに収めた。本作でヒロインを演じた原節子が一躍大スターとなる。音楽を山田耕筰が、特殊撮影を円谷英二が手がけた。


●ナチ時代を描いた映画

「橋」(Die Brücke)1959年
ベルンハルト・ヴィッキ(Bernhard Wicki)監督
ドイツの敗戦も色濃い第二次世界大戦末期、まだあどけなさの残る少年たちまでが戦争に駆り出された。ある村でも、ギムナジウムに通う16歳の少年7名に召集がかけられる。戦争の実態を知らない彼らは召集令状が届いたことに喜び、祖国を守るために勇ましく戦おうと張り切る。入隊してすぐ、村はずれの小さな橋を守るように命令を受けた。戦略上、まったく重要性のない橋である。まだ若い彼らを守るための上官の“親心”だったが、予想に反し敵はその橋に迫ってきた。対戦車砲を手に立ち向かうものの、戦闘の経験もない彼らは次々と敵の砲弾に倒れていく…。戦争の虚しさを伝える名作。日本では1959年に開催されたドイツ映画祭で初公開された。

「U・ボート」 (Das Boot) 1981年
ヴォルフガング・ペーターゼン(Wolfgang Petersen)監督
潜水艦Uボートの悲劇。駆逐艦の攻撃を受け、限界を超える深さまで沈んでいった潜水艦U96。艦長の冷静な判断と、乗組員が不眠不休で行った修復作業により、潜水艦は奇跡的に浮上する。ボロボロの状態でやっと帰港したUボートを待っていたのは…  よくある戦争映画とは一味違う、考えさせられる作品。スタジオ内に巨大なセットを作って撮影が行われた。また、小型の模型を水に浮かべて撮影するなど、CG全盛の今とは違う昔ながらの手法で撮られており、苦労の跡がうかがえる。

「リリー・マルレーン」 (Lili Marleen)1981年
R・W・ファスビンダー(Reiner Werner Fassbinder)監督
戦地のラジオでたまたま放送されたところ、兵士たちの間で大人気になった「リリー・マルレーン」という曲。毎晩9時55分ちょうどに流されることになり、敵味方双方から愛されるようになった。この時間になると、前線では不思議と砲撃が止んだという。こうした史実をもとに制作された映画。鬼才ファスビンダー監督作品にしては分かりやすい。(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督・・・60年代~70年代に起こった潮流「ニュージャーマンシネマ」の担い手の1人として将来を嘱望された監督だったが、1982年にコカインの過剰摂取で死亡。)

「ブリキの太鼓」 (Die Blechtrommel)1981年
フォルカー・シュレンドルフ(Volker Schlöndorff)監督
ギュンター・グラス原作、フォルカー・シュレンドルフ監督による作品。物語の舞台は第二次大戦前のダンチヒ(ポーランドにある現在のグダニスク)。3歳で成長を止めた少年オスカルは、ブリキの太鼓を叩き、甲高い声を出してガラスを割るという特技の持ち主。そんなオスカルの目を通して大人の複雑な世界が描かれている。

「モレク神」 (Moloch) 1999年
アレクサンドル・ソクーロフ(Александр Николаевич Сокуров)監督
ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督が“人間ヒトラー”を描いた作品。権力者四部作の第一作で、言語はドイツ語。それまで一般的であった“悪の権化”的なステレオタイプではなく、ヒトラーの人間的弱さや内面を描こうとした初めての作品とされる。ベルヒテスガーデンの別荘にこもり、弱気になって愛人のエファに弱音を吐くシーンや、ハイテンションになって周囲を困惑させるシーンなどが盛り込まれている。(ソクーロフ監督の作品は、かなり“通向け”です)

「暗い日曜日」(Ein Lied von Liebe und Tod - Gloomy Sunday) 1999年、ドイツ・ハンガリー合作
ロルフ・シューベル(Rolf Schübel)監督
1933年にハンガリーで発表された「暗い日曜日(ドイツ語はDas Lied vom traurigen Sonntag、悲しい日曜日の歌)」にまつわるエピソードに着想を得、映画化したもの。当時、この曲を聴いた者が自殺するという事件が相次いだという。映画の舞台はナチ占領下のブダペスト。ユダヤ人のラズロは、美しい恋人イロナと共に高級レストランを経営していた。店に雇われたピアニスト、アンドラーシュが奏でるピアノの旋律は客だけでなくイロナも惹きつけた。やがてラズロ・イロナ・アンドラーシュの3人は奇妙な三角関係となる。しかしナチの将校が店を訪れるようになり、運命の歯車は少しずつ狂っていく。

「名もなきアフリカの地で」 (Jenseits von Afrika) 2001年
カロリーネ・リンク(Caroline Link)監督
第二次大戦直前、ナチによる迫害から逃れるため、ケニアに渡ったユダヤ人一家を描いた作品。弁護士の父とお嬢様育ちの母は慣れない土地で悪戦苦闘。やがて夫婦間もギクシャクし始める。一方、成長著しい娘はアフリカに溶け込み、のびのびと暮らすのであった。「ビヨンド・サイレンス」のカロリーネ・リンク監督の作品。女性監督ならではの細やかな描写と、美しいアフリカの大自然が印象的な作品。

ローゼンシュトラッセ (Rosenstraße)2003年
マルガレーテ・フォン・トロッタ (Margarethe von Trotta) 監督
舞台は現代のニューヨーク。夫を亡くしたルースは塞ぎ込み、娘のハンナにすら心を閉ざしている。母はユダヤ系ドイツ人で、ナチに迫害された過去を持っていた。そんな母の心の闇を知るべく、ハンナはベルリンへ行き、かつて母が一緒に暮らしていたというドイツ人の老女に会う。その老女の夫はユダヤ人だった…
 ユダヤ人の夫を強制収容所送りから守るべく立ち上がったドイツ人妻たちの闘いを過去と現在のエピソードを交互に織り交ぜながら描いた作品。主演のカーチャ・リーマンは本作でベネチア国際映画祭の主演女優賞を受賞。

「ヒトラー 最期の12日間」 (Der Untergang) 2004年
オリヴァー・ヒルシュビーゲル(Oliver Hirschbiegel)監督
ヒトラーの秘書をしていたトラウドゥル・ユンゲの告白を元に、ヒトラーが総統地下壕(Führerbunker)でピストル自殺するまでの日々を描いた作品。莫大な予算をかけて作っただけあって、非常にリアル。それまでの「悪の権化」「悪魔の手先」的なステレオタイプの化け物ヒトラーではなく、等身大のヒトラーをドイツ人が描いたことに賛否両論あった。ヒトラー役を演じたブルーノ・ガンツは撮影前、試しにカツラをかぶってみたところ、あまりに似ているので「これは自分がやらないといけないな」と感じたという。これまであまり知られていなかった総統地下壕や戦争末期のベルリンの様子が分かる。普段、戦争映画はあまり見ない人までが映画館に足を運んだ。

「オペレーション・ワルキューレ」 (Stauffenberg) 2004年
ヨー・バイヤー(Jo Baier)監督
トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」で日本でも有名になった、1944年7月20日のヒトラー暗殺事件を描いたTVドラマ。セバスチャン・コッホがシュタウフェンベルク役を好演。

「9日目~ヒトラーに捧げる祈り」(Der neunte Tag)2004年
フォルカー・シュレンドルフ(Volker Schlöndorff)
第二次大戦中、ダッハウ強制収容所には聖職者たちが収容されていた。アンリ・クレーマーもその1人で、屈辱と恐怖の日々を送っていた。ところが突然、故郷のルクセンブルクへ帰ることを許される。ゲシュタポのゲプハルト少尉と面会したクレーマーは、自分に課された任務を知った。それは反ナチの姿勢を貫くルクセンブルク司教を説得し、ナチに協力させることだった。彼に与えられた時間は9日間。説得に失敗すれば、彼はまた地獄の収容所に戻らねばならず、逃亡すれば仲間の聖職者たちが殺される。クレーマーにとって苦悩の9日間が始まった…。少尉役のアウグスト・ディールの演技が光る。

「白ばらの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」 (Sophie Scholl - Die letzten Tage) 2005年
マルク・ローテムント(Marc Rothemund)監督
第二次大戦中、「白バラ」という反体制組織でレジスタンス活動を行っていた大学生の兄と妹を描いた映画。彼らは体制に反対するビラをミュンヘン大学構内でまいたことで逮捕され、ベルリンの民族裁判所(Volksgerichthof)長官ローラント・フライスラー裁判官による一方的な裁判の末、ギロチンで処刑された。ゾフィーのひたむきさが胸を打つ。

「ドレスデン、運命の日」 (Dresden) 2006年
ローラント・ズゾ・リヒター(Roland Suso Richter)監督
1945年2月13日~15日に連合国軍によって行われたドレスデン爆撃を描いた作品。病院の看護師アンナが爆撃に巻き込まれ、地下に逃げ込む。イギリス人兵士との禁断のロマンスを織り交ぜつつ、火に包まれて瓦礫の山と化すドレスデンの街並みを再現。後半では再建された聖母教会の映像も。本国で2回にわたって放映されたドラマを劇場用に編集したもの。

「ヒトラーの贋札」 (Der Fälscher) 2007年
シュテファウン・ルツォヴィツキー(Stefan Ruzowitzky)監督
偽札を流通させることで敵国の経済にダメージを与えようというナチの「ベルンハルト作戦」の下、ザクセンハウゼン強制収容所にて精巧な偽札を作らされていたユダヤ系印刷技師の苦悩を描いた作品。実話に基づくもので、第80回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。ナチは敗戦直前に大量の偽ポンド紙幣を湖に沈めた。なお、この紙幣は1959年に発見され、2000年に引き上げられた。

「我が教え子、ヒトラー」 (Mein Führer – Die wirkliche wahrste Wahrheit über Adolf Hitler) 2007年
ダニー・レヴィ(Dani Levy)監督
ユダヤ系の監督が制作したブラック・コメディ。ヒトラーの演説を指導した人物がいたという事実を元にしたフィクション。敗戦の色が濃くなった頃、ヒトラーは神経を病み、引きこもりがちになっていた。ゲッベルスら側近は、ヒトラーにかつての威厳を取り戻させ、国民の前で堂々と演説させようと苦心する。強制収容所に収容されているユダヤ人の俳優を官邸に呼び寄せ、演説の指導をさせるのだった。「ドイツ人がヒトラーを笑いの対象にすることが許されるのか?」という問題提起となった作品。

「ベルリン陥落1945」 (Anonyma – Eine Fraun in Berlin) 2008年
マックス・フェルバーベック(Max Färberböck)監督
第二次大戦末期、ベルリンの惨状を目の当たりにした女性ジャーナリストが記した日記を映画化した作品。当時、幼い少女から老女まで、女性という女性(一説によると10万人)がソ連兵によって暴行されたという。主人公のジャーナリストは、赤軍の将校の愛人となることで、不特定多数の兵士から乱暴されることを防ごうとした。戦後、その日記を公開したところ“ドイツ女性の恥”と激しく非難され、ジャーナリストは深く傷つく。そしてその後は長い間自分の名前を伏せていた。

「ミケランジェロの暗号」(Mein bester Feind) 2011年
ヴォルフガング・ムルンベルガー(Wolfgang Murnberger)監督
ユダヤ人ヴィクトル・カウフマンの父は裕福な画商。しかしナチによるオーストリア併合で運命は一変。父は収容所へ送られる。美術品の没収を恐れた父は、最も価値のあるミケランジェロの素描画をどこかに隠した。ヴィクトルに「私から目を離すな」という謎の言葉を残し、父は収容所にて死亡。当局の目から逃れるため、そしてどこかに隠されたミケランジェロの素描画を探すため、ヴィクトルはSS将校になりすますという驚くべき手に出る。あるユダヤ人の運命をコミカルに描いた痛快なストーリー。

ソハの地下水道(原題:W ciemności) 2011年、ポーランド映画
アニエスカ・ホランド(Agnieszka Holland)監督
第二次世界大戦末期のポーランド、ルヴフ。下水道修理業者であるソハは、地下に張り巡らされたt下水道を知り尽くしていた。ナチの魔の手はルヴフにも及び、ゲットーを命からがら逃げ出したユダヤ人は下水道に身を隠していた。最初は金目当てでユダヤ人をかくまうソハだったが、次第に彼らに情を移すようになる。しかしユダヤ人をかくまうということは自身の身の危険を意味していた。1年以上の歳月が流れ、ユダヤ人たちが支払う金も底を突く。いつしかソハは契約を忘れ、無報酬で彼らを守るのだった… ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダのスタッフとして働いた経験を持つ監督による作品。ドイツ系のユダヤ人が登場するため、本編ではドイツ語・イディッシュ語・ポーランド語などが飛び交います。

命をつなぐバイオリン(Wunderkinder)2011年
マルクス・O・ローゼンミュラー(Marcus O. Rosenmüller) 監督
時は1941年。ウクライナのポルタヴァに3人の神童がいた。2人はバイオリン、1人はピアノ。そのうちの2人はユダヤ人、そして1人はウクライナに入植したドイツ人一家の一人娘だった。人種の違いを超え、友情をはぐくむ3人。ところがドイツが独ソ不可侵条約を破ってソ連と戦争を始めたことで状況は一変。ポルタヴァの町にもナチの兵士がやってきた。ユダヤ人の神童2人に、完璧な演奏を行ったら収容所送りは免除してやると提案するナチの将校。幼い2人は命を賭けて演奏を始めるのだった… ユダヤ人のバイオリニストを熱演するエリン・コレフは幼いころから才能を発揮し、カーネギーホールのステージにも立ったという本物の神童。彼の演奏シーンは圧巻です。

「パリよ、永遠に」(Diplomatie2014年 NEU!

フォルカー・シュレンドルフ(VolkerSchlöndorff)監督

1944年8月、ナチ・ドイツ占領下のパリ。パリ市防衛司令官を務めるコルティッツ大将は、パリを破壊せよとの総統指令を受ける。連合軍が迫っており、敵の手に渡す前に破壊すべしとの命令だった。命令に従わなければ妻子は殺されてしまう。パリを守るべく説得にあたるスウェーデン総領事。2人の心理戦が繰り広げられる…。史実を元に、当時の映像を織り交ぜながら緊迫したやりとりを再現した作品。


「ヒトラー暗殺、13分の誤算」(Elser) 2015年
オリヴァー・ヒルシュビーゲル(Oliver Hirschbiegel)監督
時は1939年。世間はヒトラー総統を信じ、ドイツの未来を託していたが、ただ一人、ヒトラーの本質を見抜き、将来を危惧していた人物がいた。家具職人のゲオルク・エルザーだ。「ヒトラー、最期の12日間」のヒルシュビーゲル監督が、埋もれていた歴史にスポットを当て、徹底的に調査して撮った作品。のどかな農村が、ナチズムによって少しずつ変容していく様が描かれている。



↓ ベルリン市内の墓地にあるマレーネ・ディートリヒのお墓。
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↓ ディートリヒにちなんで名づけられた広場(ポツダム広場のそばでした)
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↓ ポツダムのバーベルスベルクにある通り

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Commented by takbout at 2012-06-20 20:56 x
こんばんは。
ちょうど、先日お話しした本も届きましたので、今後の鑑賞映画の候補に参考にしたいと思います。
何点か重ねってるし。
どの作品に関わったのでしょう?ありちゅんさんの訳は読みやすいのでそれから、見ようかな?と思ってますので、こっそりでも、大まかでも教えてください。
Commented by ありちゅん at 2012-06-21 08:13 x
★tabouさん コメントありがとうございます~~ あの本、私も読んでみたい!アマゾンで再入荷したらポチろうと思っています。上に挙げた作品、tabouさんは既に全部見ていらっしゃるのでは…?という気がします。あとでメールしますね!
Commented by Adler at 2012-06-26 18:56 x
お久しぶりです。お勧め一覧が出ていたのでちょこっとコメント。サイレント映画では、ムルナウの「ファウスト」や「最後の人」、フリッツ・ラングの「ドクトル・マブゼ」や「ニーベルンゲン」などもお勧めに入れたい気がしました。フリッツ・ラングではトーキー初の「M」も外せない気がします。

ナチ関係では、「ヨーロッパ・ヨーロッパ」「ナスティーガール」なんかも欲しいですが、入手困難みたいですね。残念なことです。
Commented by Adler at 2012-06-26 20:02 x
ナチ関係で「橋」と「暗い日曜日」を忘れていました。後、英語作品ですが、米独合作で「愛を読むひと」なんかはリストに入れるには無理がありますか?
Commented by ありちゅん at 2012-06-27 08:07 x
★Adler さん おはようございます。いつもコメントありがとうございます。「ファウスト」「ドクトル・マブゼ」「ニーベルンゲン」、どれも名作ですよね。是非入れたいところですし、確か「ニーベルンゲン」はソフト化されているはずですので、是非リストに入れたいところなのですが(個人的にも好きです♪)、まずレンタルできないんですよね…。今回のリスト、ドイツ映画をまだあまり見たことがない若い学生さんに向けて作ったものなので、「TSUTAYAなどでレンタルしやすい」というのを条件に絞りました。「M」も名作ですよね。あれは確かYouTube で全編見られたような…。「橋」は名作中の名作ですよね。今、検索したらDVD化されておりました。私ったらすっかり忘れておりました…!!!これは加えなきゃ!!ありがとうございます。「暗い日曜日」は劇場で見ました。これも忘れてた…!加えなきゃ。ありがとうございます。
Commented by Happiness裕之介 at 2013-10-12 21:06 x
マレーネ・ディートリヒのお墓に、マレーネ・ディートリヒ広場とはマニアックですね。
お墓はおいといて、マレーネ・ディートリヒ広場はポツダム広場のすぐ近くなので、次回は行ってみたいものです。
Commented by Alichen6 at 2013-10-13 21:05
★Happiness裕之介さん こちらにもご丁寧にありがとうございます!マレーネ・ディートリヒのお墓は、ホントにひっそりとしていて有名人のお墓だとは思えなくくらい、普通でした。広場のほうはポツダム広場の近くです。次回行かれたとき、フィルムハウスの前の★★★のプレートと一緒に是非見てくださいねーー
Commented by バンケン at 2015-06-07 13:36 x
「今日は!」
オーストリア映画ですが1954年制作の『最後の橋』マリア・シェル主演をもう一度見たいと思っているのですが、ビデオでもDVDでも(日本では?)発売されてないようです。昔にドイツ映画祭で見たきり。YOUTUBEでは見られるみたいですが。
昨日、名古屋で演奏会があったNDR北ドイツ放送交響楽団に行ってきました。あんなに多くのドイツ人を目の前にしたのは最初で最後?(笑)ミーハーに指揮者トーマス・ヘンゲルブロックのサインをもらってきましたのでmixiにのせました。
今日明日、1936年冬季オリンピック開催地でG7開催中でもあります。
Commented by Alichen6 at 2015-06-08 09:21
★バンケンさん!!! おはようございます~コメントありがとうございます。なんという偶然!昨夜、たまたまドイツ文化センターの催しをチェックしていましたら、ヘルムート・コイトナー監督特集が開催されることを知り、「おお!」と思っていたところでした。「最後の橋」やりますよ!!!ただし平日の夕方なんですよね…。お仕事お休み取れないですよね… いちおう、URLを貼り付けますね。http://www.goethe.de/ins/jp/ja/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=20546488
「最後の橋」は7月2日(木)の18時50分から。 そしてコンサートにもいらしたんですね。Moin, moin.とはお茶目な(笑)。またあとでゆっくり、mixi のほうにもコメントしますねー!
Commented by バンケン at 2015-06-08 22:17 x
>ありちゅんさん
おおっ!何という偶然!。そして、ああっ、なんという蛇の生殺し状態!(泣)
Commented by Alichen6 at 2015-06-10 23:28
★バンケンさん ううう、やっぱりいらっしゃれないんですね(ToT) お気の毒すぎます~~ 巡回してくれたらいいのですが、なかなかそうもいかないんでしょうね。。。
Commented by eastwind-335 at 2016-05-07 23:10
こんばんは!
マリア・シェルの『最後の橋』を上映するのですね。コイトナーは知り合いに勧められ、10年近く前にアテネ・フランスで見たのを思い出しました。
日本でドイツ映画を見ることは容易ではないかもしれませんが、学生時代に比べたら、日本でも年に数本は必ず新作が上映されているのですから、幸せです。ありちゅんさんのおかげでもありますので、感謝しています!
さて、VHS時代にみたので、DVD化されているかわかりませんが、現代モノとしてはドリス・デリエ監督、フランカ・ポテンテ主演の「私ってキレイ?(Bin ich schoen?)」や、同じくデリエ監督の「愛され作戦」は今を生きる人の「孤独」を描いていて興味深かったです。
それから、サッカー映画(これもレンタルショップで見つけたのでDVDとして市販されているか不明ですが・・・)「We love ball(ドイツではMaenner wie wir)」はDFBがLGBTに言及する以前からこういう映画で状況を描いている、という点が非常に興味深かったです。内容的には予定調和なのですけれども。
あと、「ベルリン天使の詩」の続編、大コケだったらしい「ファラウェイ・ソー・クロース」。私にとっては歴史をこう描くか!と驚きでした。コイトナーの「あの頃は」の本歌取りといえる作品です(ということで、コメントのはじめに戻る・笑)。
Commented by Alichen6 at 2016-05-08 22:14
★東風さんっ こんばんは~~コメントをありがとうございました。このエントリー、かなり前に書いたものを、たま~に書き足して前に持ってきています。コイトナーを上映したのは昨年なのです(バンケンさんが昨年、コメントをくださいまして…)しかーし。東風さん、お詳しいですね!コイトナーをご覧になっているなんて、かなりの通…!!!デリエ監督の「Bin ich schoen?」をご存じとは。フランカ・ポテンテは一時期ものすごく活躍していたのに、最近はまったく噂を聞きませんよね…どうしたのかなぁ。一時期はティクヴァ監督の彼女だったらしいですが… Maenner wie wir は、タイトルは聞いたことがあるのですが、未見です…。すごい、東風さん!さらに「ファラウェイ・ソー・クロース」って、またの名を「時の翼に乗って」と言いましたよね。これ、私も実はピンと来なかったのです…。このコメントを書いているうちにいろいろ思い出してきました。「悦楽晩餐会」とかも。うーん、ドイツ映画も奥が深い…。「愛され作戦」はDVD化されていたかなぁ?要チェックですね。あ、それから個人的には「Die Mannschaft」がソフト化されるといいなぁと思っているのですが、どうなるか… ドイツ映画ばんざーい♪ (←ドイツ映画界が盛り上がれば、お仕事が増える・・という下心もアリです^^;)
Commented by Yozakura at 2016-05-12 22:43 x
ほにゃく犬さま
 ご専門の映画紹介、お疲れ様です。この記事にて紹介されている映画の内、

(1) 「橋」Die Brucke は、著名な動画サイトに全編が掲示されていました。しかし、もう一つの
(2) 「敗戦映画:ベルリン陥落1945 Eine Fraun in Berlin」は、同じサイトに以前は全編が掲示されていたのに、何時の間にか消滅しており、ほんのさわりの部分しか残っていませんでした。
 「この紹介記事を読んだのを機に、また再度鑑賞しよう」との目論見も潰えて仕舞いました。うーむ、中々、簡単には行きませんんなぁ。お元気で。
Commented by Alichen6 at 2016-05-14 09:40
★Yozakuraさま
おはようございます。コメントをありがとうございます。「Die Bruecke」は動画サイトに載っているのですか… そして「ベルリン陥落1945」」も?消えたというのは、おそらく権利元が削除依頼を出したのでしょうね。違法ですから。全編載せられてしまうと、権利元としては本当に頭が痛いでしょうね。(そう言いつつ、私もしょっちゅう、あの動画サイトで動画を見てしまうのですが・・)
この紹介記事、まだまだ有名な映画が漏れていると思います。もっと見て紹介したいと思うのですが、なかなか時間がなくて… いえ、言い訳ですね。寸暇を惜しんでもっと見なきゃ、と思っております。
by Alichen6 | 2017-06-07 12:42 | ドイツ映画 | Comments(15)