この1週間の記録
2012年 05月 18日
★ファスビンダー監督作品の上映会&講義に行ってしまった件
先日、日記でもチラリと書きましたが、アテネフランセさんで開催されたライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品の上映会に行ってしまったでござる。ニュージャーマンシネマの担い手として期待されたものの、1982年に薬物の過剰摂取で急逝して今年で30年だったんですね。ファスビンダー監督ってアクが強くて、ちょい苦手だったりするのですが、ドイツ映画にかかわる以上、絶対に外せない存在。だけどワタシのアタマじゃ「???」なので、解説があるととても助かるのです。そんなこともあって、この日を楽しみにしておりました。詳しい内容については、また改めて書きたいなーと思っていますので、ほんのちょっとだけ。
『マルタ』(1974)
主演の細~い女優さん(マルギット・カールステンセン、オレンジの画像です)は、ファスビンダー監督作品の常連。ワタシ、準主役で登場するカールハインツ・ベームが実は結構お気に入りだったのです。チョ~有名な指揮者、カール・ベームの息子さん。知る人ぞ知る、ロミー・シュナイダー主演の「Sissi」で夫のフランツを好演し、一気に有名になりました(右の白黒写真がソレです。女性はロミー・シュナイダー)。お顔がとにかくノーブル。その後、「シューベルトの恋 未完成交響曲」という映画でシューベルト役を演じていましたが、個人的にはこっちのほうが好き。ところが今回は異常な性癖を持つ男性。ひらたく言うと「ヘンタイ」。または「ドS」。こういう書き方はエロ系映画みたいではばかられますが、よ~するに妻を調教しちゃうストーリーorz... カールハインツ様の目つきがいやらしくてヒキました。70年代とは言え、ドイツ人女性が男のいいなりになるハズがない!と違和感を抱きながら観たのですが、解説を聞いて納得。親世代への批判も込めていたんですね。ナチの台頭と戦争を防げなかった親世代への反感の強い世代。監督は「権威」「支配」「束縛」といったことに敏感な世代だったのでしょう。
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★ウィーン・フォルクスオーパーのオペレッタ「こうもり」を鑑賞して楽しんだ件
お世話になっている方にお誘いいただき(ありとうございます…!)、観に(聴きに)行ってしまいました。このポスターにもあるように、「日ごろの憂さを忘れて、非日常を楽しみましょう」でした。すっごく楽しかった…!シュトラウスらしい調べは耳に心地よく、うっとり。音楽はもちろんのこと、コスチュームが素敵。西洋人って、ああしたドレスが本当によく似合いますよね。小さい頃から「ベルばら」や「オルフェウスの窓」を愛読したワタシにとって、美しいドレスと綺麗に結い上げた髪、そして歌とダンスは永遠の憧れです。美しい歌はもちろんのこと、歌の合間の掛け合いが絶妙。ウケました。あまりにも感激しすぎてワタシってば、途中から涙が止まらなくなっちゃった。←アホ。
…と、自分のことばかり書いてしまってスミマセン。これから日常に戻ります。そうだ、ゴミ出ししないと。金曜日は燃えるゴミの日でした。出したら、ほにゃく仕事。ほにゃくは大好きなので苦にならないのですが、ゴハン作りとか掃除とか片づけとかってメンドい。←コラ。