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ユダヤ人を救ったラウル・ワレンバーグ

 皆さま、おはようございます。だいぶ春らしくなってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。東欧におけるユダヤ人とナチ・ドイツの関係をちょこちょこ調べておりましたら、たまたま「Raoul Gustaf Wallenberg」という人物がヒット。寡聞にして知らなかったのですが、杉原千畝さんのように多くのユダヤ人を救った方だったんですね…。安易にウィキの引用で恐縮ですが、詳しく書かれておりますのでよろしければ。皆さま既にご存じでしたら、すみませんっっ 

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『ラウル・グスタフ・ワレンバーグ(Raoul Gustaf Wallenberg スウェーデン語読みではラオル・グスタフ・ヴァレンベリ、1912年8月4日 - 1947年7月17日?)はスウェーデンの外交官、実業家。第二次世界大戦末期のハンガリーで、迫害されていたユダヤ人の救出に尽力。外交官の立場を最大限に活用して10万人にもおよぶユダヤ人を救い出すことに成功した。しかし、ドイツ撤退後に進駐してきたソ連軍に拉致されて行方不明となった。ワレンバーグの捜索は現代に至るまで続けられている。』

『ワレンバーグはスウェーデン名義の保護証書(Schutz-pass)なるものを発行することでユダヤ人たちをスウェーデンの保護下におこうと考えた。これは国際法的にはまったく効力のないものであったが、杓子定規な書類仕事を好むナチス・ドイツの性癖を逆手にとり、不思議とよく機能し多くのユダヤ人の命を救った。つまり、これを作成し、配布することで、所持者はスウェーデンの保護下にあることになり、ナチスの手から救い出すことができたのである。
他にもセーフハウスといわれる家を各地に設置して、そこをスウェーデンの外交官特権で保護し、多くのユダヤ人を受け入れた。また、保護証書を大量に印刷してはユダヤ人に配布し、ナチスの兵隊たちの前でも一歩も退かなかった。あるとき、多くのユダヤ人が貨物列車につめられてブダペスト駅から国境へ送られると聞くと、駅へ急行し、親衛隊の制止を無視して保護証書を配り、ついには列車の屋根に上って多くのユダヤ人に保護証書を渡した。そしてハンガリー国境を出る前に、外交官の権利によって多くのユダヤ人を解放することに成功した。(引用終わり)』

 こんな立派な人がいたんだ…。10万人ものユダヤ人の命を救った人なのに、最期がとても悲劇的。彼が滞在したブダペストからナチが撤退し、1945年1月にソ連軍がやってきます。ワレンバーグさんはアメリカのスパイとの疑いをかけられ、身柄を拘束されてしまったんだそうです。そしてそのまま消息を絶ったとのこと。1986年以降のゴルバチョフ氏によるグラスノスチにより機密書類が開示され、彼が1947年に収容所内で病死した(らしい)ということが判明したそうです…。悲しすぎます。遺骨などが出てきたわけではないそうで、今も捜索は続けられているとのこと。

 なお、このワレンバーグさんに関するドキュメンタリーをバイエルン放送が作っているんですよね。さすがドイツ。『Der Fall Raoul Wallenberg』 ドイツ語読みすると、「ラオウル・ヴァレンベルク」。DVD化などはされていない模様ですが、可能なら見てみたいです。

 余談ですが、このワレンバーグさんの姪(=妹の娘)は、アナン元国連事務総長の奥様だそうです。



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by Alichen6 | 2012-03-30 09:00 | つぶやき

日本にいながらドイツする♪  ドイツ・ドイツ語・ドイツ映画を愛してやまない下っ端字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が字幕ほにゃく見習い眉毛犬「Milka」と一緒に書く日記


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