1983年のドイツ映画祭 パンフ
2012年 01月 10日
気を取り直しまして、少しずつブログの更新を始めたいと思います。と言っても、いつもどおりネタの80%は食べ物、10%が映画、そして残りの10%がその他という状態です。スミマセン。
昨年の夏、ネットの古本屋さんめぐりに凝ってしまって、いろいろ古本を買ってしまった件は先日書きました。古い雑誌とか、本とか。その中の1つが、1983年に開催されたドイツ映画祭のパンフ。1959年に開催された映画祭のパンフについては、既にブログで書いてしまいました → コチラ これから下にご紹介しちゃうのは、1983年のほうです。フラッシュが反射してしまってすみません。
(1983年4月9日~4月22日@渋谷東急名画座、5月14日~5月27日@大阪・梅田ロキシー)
(向こうのオリジナルポスターもたくさん掲載されていて、とっても素敵なパンフレットです♪)
さてさて、気になる上映ラインナップは…
『DER STAND DER DINGE]』(邦題:ことの次第)
ヴィム・ヴェンダース監督
『FITZCARRALDO』(フィッツカラルド)
ヴェルナー・ヘルツォーク監督
『DEUTSCHLAND BLEICHE MUTTER』(ドイツの青ざめた母)
ヘルマ・サンダース=ブラームス監督
『DIE SEHNSUCHT DER VERONIKA VOSS』(ヴェロニカ・フォスのあこがれ)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督
『JEDE MENGE KOHLE』(お金がいっぱい)
アドルフ・ヴィンケルマン監督
『MOZART』(モーツァルト)
クラウス・クルシュナー監督
『ENGEL AUS EISEN』(鉄の天使)
トーマス・ブラッシュ監督
『TAG DER IDIOTEN』(愚か者の日)
ヴェルナー・シュレーダー監督
『DIE WEISSE ROSE』(白バラ)
ミヒャエル・フェアフェーフェン監督
『STERN OHNE HIMMEL』(空のない星)
オトカー・ルンツェ監督
『FEUER UND SCHWERT』(トリスタンとイゾルデ)
フェイ・フォン・フュルステンベルク監督
★来日した監督…ヴィム・ヴェンダース監督、ヴェルナー・ヘルツォーク監督、ヘルマ・サンダース=ブラームス監督
すごっ 豪華…! ちょっとマニアックですが、モロ、「ニュージャーマンシネマ」。来日ゲストも豪華ですよね。凄いな~ 83年といえば、ファスビンダー監督が急逝した翌年。色々な意味で、ドイツ映画界が「ニュージャーマンシネマ」からさらに変わりつつある時代だったのだと思います。今、このラインナップで上映してくれたら、ワタシは間違いなく毎日足を運びます!!
ところでこのパンフレットには、ドイツ映画界ではとっても有名な方が2人、寄稿されていました。岩渕達治さんと、故岡枝慎二さん。岩渕さんはドイツ映画界では神様のような存在ですし、故岡枝さんは、ドイツ映画の字幕では第一人者だった方。古いドイツ映画の字幕をリライトすることがたま~にありますが(DVD化などの時に)、岡枝さんの字幕を拝見すると、その語彙の幅広さ、奥深さに脱帽いたします。岡枝さんは、ドイツ映画翻訳の苦労話なども書いておられました。私ごときがそれに対して感想を申し上げるなんて本当に恐れ多いのですが、「おお!」と心から共感してしまったのでした。