古い映画祭のパンフレット
2011年 08月 03日
『ドイツ映画祭』 会場/テアトル東京 会期/1959年11月25日~30日
ボロボロ状態(留めていたホチキスは錆びて外れちゃってるので、バラバラ)なのですが、活字や写真の状態はオッケ~。テアトル東京って1980年代に閉館したそうですね。駐日ドイツ大使の挨拶がパンフレットに載っているのですが、「ここ何年来はじめての、ドイツ映画祭が、また東京で開催されることになりました」とあります。ってことは、過去にも開催されてた?キネマ旬報のバックナンバー(1959年12月下旬号)の見出しには「初めてのドイツ映画祭」みたいなことが書かれているので、この1959年が初の開催だとも思うのですが…。(ネットで見出しを見ただけなので、中身は読んでいないのです)この映画祭では、開会式の司会をかの三船敏郎さんが務めたそうです。
さてさて、気になる上映作品は…(ドイツ語タイトルと、パンフレットに載っている邦題を書きますね)
Menschen im Hotel (グランド ホテル)(アメリカ作品「グランド・ホテル」のリメイクらしいです)
Das Totenschiff (死人の船)(翌60年に「死の船」として一般公開)
Jons und Erdme (泥沼に生きる)(翌60年に「女」として一般公開)
Das schöne Abenteuer (美しき冒険)(翌60年に一般公開)
Der Rest ist Schweigen (最後の沈黙)
Die Brücke (橋)(翌60年に一般公開)
(このほか、ドキュメンタリー6作品)
この映画祭、どこが主催なんだろう?「ドイツ映画代表団」として、「ドイツ映画輸出連盟支配人」のほか、映画監督や配給会社のスタッフの名前が写真付きで紹介されています。一緒に来日した俳優陣の中には、トニー・ザイラーの顔も。日本側のスタッフが出ていないのが残念。6作品のうち、4作品が劇場で一般公開されたようですし、顔ぶれも豪華ですし、映画祭としては成功だったんじゃないでしょうか。
ちなみに「橋」以外の作品は未見でございます(恥)。他の作品も、機会があれば見てみたい♪ ところで、「キネマ旬報」のバックナンバーって、どこかで見ることはできるのでしょうか?買うほどじゃないのですが、記事だけ読んでみたい、というムシのいいことを考えております。図書館なんかじゃ置いてないですよねー。