クラヴィコード、チェンバロ、スピネット
2011年 06月 14日
一口に鍵盤楽器と言っても、音を出す原理は様々なんだそ~です。オルガンはパイプに風を送って音を出します。原理はどちらかというと管楽器。一方、クラヴィコードやチェンバロなどは弦を発音体とするという意味では、ピアノの前身と呼べる楽器なのかもしれません。
クラヴィコードはピアノのようにハンマーで弦を叩いて音を出すのではなく、ドライバーの先っちょみたいな棒(タンジェントと呼ばれるそうです)が弦を叩き上げることで音を出すんだそうです。音はすんごく小さかったそうですが、強弱がつけられたため、細やかな表現が可能になったことで重宝されたんですって。1404年の文献には既にこの楽器の名前が文献に登場していたそうです。古~い楽器なんですね。軽くてコンパクトだったため、各地に普及したとのこと。バッハが一番好んで弾いたとも言われているそうです。コレ↓ はYouTube で見つけてしまったクラヴィコードです。300年前の云々とか説明が出ていますが、その割には新しく見えるな~。どれだけ古いのか不明ですが、音を出す仕組みが映像から分かるので面白いです♪
チェンバロ(英語ではハープシコード)は16世紀ごろから18世紀末まで、300年にわたって広く使われたそうです。文献に現れたのは14世紀の末だとのこと。弦を叩くのではなく、プレクトラムと呼ばれる爪が金属の弦をはじくことで音を出すそうです。「つまびく」ってやつでしょ~か。この本によると、『機械的な音質ではあったが、ピアノが普及する18世紀の末まで、鍵盤楽器の王者として、あらゆる機会に用いられた』んだとか。いい音ですよね~。音楽には詳しくありませんが、バッハなどはチェンバロで聴くと心に響くような気がしますです。チェンバロの製作地はもっぱらイタリアでしたが、やがて技術がアルプスを越えて広まり、フランドルで盛んに作られるようになったそうです。鍵盤を2段にしたのはフランドルが最初だとか。
スピネットは小型のチェンバロみたいな楽器だそうで、音を出す仕組みも弦をはじくという
「發弦」。何度かこれに遭遇したことがあったので(遭遇したといっても現物ではなく、言葉にですが)書いちゃいました。スピネットはコンパクトであったため、クラヴィコードと同様に上流階級の子女が楽しむ楽器として広く普及したんだそ~です。
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ピアノの件で大変お世話になったピアニストの pさん、本当にありがとうございました。お陰様でとってもとっても助かりました!!