地震から2週間たちました
2011年 03月 26日
東京は数日前までは、「落ち着きを取り戻しつつある状況」だと思っておりました。が、水道水の件があって、昨日からまた Hamsterkäufe がひどくなったような気も。惑わされないようにしようと思いつつ、ガラガラの陳列棚を見るとやっぱり動揺しますよね~。必死にほお袋に詰め込む消費者は減っていると思いますが、「念のため、余分に買っておこう」と1人1人が思っていると、やっぱり品薄になっちゃうんでしょうね。ワタシは日中は仕事をしたいので、買い物は夕方に行きます。でもって毎日、空っぽの牛乳売り場や豆腐売り場でボーゼンと立ちつくすのでありました。
ドイツでの報道は相変わらず深刻という気がします・・・。読むと気が滅入るのですが、他国から見た報道は参考になるので、一応毎日目を通しています。そんな報道を見てメールや電話をくれる友人にも感謝しています。が、たまたま留守にしていたところ、留守電に「家にいないということは避難所?外へ出て大丈夫なの?」というのが入っていたりすると、「ちょ、ちょっと待って・・・そこまでは行ってませんっ」と打ち消したくなっちゃう。もう20年以上、誕生日のプレゼントを贈り合っている友人が何人かいるのですが、少なくとも1年くらいは控えたほうがいいでしょうね。日本から来た小包、というだけで大勢の人を怖がらせてしまいそう。
実は86年のチェルノブイリ事件の時、ワタシはドイツにおりました。一人暮らしでしたので、ちょっぴり不安でした。ドイツ人からは「水道水は飲まないように。葉物も食べないように」と、そして現地にいた日本人からは「雨に濡れたらハゲるから、必ず傘を持つように」と言われたのは覚えています。でも、それほどのパニックではなかったような・・・。 今回と違うのは、情報量かと。当時、一般庶民の情報源は新聞やテレビでした。あとは口コミ。今回のような情報の洪水とは違っていたように思います。ツイッターでは次々と情報がリツイートされているし、ネットのニュースも大量に入ってきます。恐ろしいことが書かれている情報も入ってくるし、大丈夫という楽観論も目に入る。普段は冷静沈着な人が血相を変えているのを見て動揺したり、政府系ではないエンジニアのメッセージを読んで安堵したり。子供の携帯にも私の携帯にもチェーンメールが送られてきたし、一体どれを信じたらいいのやら・・・。
情報がまったく入らないという状況は不安ですが、情報が入りすぎて何を信じたらいいのか分からない、という状況も不安になりますよね。阪神淡路大震災の頃も大変でしたが、その後ネットの環境が大きく変わっています。そんな中での大災害は日本人にとっては初めてですよね。一人一人の判断能力が問われているような気がします。。。ふぅ。