『赤い点』(Der Rote Punkt)
2009年 10月 17日
出演:
小野寺亜紀:猪俣ユキ
エリアスの父:ハンス・クレーマー
エリアス:オルランド・クラウス
亜紀の父:大和田伸也
亜紀の母:音無美紀子
写真店の店主:峰岸徹
<チョ~簡単なあらすじ>
亜紀は就活中の大学生。幼いころに自動車事故で両親と弟を亡くし、父の姉夫婦に引き取られて育ちました。ある日、古い小包を見つけ、初めてその箱を開けます。小包はドイツから送られたもので、中には事故死した家族の遺品と赤い点がついた地図が入っていました。家族が事故に遭った位置を示す赤い点です。我が子同様に愛情を注いでくれる伯母と伯父でしたが、亜紀は自分の家族のことを知るべく、地図を頼りに一人でドイツへ旅立ちます。
赤い点の位置を突き止めることもできず、途方に暮れる亜紀を助けたのは、厳格な家具職人の父に反抗して自暴自棄になっていたエリアスという青年でした。片言のドイツ語で話し合ううちに、エリアスは亜紀に惹かれていきます。また、それまで厳格で堅物だった父ヨハネスも、亜紀が現れたことで少しずつ変化していきました。
ところが。エリアスの助けで赤い点の位置を突き止めた亜紀に、父ヨハネスが衝撃の告白をするのです…
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宮山麻里枝さんは、日本人で初めてミュンヘン・テレビ・映画大学を卒業した映画監督だそうです。この大学の卒業生には、「善き人のためのソナタ」のドナースマルク監督もおり、非常にハイレベルな教育機関として知られているそうです。すごいっ 監督ご本人も映画祭に来ておられましたが、厳しい環境の中で頑張ってこられた方とは思えないほど、ニコニコと穏やかな笑みを浮かべた優しそうな女性でした。オープニングでは、外国人監督にも分け隔てなく機会を与えてくれるドイツの映画界にお礼を言いたい、と感謝の弁を述べておられました。傍から見ると、ここまで成功したのはご本人の努力と才能の賜物だと思うのですが、まず最初に感謝の言葉を口にされる控え目で慎ましやかなところが日本的でいいな~♪と感激した次第です。
物語の舞台は東京とドイツの南部、のどかなアルゴイ地方。緑が豊かで広々としていて、とっても牧歌的。風景を見るだけで癒されます。
<おまけ>
会場のトイレで、大和田伸也さんとすれ違ってしまったのだ。つい思いだしてしまったのは、ドロドロの昼ドラ「真珠夫人」。ワタシってば、古っ